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家電製品ミニレビュー
ナショナル「ツインPa D.style HHFZ5397」

~手軽に間接照明できるシーリングライト
Reported by 藤原 大蔵

ナショナル「HHFZ 5397」
 とにかく室内の照明は、部屋のすみずみまで明るく! という時代から、インテリアを意識したユーザーは明かりのあり方にもこだわりを持ちはじめている。そんな声に応えるべく、ナショナルから工事要らず、手間要らずの、気軽に間接光を楽しめるシーリングライトが登場した。

 日本の住宅には必ずと断言して良いほど、天井に設置されている照明器具用ローゼットを用いて簡単に間接光が楽しめるものである。器具も十分デザインを意識したもので、店頭でも目を惹くものとなっている。今回紹介するシーリングライトは、コンパクトで明るく、しかも超寿命の省エネタイプ、電球色のツインパルックを用いた「HHFZ 5397」。大きさは500×500×116mm(幅×奥行き×高さ)、重さは2.7kg。メーカー希望小売価格はオープンプライスだが、ヨドバシカメラのネット通販での購入価格は25,020円であった。

 箱を開いてみると、本体の他、ローゼット用アダプタ、カバー、キャップ、リモコンの他、リモコンホルダー、乾電池などが入っている。ナショナルの「FHD100EL ツインパルック 100型 3波長 電球色」は既に装着済みである。


540×540×160mm(幅×奥行き×高さ)の箱にこれだけのものがぴっちり入っている 取り付け取り外しがラクな、管径が20mmの二重環型蛍光灯が採用されている。省エネタイプで定格寿命は12,000時間

まずは取り付けてみよう

引掛け埋込ローゼット。取り付ける器具の重さは10kgまで
 はじめにローゼットの主電源はオフにしておこう。スイッチのないローゼットの場合は、感電などしないようくれぐれも気をつけて。

 しっかりとした足場を確保した上で天井に取り付ける。本体の重さが2.7kgとはいえ、上を見ながらの作業となるので転倒や器具の落下などに十分注意して行ないたい。また、取り付け時には若干のルールがあるので、手元が見えやすい昼間の取り付けをお勧めする。凹凸のないフラットで水平な天井にしか取り付けられない器具なので、購入前に天井の状況を確認しておこう。

 我が家にあるローゼットは画像にあるように、最近の一般住宅にある「引掛埋込ローゼット」と呼ばれるものである。ローゼットが取り付けられている環境にも影響を受けるが、取り付けられる器具の重さは10kgまで。「HHFZ5397」の重量は2.7kgなので、全く余裕である。ローゼットは他にも多種あるが、一番シンプルで昔からある「角型引掛シーリング」といわれるものでも5kgまでの器具が取り付けられるから、ローゼットの種類は問わないと言える。


 同梱されていたアダプタをローゼットに取り付ける。次に本体のリモコン受信器部分のラッチを回してはずし、受信部を開けておく(リモコン受信器部分が本体にぶら下がっている状態になる)。そして本体をアダプタに押し上げて取り付ける。正しく取り付けられると、アダプタが「カチッ!」と鳴り固定される。


アダプタをその裏側にある金具をローゼットの穴にあわせて、右に回して取り付ける
正しくローゼットに取り付けられたところ。外れないことを良く確認すること
本体をアダプタに差込み、天井に押し上げて取り付ける。この時、蛍光灯には触れず、本体を持って取り付ける

 本体から出ているコネクタをアダプタへ差し込み、本体に電源を供給する。


コネクタをアダプタへ差し込む。向きがあるので注意する
コネクタの拡大画像。コネクタには向きがあるので注意
コネクタがアダプタに正しく差し込まれたところ。引っ張って軽く抜けないかチェックしよう

 リモコン受信器を閉じる。


本体からぶら下がっていたリモコン受信器をラッチに差し込む
本体側のラッチを回してリモコン受信器を固定
本体部が正しく天井に取り付けられた状態

 カバー、キャップを取り付ける。


カバーの凸部を、リモコン受信器の周りの溝に入れ、カバーを軽く押し上げながら止まるまで右に回す キャップの凸部をリモコン受信機の中側にある溝に入れ、キャップを軽く押し上げながら止まるまで右に回す。このキャップを取り付ける事によって、カバーが回らなくなり、落下を防いでいる はい、出来上がり! これにて取り付けが完了

 ここまでの所要時間は数分。しかし多少のルールもあり、説明書を見ながら行なった方が安全だし確実である。コネクタの向きを確認したり、カバーの取り付けの凸部を確認したり、細かい部分を確認しながら取り付けるので、やはり明るい昼間に取り付けるのが良いだろう。

 リモコンに付属の乾電池(単三電池2本)を入れ、主電源も入れ、リモコンのボタンを押しいよいよ点灯する。いかにも電球色の蛍光灯らしい色味の光が天井に照らしだされる。


そもそも間接光って?

使用している器具は27型と34型の環状の蛍光灯を用いたもの。部屋全体が明るい
 間接光を別の言葉に置き換えるならば、「反射光」と言っていいだろう。光をいったん別のものにあて、その反射した光を照明として利用する。光源から発せられた光が直接照らしださないので、室内なら柔らかい印象が得られる。また、複数の照明器具を用い、明るさの濃淡を演出しやすくなる。反対に直接光の場合は光が直接当たるため、影の部分がより強調されてしまいがちである。そして空間にあるもの全て均等に光が回るため、空間に光の緩急がつきにくく、のっぺりとした印象になってしまう。

 比較のために一般的なシーリングライトを用いた部屋の画像をお見せしよう。

 一般家庭でよくみられる天井光1個で部屋全体を照らし出している図。何もかもが均等に照らしだされ、部屋が雑然とその上、退屈な印象である。


あれ?こんなもんですか?間接光って、の図
 それでは今回の器具を点灯した画像をお見せしよう。

 点灯した瞬間、拍子抜けしてしまうような、なんとも中途半端な具合となっている。天井だけが明るくて、他はなんだかただ薄暗くなった印象。

 それもそのはず、光のほとんどが天井しか照らしておらず、他の部分は反射光だけに頼って照らしだされている状態だからだ。「間接光はおしゃれ」というイメージで、このHHFZ5397一灯だけで、オシャレな空間が得られるというわけではない。


HHFZ 5397の他、3つの光源を加えている
 HHFZ5397はあくまでも部屋全体の光と影の分量をコントロールをする器具として利用するのをお勧めしたい。次にお見せする画像は、それに対して複数の照明器具を組み合わせた例である。

 まずHHFZ5397の光を一番絞った状態に設定。テレビの後ろには電球型蛍光灯が設置されており、壁面を照らし出している。その他棚の上、テーブルの上に局部的に照らしだす直接光が配置されている。つまり、室内に光と影の緩急を複数の照明器具を配置しているのである。その中の1つの照明器具として、HHFZ5397を利用している。


他の照明器具の光がかき消され、光の緩急があいまいになっている
 もしHHFZ5397の光量を100%にした場合どうなるか?

 ご覧のとおりそれぞれの照明器具から発せられた光の軌跡が、天井からの強めの光によってかき消されてしまい、それぞれの光の持ち味が生かされていない。


明るさはどれぐらい?

 蛍光灯の光量が安定するよう、10分以上点灯してから計測した。

 天井高が2,350mm、机上面が床から約40cmの位置で計測している(上記の画像のテーブル上)。最大の明るさで約280ルクス(因みに器具のカバーを取った場合で650ルクス)。一般的な事務所で400~500ルクスなので、それより少し暗い程度。ごく短時間読み物をする程度なら反射光とはいえ、十分な明るさが得られる。一番絞りこんだところで28ルクス。その光だけで何かをしようとするにはかなり薄暗い感じだ。それでもリビングでじっくり映画を楽しんだりテレビモニターに集中するのに適した明るさとなる。


便利なリモコン、美しい青色LEDを利用した豆球

ボタンの数も多くなく、わかりやすいシンプルなリモコン
 1回のボタンを押すだけで、100%の明るさが得られる「全灯」の他、光量が10~100%まで無段階で調光が可能な「明/暗」ボタン。「お好みの明るさ」ボタンは「明/暗」ボタンで調光した最後の明るさが記憶されてる。

 青色LEDを豆球の代わりに採用している。こちらは無段階ではないが、「明/暗」ボタンをで6段階で調光が可能。「LED」ボタンは、最後に調光したLEDの明るさを記憶している。

 本体のキャップ内部にあるリモコン受信機上に、万が一リモコンを失くした時のための補助スイッチがある。また、スイッチのON/OFF、調光の限界点に達した時、ピッと音が鳴るが、その音もON/OFFが可能。リモコン及び、リモコン受信器を設定することにより、1台のリモコンで複数の器具の操作が可能だ。


100%の明るさだと、豆球ながらもかなり明るい。LEDライトも間接光が採用されている リモコン受信器の中に青色LEDが4つ内蔵されている(画像はキャップをはずして撮影した) キャップの内側、リモコン受信器上にはいくつかの補助的な機能が集約している

いくつか気になる点

 調光が無段階で10%まで光を絞り込む事ができるものの、それでもまだまだ明るい。蛍光灯での調光はここまでが限界なのだろうか。また、カバーの端部と天井までの距離が約8cmしかないため、どうしても天井への光の周り具合が狭くなり、天井面に光が固まってしまう。天井の高さによっては、器具全体と天井面の距離も変えられるとなお良いと思う。

 これ一灯だけで室内の光をまかなう照明器具ではない。しかし、器具の光量を調節し複数の照明器具を組み合わせる事により、個性的で美しい空間を光でデザインできる。リビングルームにとどまらず、直接光が目に触れない特徴を活かし、寝室やダイニングキッチンなど、落ち着いた空間が求められる場所にもぜひ活用したい照明器具である。





URL
  ナショナル(松下電器産業株式会社)
  http://national.jp/
  製品情報
  http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=HHFZ5397

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2008/02/26 00:07

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