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家電製品ミニレビュー
日立「フェイスクリエ NC-550」

~毛穴の汚れをイオンで落とす拭き取りタイプのクレンジング器
Reported by 本誌:阿部 夏子

日立「フェイスクリエ NC-550」
 最近、入院を要する病気をしたのだが、その時見た目で一番変化が現れたのが肌だった。特に毛穴の状態はひどかった。鏡で毛穴がすぐに確認できるほど開いてしまっていて自分の、思わず顔をそむけたほど…やっぱり肌って体調変化やお手入れの効果がきちんと出る場所なのだと再認識した瞬間だった。

 そんなわけで回復してまず始めたのが肌の手入れだったが、2週間の療養生活のブランクは大きく、特に毛穴の汚れはなかなか落ちてくれない。これはもう器具に頼るしかない、と購入したのが日立の「フェイスクリエ NC-550」だった。

 日立というと美容家電のイメージはあまりないが、フェイスクリエは日立が出した初めての美顔器だという。特徴的なのはコットンを本体にセットして使うというところ。イオンで、顔の毛穴の汚れを落とすという単機能の製品で、今回のように毛穴を重点的にケアしたいときにはピッタリだ。希望小売価格は12,600円。Amazon.co.jpで6,500円で購入した。


製品パッケージ。希望小売価格が1万円以上のものだけにもう少し高級感が欲しかった 普段使っている化粧水とコットンを使う。美顔器としては珍しいタイプの製品だ パッケージ裏面。イオンで毛穴の汚れを取る仕組みが説明されている

製品側面。持ちやすさを考えてかわん曲した造りになっている 平らな所に置いてみると曲がっているのがよくわかる 製品の下部には「FACE CRIE」という製品名が。日立から出す初めての美顔器だ

 フェイスクリエはイオンの力で毛穴の奥の汚れを取るという製品だが、そういわれてもどうもピンとこない。製品のWebページで調べてみると、まずは製品からプラス電位のイオンを発し、毛穴の中の汚れをマイナスにイオン化させるという。マイナスにイオン化された普段の洗顔では落としきれない毛穴の汚れが、本体のプラス電位のイオンに引きつけられて取れるのだという。と、ここまで聞いてもイマイチ理解できない感じはあるが、まずは製品を使ってみよう。


顔全体、首筋まで使える

 使い方は簡単。本体の表面にはパカッと外れるカバーが付いてるので、まずはそのカバーを外して、イオンを発生する黒いヘッド部分にコットンを載せる。その上から再びカバーをかぶせて、コットンを挟み込むようにすれば本体のセットは終了。後は、外側に露出しているコットン部分に化粧水を垂らせば準備は完了だ。


表面のカバーを開いたところ
イオンを出すヘッド部分。導電ゴムが採用されている

ヘッド部分にコットンを載せる コットンをヘッドとカバーに挟み込むようにしてカバーをかぶせる セットした状態。カバーの横からコットンが少しはみ出るが問題ない

コットンに化粧水を垂らす。化粧水の種類は特に指定はないが、角質除去効果のあるふきとりタイプのものだとより効果的だという
 一般的な美顔器では、使用する際に専用のジェルや美容液を使うことが多いが、この製品の場合は自宅にある化粧水が使える。ランニングコストを考えるとこれは嬉しい。化粧水の種類は特に指定はないがゲル状のものや乳液は使えないという。また効果をより実感したいなら角質除去効果のある化粧水が良いという。徹底的に毛穴の汚れを除去したい私は迷わず角質除去効果のある拭き取りタイプの化粧水を選んだ。

 電源は単四アルカリ乾電池2本。操作は本体裏で行なう。電源スイッチのほかに4段階のイオン強弱モードが搭載されていて、肌の状態や好みに合わせて強さが選べるようになっている。乾電池使用なのでコンセントの心配や手間がなく、持ち運びや、使い始めの面倒はほとんど感じない。ちなみに1日3分の使用で約10カ月使用できるという。


電源は単四アルカリ乾電池2本。本体裏の電池ケースに入れる 電池ケースの上あたりに操作パネルがある

イオンの強さは4段階から選べる 「強さ」のボタンをおすとLEDが点灯して、その時の強さを表示する。写真は一番強くした状態

使用しているところ
 さっそくスイッチを入れて使い始める。使うときに注意したいのは、本体を持つときの手の位置。本体両サイドの金属部分に手を触れるようにして持つ。そうしないとイオンがうまく発生しないとのことなので、手の位置はしっかり確認したい。

 本体を顔の中心から外側に滑らせるようにして動かす。ヘッド部分を肌に当てると、少しピリっとする感覚があるが、痛いというほどではない。

 気に入ったのは顔全体、さらには首筋にまで使えるということ。毛穴をケアする美顔器だと鼻周りを中心に使うものが多いが、このフェイスクリエは頬など広い範囲に使えるので嬉しい。1回の使用時間は3分間。3分経つと、ブザーが鳴り、自動的に電源が切れる。


取れた汚れが目で見える

使用後のコットン。真ん中にくぼんでいるところに汚れが付着している
 施術しているときは音や振動なども特にないので本当に取れているのか心配になるが、施術後のコットンを見て驚いた。白いはずのコットンがうっすらと茶色になっているのだ。「えぇーこんなに」とちょっとびっくりするほど取れていて、毛穴の汚れの蓄積を改めて思い知った。鼻の辺りを触ってみると毛穴のザラつきも少し減ったような気がする。

 が、さすがに1回の施術で毛穴の汚れがすっかり取れるということはないようだ。鏡で確認してみると、見た目には変化はなかった。毎日の使用を推奨していることからも、この製品は使い続けて効果を実感できるタイプの製品のようだ。

 事実、1日1回洗顔後に毎日使い続けているとコットンに付着する汚れがどんどん少なくなってきた。1カ月ほど使い続けているが、毛穴の汚れはかなり改良されたように思う。


 目で汚れを確認できると思うと自然と施術する手にも力が入ってくる。私の場合は髪の生え際周辺のあたりの汚れが特に良く取れたように思う。洗顔やクレンジングするときについ手を抜きがちな場所だ。

 使い勝手に関してちょっと気になったのが、使用時に握る金属部分の場所。本体の角部分にあって、意識しないと握れない場所なのだ。使い始めには意識して握るのだが、施術に夢中になっているとすぐに手が本体背面にいってしまって、うまく握れていないということが何回もあった。イオン発生器なだけにこの部分はかなり重要になる。今後の改良に期待したいところだ。


本体角部分にある導電部分。施術の際はここを握る 本体がコンパクトなのもあって、ついつい背面の方を中心に持ってしまいきちんと握れていないことがあった

気軽に導入できるので美顔器初心者にオススメ

 季節柄、毎日日焼け止めを塗ってその上からファンデーションを重ねて、更に大量の汗も加わる。肌への負担を考えるとそりゃ毛穴もよごれるよな――という感じだ。電池式で本体もコンパクト、さらに美顔器としては価格も手ごろで気軽に導入できる。目で見てしっかり効果を実感できるので、あやしげな美顔器にありがちな「だまされた」という感じはない。美顔器初心者には最適な製品だといえるだろう。





URL
  日立アプライアンス株式会社
  http://www.hitachi-ap.co.jp/
  製品情報
  http://kadenfan.hitachi.co.jp/b_c_goods/lineup/facecrie/index.html

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2008/08/11 00:00

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