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やじうまミニレビュー
メリタ「アイスコーヒーメーカー MJ-0501」

~見た目も涼しいアイス専用のコーヒーメーカー
Reported by 本誌:正藤 慶一

アイスコーヒーメーカー MJ-0501
 酒もタバコもしない私の、数少ない嗜好品であるコーヒー。真夏日が続くこの頃は、ホットではなくもっぱらアイスを飲むようにしている。ホットの方が、カップから伝わってくる薫りを楽しめるが、アイスでは冷たさの中に封じ込められたコーヒーの旨みを楽しめる。しかも、スカッと冷えてのどごしもさわやか。夏のクールダウンには最適だ。

 さて、私がアイスコーヒーを作る際には、以前当コラムで紹介した岩城ハウスウェアのコーヒーサーバー「NEWコーヒーハウス」を使っている。これはホット/アイス兼用なので大変重宝しているが、アイスコーヒー専用のコーヒーメーカーがあることは知らなかった。それがメリタの「アイスコーヒーメーカー MJ-0501」である。水出し式のものなら、当コラムでも以前取りあげたが、このMJ-0501は、フィルターにコーヒー豆を入れて、そこにお湯を注ぐという、ホットコーヒーを作る手順と同じ「ペーパードリップ式」だ。一体どのようなものなのだろう。希望小売価格は1,575円、Amazon.co.jpでの販売価格が980円と安かったので、購入してみた。

 パッケージ内容は、ドリッパー、ガラスのポットとフタ、コーヒーの粉を測るスプーン、コーヒーを冷やすための氷を入れるアイスホッパー(氷受け)、それと「分水盤」という部品の6点から成る。ポット以外はすべてプラスチック製だ。ポットは耐熱ガラスで、「NEWコーヒーハウス」と同様に、日本硝子製品工業会から認証を受けたことを示すシールが貼られている。説明書によると、120℃の温度差にも耐えられるが、注意書きには電子レンジでは使用できないとあった。なお、本体上部にドリッパーが載るので、そのままドリップしてホットコーヒーも作れそうなものだが、取っ手がないのでちょっと熱そうだ。


パッケージ。ご覧のように、アイスコーヒーは英語で“Iced Coffee”と綴る パッケージ内容は、ドリッパー、ガラスのポット、ポットのフタ、コーヒー豆を計るスプーン、アイスホッパー(氷受け)と分水盤

こちらがポット。メリタのロゴがプリントされている 日本硝子製品工業会による耐熱性能の認証を示すシール
作業手順もプリントされている

 使用方法は、まずは氷受けをポットの上に載せ、氷受けに氷を入れる。その上に分水盤、ドリッパーの順に組み合わせ、コーヒーをドリップする。分水盤とドリッパーには穴が開けられており、ドリップされたコーヒーは、ここを伝ってどんどん下へと落ちて行く仕組みだ。なお、氷の目安は約200g程度とのことだが、氷受けには目印のラインが入っているので、これを参考にすると良い。

 説明書の指示に従い、スプーン4杯分のコーヒーの粉を入れ、ドリップを開始すると、ドリップしたコーヒーが分水盤に開けられた穴を伝い、氷受け内の氷へポタポタと流れてゆく。カチ、カチという氷の溶ける音と、透明な氷と琥珀色に透き通るコーヒーが混ざり合う姿が、何とも涼しげだ。ドリップ式なので、コーヒーの薫りが味わえるというのも良い。

 しかし、NEWコーヒーハウスの時にも疑問に思ったのだが、なぜドリップ直後に氷で冷やすのか。実は、アイスコーヒーをおいしく作る際のコツとして、ドリップ直後にすぐ冷やすのがポイントらしい。これが遅くなると、コーヒーの成分であるカフェインとタンニンが凝固し、白く濁ったように見えてしまう「クリームダウン現象」を引き起こしてしまうのだ。

 ちなみに、分水盤の穴は合計9個、ほぼ等間隔で開いており、氷受けにコーヒーがまんべんなく行き渡らせる仕組みになっている。“分水盤”というネーミングは、おそらくここから来たのだろう。一方、氷受けは、中心部に1つしか穴が開いておらず、分水盤と比べるとスピードは速くない。しかしこれは、氷とコーヒーをよく絡めて、しっかりと冷やす狙いがあると推測される。


氷受けをポットに乗せ、「氷はここまで」のシールを位置を参照しながら、氷を入れる その上から分水盤でフタをする。氷を入れすぎるとしっかりと閉じられないので注意。 その上にドリッパー、ペーパーフィルター、コーヒーをセット。お湯を注いでドリップする

ドリップされたコーヒーは、分水盤、氷受けを伝ってポットへと注がれる 【動画】ドリップ中の氷受けの様子。分水盤から滴り落ちるコーヒーが、氷と混ざり合う姿が何とも涼しげだ(WMV形式、約3.9MB)

 さて、5分程度でドリップは完了。後はポットにフタを付けて、そのままコップに注ぐだけだ。このまま飲んでもそれなりに冷たいが、よりヒンヤリした飲み心地を求める場合は、コップに氷を入れたり、ポットを冷蔵庫に入れて冷やせば良いだろう。説明書には、冷蔵庫に入れた場合は2~3日持つとあった。

 氷を入れたコップにポットのコーヒーを注ぎ、飲んでみると……おお、まるでお店で出てくるアイスコーヒーのようだ。スッキリとしていて、それでいてコーヒーの旨みや薫りが液体の中に封じ込められており、とにかくおいしい。気のせいか、「NEWコーヒーハウス」で作ったアイスコーヒーよりもおいしく、さわやかな口当たりのようにも感じた。分水盤からポタポタ落ちるコーヒーが、氷を徐々に溶かしてