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やじうまミニレビュー
岩谷産業「炉ばた大将DX」

~焼き鳥も浜焼きも直火でおいしいカセットコンロ
Reported by 但見 裕子

岩谷産業「炉ばた大将DX」
 直火でジュージューと食べ物を焼くようすは、とても心そそるものがある。

 お祭りの屋台で焼き鳥やイカを煙を出して焼いているのは、いかにもおいしそうだ。あれが、あらかじめ焼いたものを並べているだけだったら、きっとつまらないだろう。

 ものが焼ける炎の色、煙の香りが、人の心を動かすのだ。

 イワタニのカセットコンロ「炉ばた大将DX」は、そうした「直火の楽しみ」をご家庭で気軽に楽しめるという製品だ。

 メーカー希望小売価格はオープンプライスで、ヨドバシカメラの通販価格は5,980円だった。楽天市場では5,000円を切っている例もある。

 パッケージには「カセットガスで焼き鳥&炉端焼きがいつでもどこでもお手軽に!」と書かれており、色鮮やかな焼き物メニューの写真が印刷されていて、見ていると、すぐにもいろんなものを焼きたくなる。


外箱背面 本体はシンプルな構造。U字型のバーナーがよくわかる 本体の備品。上から、輻射板、ユニット、ネットと呼ばれる

組み上がった状態。手前にあるのは30cm定規 ガスのボンベには、パワーブースターを貼り付ける。磁力で吸着し、バーナーの熱を伝えることで火力の低下を防ぐ ボンベを本体に取り付けた状態

焼き鳥を焼く

スーパーで買った焼き鳥セット。12本入りで1,080円
 まずは、焼き鳥をやってみることにした。どちらかというとシンプルな料理だが、家でやるのは初めてだ。

 本来は串を刺すところからやってみたいのだが、最初なのでスーパーの精肉売場で「焼き鳥セット」を買ってきた。モモ肉、ムネ肉、砂ギモ、レバーがネギやシシトウと一緒に串に刺してある。タレ焼き用に「焼き鳥のたれ」も買った。


 「炉ばた大将DX」はカセットガスを利用する。バーナーはU字型で、その上に遠赤効果をもたらす輻射板を置くようになっている。炎であぶるというよりは、遠赤外線で中身からじっくり焼き上げる仕掛けだ。そして焼き網か、串焼き用の支えを使って、焼き物をするわけだ。本体の下には、油や焼き汁を受ける「汁受けトレー」に水を張っておく。水を入れることで、こぼれた肉汁や脂がよごれにくくなるのだ。


着火前には必ず汁受けトレーに水を張っておく 最初は網を使わず、ユニットについている金具を起こして串を載せてみた 自動着火機能はなく、チャッカマンなどの長いライターが必要だ

 バーナーに火を付ける前に、串焼き用の支えを立てて、串を置いてみる。支えの金具は波形になっているので、適当に置いても等間隔に並ぶ。

 バーナーは本体内部にあってマッチでは届きにくい。スティックタイプのライターを差し込むための穴が本体に開けてあるので、ボンベのバルブをゆるめながら、ライターを奥まで入れて点火する。バーナーとバーナーの間は比較的離れているので、両方に付けた方が良い。このあたりは、普通のカセットコンロのように自動点火にしてほしい。

 しかし、焼いていて、困ったことが出てきた。

 串に刺した肉のバランスが悪いらしく、串を返して反対側を焼こうとしてもクルリと戻ってしまい、片側しか焼けないものが出てきたのだ。

 しかも、串が直火にあたってこげてきた。このままでは焼け落ちてしまう。なかなかむずかしいものだ。プロは楽そうにやってみせているけど、いろいろコツがあるんだろうな。



焼いているうちに、竹串がこげてきてしまったので、網を使うことにした。また、右の串は肉の刺し方のバランスが悪く、網でないとうまく焼けない 串を網の外側に出しておけば串が焼けてしまうことはない。うっかり串を焦がしてしまったときは、アイストングなどを使うとよい

 仕方がないので、いったん火を止め、串焼き用の支えをたたんで、焼き網を使うことにした。網が支えになるので、バランスの悪い串でも、裏表が焼ける。

 肉にだいたい火が通ったところで、焼き鳥のタレをつけて、再び焼く。

 素焼きのときはそれほどでもなかったが、タレをつけて焼きだしたら、とたんに煙がすごくなった。台所の換気扇は強にしてあるのだが全然足りず、空気清浄機が激しく反応している。

