941のイクメン徒然

第94回:嘘ってどこまでOKなの? という話

 まいどどうも! くしいです。

 生まれてからずーっと、布団を含めタオルなどを体にかけるのを嫌っていた娘。冬なんかは厚着をさせて乗り切ってきたけど、そろそろ2歳半になろうとしている最近は、タオルケットが大のお気に入りになって布団も大丈夫そうになってきた。ずっと心配してきたのでよかったよかった。

 さて、今日はコラムっぽい話題。「嘘ってどこまでOKなの?」という話。概要としては、おばけとサンタクロースどっちも嘘だけど何となく差があるように感じるよねって内容。

 発端は、子どもなら誰もがおそらく通るであろう絵本「ねないこだれだ」を、我が家もそろそろ導入してみるかと思って買ってみたこと。

 親子3人川の字で寝るのが基本なんだけど、娘は遅いと22時くらいまで寝ない。頑張って早く寝かせても、早朝まだ暗いうちに目覚めてしまうしで調整が大変だなーという感じなんだけど、21時くらいに寝てくれるのが色々とバランスがいいなという状況。

 本屋で買ってしばらく寝かせていた「ねないこだれだ」を読んでみようかと21時半くらいに娘に読み聞かせをしてみたところ、最初はだいぶ余裕ぶっていたけど徐々に怖くなったようで「おばけこわい!」と効果てきめん。暗くなったらおばけがきちゃうというのがインプットされたらしい。

おばけ関連の本はよく売れるらしい

 それからは「あまり遅くまで起きてると……」とか「もう暗いから……」と、おばけを匂わせることを言うだけで「こわいね、こわいね」と呟きながらスッと寝入ってくれるようになった。今までは最長1時間半くらいかかっていた寝かしつけが、調子よければ10分かからないようになってとても楽。もう最高。

 が、ここでとても気になることが。そもそもおばけって嘘なわけですよね。楽なのはとてもいいんだけど、嘘を娘に言い続けてるのがすごく気になる。

 おばけの存在を自分自身も信じていないし感じたことがないし(全裸のおばけがいない、昼間のオフィス街に出ないとか考えると馬鹿らしくならないのか? と常々疑問)、子どもの頃からアウトドア経験が長いからか、暗い時に怖いのは急に飛び出してくる動物だったりする。

 皆さんのご家庭ではどうされてるのかとても気になるけど、おばけが来ちゃうよってのも言っていいのかどうなのかねえと思っていてふと思い出した。

 あー、サンタクロースはいつまで言っていいもんなんだろう? あれはなんかもう世間的に「暗黙の了解」の代表格みたいなもんで、うまいことお祭りイベントにすり替わるんだろうけど、いつまで「サンタクロースって存在するよ」と言い続けるもんなのだろうか。

 自分自身は親からクリスマスプレゼントをもらった経験がほとんど無くて、クリスマスが何かもらえる日という概念がそもそもない。とはいえ最近の子は違うだろうし、遠く離れて暮らしている甥っ子や姪っ子には普段なにもしてあげられないので「サンタクロースの友達」という設定で彼らの欲しいものを兄弟から聞き出して、プレゼントを送っておくという手法をとっていた。それも小学校3年生くらいで終わったけれど。

 というわけで、嘘をつくという意味でおばけとサンタクロースが自分の中で同義になっているのでこれからどうしたもんかなという悩みを持っているのでした。

 おばけに関しては気が引けるけど、サンタクロースはあと何年も堂々と嘘をつかないといけないのかも知れないなーと思うと憂鬱だなぁ。皆さんどうされてるんだろうか……。

 とか言っていたら丁度タイムリーなエントリがあがっていたので紹介。

 「オバケがくるよ」って子供に言っていい? - スズコ、考える。

 しつけを妖怪まかせにするのはやめましょう (中略) 世の中に怖いものがある、悪いことをすると懲らしめられてしまう。でも、怖いものからこの人が守ってくれる、という身近な大人たちへの信頼感を怖さと同時に体で感じることが出来るのがナマハゲという風習にある大事な要素なのだそうです

 なるほど、嘘かどうかというよりは親子の信頼関係を築くためということか。うーむ、なるほど。勉強になる。存在しないものだけどうまく使っていけばいいのかな。

櫛井 優介