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家電製品ミニレビュー
ヤーマン「フォトローラー NHDS-11」

~1台4機能の本格美顔器
Reported by 本誌:阿部 夏子

ヤーマン「フォトローラー NHDS-11」
 ここ最近、美容家電を使った肌ケアのすごさに驚かされている。暴飲暴食や、若い頃の不摂生がたたって20代にしてボロボロだった肌も、こまめな手入れで、20歳の妹に比べても見劣りしないほどに復活してきた。私は単純なのか、成果が見えれば見えるほどのめり込んでしまう。最近はネットでも、街を歩いていても、ついつい美容家電に目がいってしまう。

 その中で最近気になるのが「ヤーマン」の製品。聞いたことのないメーカーだったが、最近ネットでもよく名前を見かける。少し調べてみると、なんでも、もともとは、半導体、レーザーなどを取り扱っていた会社だという。社史を覗いてみると、研究や開発という字が並んでいたり、シリコンバレーに研究所を持っていたりとなにやら、技術的なニオイがプンプンする。技術力のある会社が出している美容器具……これは気にならないわけがない! というわけで今回はヤーマンの「フォトローラーNHDS-11」をご紹介したい。メーカー希望小売価格はオープンプライス。ヨドバシカメラのネット通販での購入価格は37,800円だった。

 フォトローラでできるのは肌のハリを保つこと、フェイスラインを保つこと、毛穴の汚れを取ることだ。

 そのために搭載されているモードはフォトモード、イオンクレンジングモード、イオン導入モード、EMSモードの4つ。フォトローラーの一番の特徴はフォトと言われるLEDライトを使った肌ケアを行なえるということ。ライトを使って肌をケアするというのはエステでは一般的だという。本体に搭載されているのは22個の赤色高輝度LED。色によってその効果は違うというが、赤色LEDは主にアンチエイジングに特に効果を発揮するという。光を肌にあてることで肌が活性化し、表皮のコラーゲンが増殖し、シミやしわなどに効果があるとされる。

 そのほか、イオンを使って肌の汚れをとるイオンクレンジングモード、イオンを使って肌に美容液を浸透させるイオン導入モード、電気の刺激で肌の筋肉を鍛えてフェイスラインを整えるEMSモードが搭載されている。


本体正面
製品パッケージ
左からEMS用ジェル、本体、イオン用美容液

 フォトローラではLEDライトが搭載されているヘッドの向きを自由に動かすことができ、フォトモード以外のモードを選択している時でも、フォトモードを同時に行なえる。本体サイズは186×50×50mm(幅×奥行き×高さ)で重量は約200g。本体のほかに、ACコード、イオン美容液、EMS用のジェルが付属する。ヘッド部分には金属のローラーがついており、ローラーを肌にあてて、イオンやEMSを肌に伝えるという。

 この製品は充電・交流両方に対応しているので、ACコードを差しながらでも使用できるし、充電してからコードを取り外して使うこともできる。購入してすぐに使い始められるのは嬉しい。


22個の赤色高輝度LEDが埋め込まれているLEDヘッド LEDヘッドは可動式になっており、ほかのモードと組み合わせて使うこともできる ローラー電極。このローラーを肌に密着させてイオンやEMSを肌に伝える

LEDヘッドを収納したところ フォトモードのみを施術するときはLED側を表にして使う ACアダプタは本体下部に差し込む。充電・交流両方に対応している

 操作は本体中央のボタンで行なう。電源ボタンを入れると中央のライトが点滅するのでそこからMODEボタンを押してモードを選択する。イオンの強さと、EMSの強さはモードボタンの左右に付いている「△」ボタンと「▽」ボタンで調節できる。

 フォトモードはモードボタンとは別に、独立したフォトボタンがあるのでそこを押して使う。フォトボタンを押すと、LEDライトが点灯し、まぶしいほどの赤い光が発光される。このライトを肌に当てるといいというのだ。ほとんどの顔用美容器具は、化粧を落とした状態で施術するのだが、フォトモードは、化粧を落としていない状態でも効果があるという。


操作は本体中央のボタンで行なう フォトモードの電源を入れたところ

モードボタンを押してモードを変更する。正面のランプの色でその時に選択されているモードを識別する ランプがオレンジの時はEMSモードが選択されている ▽△スイッチでレベルをあげると、点灯するランプの数が変わる

 さっそく施術してみよう! と説明書を見始めたところで、まず気になったのが説明書が非常にわかりにくいということ。施術の効果についても、パッケージ部分に説明があるだけで説明書の中には、記載がない。またジェルの量に関しても細かい記載がなかったため、何度か電話で問い合わせる必要があった。複数のモードが搭載されている製品なので、モードを組み合わせた効果的な施術方法があるのかと思ったがそれについての記載も一切なく、なんだかさぐりさぐりの施術になってしまった。