 わが家ではぜんぜん平気だが、カーテンに匂いがつくのが嫌いな人なら、ここらで落ち着かない気持ちになるかも知れない。あらかじめ対策をしておいたほうが良いだろう。

 焼き鳥が焼きあがった。

 もう一度タレをつけて、食べてみる。熱い。当然だが、焼きたては予想以上に熱い。そしておいしい。ひたすら囓ると幸せだ


タレ付きの肉が焼けてきた時の色合いは食欲をそそる。このときは部屋中が良いニオイで満ちている 焼き上がったところ これに甘辛い「焼き鳥のたれ」を付けて食べる

 次は、塩で焼いてみた。串の上から岩塩をガリガリ削りながら振りかけていく。肉の脂と塩が溶け合って、とてもおいしい。それに、塩のほうが煙や網の焦げつきも少ないので、おすすめだ。

 串用の金具に串をかけて焼くのは、焼き鳥屋さんみたいで楽しかったが、意外に難しいので、次の機会には初めから網で焼くようになると思う。


塩焼きのときは、ちょっと離れたところから塩を振ると偏りにくい 肉の間に挟まれた「ししとう」も、いい焼き加減だ

浜焼き気分で海の幸を味わう

こうやって、海産物を集めただけで気分が盛り上がる
 次は、海鮮焼きをやってみた。

 パッケージに印刷された焼きガニや焼きホタテのおいしそうな写真に、強く惹かれたのである。

 タラバガニ、ホタテ、ブラックタイガー(エビ)、ヤリイカを用意した。

 エビには塩をして、串を打った。歌舞伎町の「エビ通り」(居並ぶ居酒屋が、競うように店先でエビの串を焼いていることからそう呼ばれる)のエビみたいな、まっすぐな焼き上がりにしたいと思ったのだ。

 焼き始めると、しだいに部屋中に磯の香がたちこめてきた。なんだか海辺の浜茶屋にいる気分だ。

 焼き鳥の時とくらべて、煙は少ない。換気にさえ気をつけておけば、室内で使っても問題はないようだ。


一度に載るのはこれぐらいの分量だ。2~3人ぐらいで囲むのがちょうど良い ホタテの貝殻や、海老の殻が焼けて良い色合いだ 海老の串は焼けないように、網の外に出す。あぶれば良いものも周辺に置く

カニは茹でてあるので軽くあぶるだけ。イカはよく焼いた方がおいしい。 ホタテは、焼いているうちに開いてくる。このように大きく開いたら食べ頃だ 【動画】ホタテにかけた醤油が貝殻の上で焦げて、食欲をそそる(WMV形式, 1.08MB)

 エビが赤く焼けてきた。串がこげないよう、網の隅の方に寄せて注意して焼いていく。結果的に、串は正解だった。殻をむくときにむきやすいし、食べやすい。串を持って、頭のミソの部分をすすると、幸せを感じる。

 ホタテの殻が開く。お醤油をさすと、香ばしい香りがひろがった。殻に溜まった汁と醤油が交じり合って蒸発する音が食欲をそそる。

 カニは茹でたものだが、あぶることでずっとおいしくなる。カニの甲羅のこげた匂いも、おいしい。

 イカはゲソと本体に分けて焼いたが、本体が焼けて丸くなったところに軽く醤油をつけてあぶると、これもおいしい。大満足の食事となった。


 今回は、焼き鳥や海鮮という、いかにも炉端焼風なものを焼いたが、もっと日常のおかずっぽいものを焼いても十分楽しいと思う。

 さつまあげとか、ソーセージとか、あぶらげとか、冷蔵庫の中のものはなんでも行けそうだ。直火の炎の力が、いろんなものをおいしくしてくれそうな気がする。

 冬の家庭料理といえば、お鍋が代表的だが、「炉ばた大将」があることで、寒い日にみんなで囲める料理の選択肢が広がる。アツアツのものを一緒に食べる幸せを、手軽にもたらしてくれる良い製品だと思う。





URL
  岩谷産業株式会社
  http://www.iwatani.co.jp/
  イワタニ カートリッジガス本部
  http://www.i-cg.jp/
  製品情報
  http://www.i-cg.jp/cf/grill/cb-rbt-z/index.html

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2007/12/04 00:03

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