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やじうまミニレビュー 「ミツギロン ドライハウスセット SK-09」
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~ふとん乾燥機で乾かせるカバー付き物干し
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Reported by
清水 理史
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● 部屋干しの季節
「雨は大丈夫かなぁ……」。普段は天気のことなどあまり気にかけないのだが、この時期だけは、急な夕立がないかを気にかけるようにしている。
理由は単純で、雨が降ったら洗濯物をしまわなければならないから。家で仕事をしている筆者が手伝っているささやかな家事のひとつだ。
運良く、降り始めを素早く察知できれば良いのだが、なかなかそうもいかず、せっかく乾きかけた洗濯物がしっとり……ということもしばしば。結局、部屋で乾かし直しなんてこともある。
そうでなくとも、この梅雨の時期ともなれば、洗濯物は部屋干しになることの方が多いが、なかなか乾かないうえ、部屋そのものがジメジメしてくるのも、あまり有り難くないところだ。
そこで、何とか部屋干しの洗濯物を短時間で効率的に乾かせないかと思案して購入したのが、このミツギロンの「ドライハウスセット SK-09」だ。乾燥機を利用して洗濯物を素早く乾燥させることができるようになっている。楽天市場で5,775円で購入した。
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ミツギロンの「ドライハウスセット SK-09」
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部屋干し用の物干しスタンドとナイロン製のカバーのセット製品
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● ふとん乾燥機で衣類を強制乾燥
このドライハウスセット、簡単に説明すれば簡易乾燥機のようなものだ。
物干しスタンドとナイロン製のカバーがセットになった製品で、洗濯物を干した物干しスタンドにカバーをかぶせる。この状態で、カバーの裾部分から伸びた筒状の部分にふとん乾燥機を接続。スイッチをオンにすれば、カバー内部に温風が送られ、中の洗濯物が強制的に乾燥できるというしくみだ。
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(1)物干しスタンドをセット
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(2)洗濯物をかける
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(3)カバーをかぶせる
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(4)ふとん乾燥機をセット
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(5)温風で乾燥
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ふとん乾燥機がないと、ただの物干し、もしくはカバーを付けた簡易クローゼットのように使うしかないが、月に1回使うか使わないかという使用頻度の低いふとん乾燥機を梅雨時に有効活用できるアイデア商品というわけだ。
実際に使ってみると、なかなか面白い光景が見られる。
2段式の物干しスタンドに、シャツやタオルなどを干した状態で、カバーを上からすっぽりとかぶせる。前面のチャックを閉めてから、筒の先につないだふとん乾燥機のスイッチをオン。すると、ふとん乾燥機によって送られた温風によって、カバーが徐々に膨らんでいく。まるで洗濯ドーム、乾燥ドーム、などと表現したくなるような光景だ。

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カバーの裾の部分にプラスチック製のベルトのようなものをぐるりと通す。これが重しになってカバーがめくれるのを押さえる
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ちなみに、カバーは、取り付けの手軽さを考慮してか、物干しスタンドに上からかぶせるタイプとなっており、底面部分が空いた状態で密閉されていない。このため、乾燥機からの温風で裾がめくれ上がってしまうことがないように、裾の先端にプラスチック製のベルトのようなものを通している。
本製品のポイントは、この部分だ。裾に通したベルトは、カバーがめくれ上がらないようにしながら、それでいて内部の温風を外部へと排気できるように微妙に隙間ができる重さになっている。なかなかよく考えられた製品だ。
● どうしても乾かしたいもの向け
試しに、洗濯物をいくつか乾燥させてみたが、冒頭で紹介したように、急な夕立で生乾きになってしまった洗濯物を完全に乾燥させるのに便利だ。
利用するふとん乾燥機の性能、カバーのセットのしかた、カバー内の洗濯物の位置などによって、乾き方が若干変わるため、洗濯機で洗った直後の洗濯物を乾かすには、2時間以上の時間がかかってしまうこともある。
ふとん乾燥機のタイマーが120分上限だったりすると、2ターンの動作となる場合もあり、正直、あまり効率的ではない。
しかしながら、夕立で濡れてしまった洗濯物、室内で乾ききらなかった生乾きの洗濯物などの仕上げなら、120分程度の動作でも十分に乾かすことができる。簡易乾燥機として十分実用的だ。
ただ、大量の洗濯物を乾かすのには向かない。そもそも、カバーのサイズは85×150cm(直径×高さ)と小さいし、大人用のシャツ、ズボン、ワンピースなどの長物を干すには、下段のアームを折りたたむ必要がある。干せる洗濯物の種類や数は、必然的に限られてくる。このため、短い時間でどうしても乾かさなければならないという物を乾かしたいときに使うというのが実用的なところだろう。
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長い洗濯物を干すときは、下段のアームを折りたたむ
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下段はタオルなどをピンチで固定できる設計。ただし、長さがあまりないので、バスタオルなどは余ってしまう
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窓から中の様子を確認できるが、実際に乾いているかどうかは開けて触ってみないとよくわからない
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● 一人暮らしの人向け
このように、どちらかというと一人暮らしの人が使うにはちょうど良い製品という印象だ。
少量の洗濯物なら効率的に乾燥できるうえ、ハンガーにつるしたまま乾燥できるので、シャツなどもしわにならずに乾燥できる。
温風で部屋が暖かくなってしまうのが難点だが、外食や買い物に出かけている間に使えば気にならないだろう。梅雨時の洗濯に悩まされているが、乾燥機を買うまでもないという人は、検討してみる価値がある製品だろう。
■URL
株式会社ミツギロン
http://www.mitsugiron.co.jp/
製品情報
http://www.mitsugiron.co.jp/new-index.htm
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2008/06/12 00:03
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