 フォトモードは、ほかのモードと同時に使うことができるというので、まずはイオン導入モードから始めた。洗顔後、何もつけていない状態の顔に、付属のイオン美白美容液を塗る。そのあと、本体のグリップ部分を握りながら、ローラーを顔にあて、ゆっくりとまわしていく。本体のグリップ部分を握るというのが大きなポイント。グリップ部分を握らないと、正しくイオンが出ないという。また説明書によると、湿った手で握るようにとの指示もあった。フォトモードボタンを押して、光を肌に当てながら施術を行なう。


イオン導入モード、イオンクレンジングモードの時に肌につけるイオン用美容液 グリップ電極。ここを握りながら施術する それぞれのモードの効果はパッケージの裏面にしか記載がなかった

イオン導入モードとフォトモードを同時に行なっているところ
 ローラーを顔にあててみて驚いた。イオンというのは、肌に当てても何も感じないというイメージがあったが、この製品の場合は、なんだがピリピリとした刺激が肌に伝わる。ローラーに顔のウブ毛が挟まって抜けてくような、ピリピリとした感じだ。強さが調節できるのだが、刺激をかなり感じたので、最初は強さを上げる必要はないように感じた。

 イオン導入モードは目以外の顔全体に使うことが出来る。説明書には目やまぶたへの施術は危険だという。頬全体と、額部分、顎部分にゆっくりローラーを転がすように動かして、施術時間は顔全体で3~5分。電源を入れてから10分立つと自動的に電源が落ちる。

 印象としてはかなり強そう。肌のピリピリは施術後もしばらく続いた。が、赤くなったり肌に異常を感じたりということはなかった。慣れてからレベルを上げての施術にも挑戦してみたが、かなりの威力。肌への刺激はもちろん、本体を握っている手にまでビリビリという刺激が伝わってきた。

 次にイオンクレンジングモードを試す。これはイオンで、毛穴の汚れを浮かすというものだ。モードボタンを切り替える以外は、施術方法はほぼ同じだが、お手入れ時間は1~2分ほどとあった。目の回りやまぶたへの施術が禁止されているのも一緒だ。

 イオンのピリピリは導入モードに比べるとやや強めの印象。毛穴の中までピリピリとした感じが届いてくる。肌が弱い人には向かないかもしれないと思わせるほど。

 クレンジングモードでもフォトモードを同時に行なっていたのだが、光による刺激はほとんどない。ヘッド部分が少し熱を持ってくるくらいで、肌が暖かくなるようなことは感じなかった。フォトモードだけの施術の場合は、光をただ肌に当てるだけなので、イオンモードと組み合わせて使っても、効果が落ちるというようなことはないだろう。時間の節約を考えると、ほかのモードと組み合わせて使うことが多くなりそうだ。

 最後に顔の筋肉を鍛えるという「EMSモード」。EMSというとひと昔前に話題になった、お腹に巻いて腹筋を鍛えるというEMSベルトが有名。電流の刺激で、筋肉を鍛えるというものだ。この製品ではそのEMSをローラーを通して伝えるという。

 EMSモードでは電流を伝える専用のジェルを使用する。付属のジェルを顔に直接塗って、その上からローラーを回していく。EMSモードは顔以外にも首などたるみの気になる部分にも使用できるという。首にも施術したい場合は、首にもジェルを塗布する。

 さっそく使ってみた。個人的に、この手の刺激には強いだろうと、強さを最大にして施術したのだが、その刺激はかなり強い。あわててレベルを一番低くした。刺激レベルを1にしても、その刺激はかなり強く、痛みを感じるほどだ。顔に電流を流すということ自体、初めての経験でもあるので、刺激の強さには少々驚いた。


EMSモードの時は付属のEMSジェルを肌に塗る かなり強い電流が流れてくる

 私は現在歯の治療中なのだが、そこには特に刺激がビンビン伝わってきた。改めて説明書を読むと、「虫歯や歯につめものをしている方、治療中の方は患部の上からのご使用が避けてください」とあった。ということで頬部分の施術は避けることになったのだが、首筋や、フェイスラインはしっかり施術することができた。刺激が強くいので、続ければかなり効果は期待できそう。

 イオンによる美肌効果は1回で実感できるものではなさそうだが、数日間フォトモードと、イオン導入、イオンクレンジングモードを続けたところ肌のハリが違ってきたような感じがする。

 使ってみての率直な感想は、プロ寄りの製品のように感じた。イオン、EMSモード共にかなり強力であることに加え、フォトモードが搭載されているのも家庭用機器では珍しいといっていいだろう。

 それだけに気になるのが、説明書の作りの荒さだ。機能が本格的なものだけに、丁寧な記載がないのはかなり不安な気持ちになる。製品に自信があるのなら、説明書をしっかりするのはメーカー側の義務だろう。今後の改良に期待したい。

 値段は少々張るが、使いこなせれば効果は期待できそう。ホームエステという言葉にピッタリ当てはまるような本格的な製品。アンチエイジング対策を本格的に始めたい人にはおすすめできる製品だ。





URL
  ヤーマン株式会社
  http://www.ya-man.com/
  ビューティー&ライフ関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/beauty.htm

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2008/04/02 00:09

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