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家電製品ミニレビュー
セイコー「ツイン・パ DL202K」

~見やすく正確、明るいLED表示の電波クロック
Reported by 西谷 有人

セイコーの電波目ざまし時計「ツイン・パ DL202K」
 忙しい現代生活を行きぬく我々にとって欠かせないものといえば、そう、時計である。

 一口に「時計」といってもいろいろある。精緻な技術を尽くした機械式時計もやはり素晴らしい。だが、時計にとって最も肝心な点である「正確さ」という点においては、電波時計にかなうものはないだろう。

 今回は、セイコーの電波目ざまし時計「ツイン・パ DL202K」を使用してみた。希望小売価格は10,500円。Amazon.co.jpでの購入価格は7,350円だった。


電波で時刻を自動修正し、完璧な正確さを実現

上下二段に分かれた大きな表示板が特徴。オレンジ色のLED表示が、無骨なムードを演出する。上段には時刻、下段には気温と湿度を表示
 DL202K「ツイン・パ」は、デジタル表示の卓上式クロックだ。大きさは横幅で16センチほどで、ほぼ全面がデジタルLED表示板になっている。LEDは明るく、昼夜を問わずはっきりと見える。明るさは2段階に調節可能できるが、暗い方でも充分だ。真っ暗でないと眠れないという人には向かないが、暗闇でもすぐに時刻が知りたいという人には最適だ。

 この表示板は上下二段に分かれており、上段には時刻が、下段には現在の気温と湿度が表示される。数字は非常に大きくて見やすい。背面には各種の操作ボタンが並び、上方にはアラームを止めるスヌーズボタンがある。

 そして最大の特徴は「電波時計」であること。標準電波を受信し、自動で時刻合わせをしてくれる「電波修正機能」を搭載しているのだ。

 標準電波とは、情報通信研究機構(NICT)が、福島と九州の2箇所の送信所から発信している、時刻情報を乗せた電波のことだ。これは、およそ10万年に1秒の誤差という超高精度を保つ原子時計によるものである。

 この電波を、午前2時から3時間ごとに1日4回受信して、時刻をそれに合わせるのである。つまりこの「ツイン・パ」は、原子時計とほぼ同じ精度を誇っているというわけだ。


電波を受信中。受信状況は置き場所に大きく左右される。筆者の環境では、屋内ではうまく受信できなかったため、一時的に屋外に持ち出して受信させた
 電波の受信に成功すると、時刻表示の右下にある受信マークが点灯する。これが点灯した状態であれば、24時間以内に受信に成功したということを意味している。

 また、背面の「受信」ボタンを押すことにより、手動で受信させることもできる。この際には、電波強度がLEDに表示される。

 うまく受信できなかった場合、時計の置き場所や向きを変えて、何度か試してみるといい。また、夜間は昼間に比べて受信状況が良くなるので、昼間に受信できなかった場合でも、翌朝までに受信できていることもある。

 そのほか、手動で時刻を合わせることもできる。例えば、敢えて時刻をずらして使用したい場合のために、電波の自動受信を止めておけば「時計は5分早めておく」といった主義の人でも問題なく使用できるのだ。この場合、時刻は内蔵クオーツによって計時され、誤差は平均月差±30秒となる。


温度、湿度表示、アラーム機能も搭載


 「ツイン・パ」のもう1つの特徴が、気温と湿度を表示してくれるという点だ。それも「ボタンを押すと表示が切り替わる」といった形式ではなく、二段に分かれた表示板の下半分に、常に表示されているため、とても視認性が高いのだ。

 また、背面の「(温湿度)切り替えボタン」を押すことで、最高温度・湿度と最低温度・湿度も表示できる。今の季節であれば、日中の猛暑と、比較的涼しい夜間の寒暖の差をしっかり把握できるというわけだ。この最高/最低の記録は、「(温湿度)クリアボタン」を押すことで消去される。

 そして、毎日決まった時間にアラームを鳴らす目覚まし機能も搭載している。「ピピピ……」という鋭い電子音が、徐々に大きさを増して鳴り響く。

 本体上部の大きな「スヌーズ」ボタンを押すと一時的に止まるが、5分後に再びアラームが再開する。つまりこれは「あと5分だけ」のボタンなのだ。完全にアラーム機能を停止したい場合は、本体後部のスライドスイッチをオフにする。


本体背面。各種操作ボタンが、縦に7つ並んでいる。ひとつひとつに説明文が印字されておりわかりやすい
LEDの明るさと、内蔵電池の切り替えスイッチ。内蔵電池は停電時にデータを保持してくれるが、これでLEDを表示させることはできない
本体裏側の側面にある、やや大きめのスライドスイッチがアラームのオン・オフスイッチ。誤操作の少ない使いやすいデザインである

無骨なデザインとすぐれた操作感覚が魅力

 本機の魅力は、やはり時刻表示が非常に大きく、見やすいという点に尽きるだろう。表示板いっぱいに、オレンジのLEDで表示される数字は視認性抜群である。

 機能的であるだけでなく、デザイン的にも質実剛健で無骨な印象があり、実に魅力的である。まるで飛行機の管制室のような、あるいはスポーツ競技のタイム表示板のようなスパルタンなイメージであり、お部屋の印象をグッと引き締めてくれる。

 また、スイッチ類もわかりやすく表記されており、操作面であまり戸惑う部分がないのも長所といえるだろう。もちろん電波受信による完璧な精度も大きなウリだ。


本体上部に設けられたスヌーズボタン。朝、なかなか起きられない人にとって便利な機能だ
機能だけでなくデザインも魅力的。スパルタンなムードで、お部屋の印象もグッと引き締まる

 敢えて難点を挙げるとすれば、電源が電池ではなく、ACアダプターを介してのコンセント電源式であることだろうか。このようなコンパクトサイズの時計で、コンセントに繋ぐ必要があるというのは、やや違和感があり、アダプターのコードも邪魔に感じる。だが、暗闇でもバッチリ見えるLED表示表示を維持するのにはやはりこの点は仕方ないだろう。

 テレビの上やリビングなどコンセントの確保が容易で、かつ時間を常に確認したい場所への設置が最適だろう。実用を兼ねたインテリアアイテムとしてもおすすめできる個性的な製品だ。





URL
  セイコークロック株式会社
  http://www.seiko-clock.co.jp/

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2008/08/26 00:01

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