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パイロット「フリクションボール」

〜これまでの常識を覆す“消せる”ボールペン
Reported by 本誌:伊藤 大地

8色セットの価格は1,680円
 ボールペンは“消せない筆記具”――そんな常識を根底から覆した筆記具を今日は紹介したい。パイロットの「フリクションボール」だ。メーカー希望小売価格は210円。文房具店で値引きなしで購入した。芯径が0.5mmと0.7mmの2種類。カラーは8色が用意されている。また、ビジネス系の装いのフリクションボール ビズという姉妹製品もある。

 まず、なんで消えるのかという仕組みだが、1975年に開発された、熱で色が変化する「メタモインキ」という技術が元になっているらしい。パイロットのWebページによると、1984年のロサンゼルスオリンピックのチケットにも、偽造防止技術として利用されたそうだ。

 具体的には、フリクションボールで書いた面を、ラバーが付いたキャップの先端で書いた面をこすると、その摩擦熱で消えるというわけだ。インクが消える温度は60℃とされている。ラバーというと消しゴムを連想させるが、これは熱を起こしているだけで、ラバー自体が変形するわけではなく、カスは出ない。消しゴムのように、カスの片付けが入らない分、フリクションボールのほうがずっとスマートだ。また、同じ芯径ならば、ペン先がシャープペンに比べて丸いため、ある程度筆圧をかけて書いてもペン先が紙に食い込まず、跡も残りにくい。


左からブラック、バイオレット、ブルー、ライトブルー、グリーン、オレンジ、レッド、ピンク
各色を試し書き

ここのラバーで文字を消す 証書類や宛名書きには使用しないでください、とある 軸はしっかりとキャップで密閉されている。乾きやすいインクなのかもしれない

発色を比較。上がフリクションボール、下はゼブラのサラサ。フリクションボールは色がやや薄め フリクションボールで書いた文字を消してみた

 インクは、いまやボールペンの主流となったゲル系水性のもの。発色は、赤を例に取ると、普通のゲルインキボールペンに比べてやや薄め。深紅というより朱色に近い色だ。インクのムラもなく、滑りもよい。“消える”という特徴を抜きにしても、十分、標準を上回る書き味だと思う。

 さて、肝心の用途だが、たとえば、本を読む際にアンダーラインを引いたり、ノートを取ったり、読書や勉強とは非常に相性がよい。

 鉛筆だとどうしても、芯のカスで書き込んだ場所の周りが汚れやすいし、黒い文字の中に鉛筆で線を引いたり、書き込みをしても目立たない。かといって、ノートに書き込むのと違って、本だと書き間違えた時のダメージが大きい分、どこかで「間違えたらどうしよう」という気持ちがあり、慎重になってしまう。今までは「消せないのが当たり前」と思っていたので意識していなかったが、解放されると、これがいかに集中を妨げていたかがわかる。いざとなれば消せるという安心感だけで、自由に書きまくれるのだ。

 同様に、たとえば地図や楽譜など、書き込みしたいが、原状回復を必要とする可能性があるものや、修正が入ることの多い手帳などに使うには、最適な筆記具と言えるだろう。また、クロスワードや数独のような、パズル本で遊ぶのにも向いている。

 使い始めて3週間くらい経つが、とにかくこの消えるボールペンというのはその存在自体が新鮮だ。もともとボールペンが持っている滑りのよさも手伝って、手で文字を書くことの楽しさを久しぶりに再確認している。


フリクションボールで文字を書き、消す

 普通の“消せない”ボールペンと比べてしまうと、キャップがジャマなのでノック式がいいとか、多色タイプが欲しいとか思うのは事実。だが、ノック式にしてしまうとこすって消すラバーの部分をどこに置くかが問題になる。フリクションボールのキャップを見ると、ペン先をしっかりと覆う構造になっていて、ここから想像するに、この製品のキモになっている特殊なインクは、揮発性が高く、ノック式には向かないのかもしれない。いずれにしても、ノック式になるには、もうしばらく時間がかかりそうだ。多色化もノック式になるのが前提になるので、これもまだ先だろう。

 技術の力で進化しているのは、テレビやパソコン、ケータイだけではない。このフリクションボールを使って、普段、その不便さに慣れきってしまっているような文房具にも、イノベーションの余地がまだまだあることが体感できた。ぜひ、店頭で試してみて欲しい一品だ。





URL
  株式会社パイロットコーポレーション
  http://www.pilot.co.jp/
  製品情報
  http://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/gel_ink/frixionball/

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2008/06/30 00:01

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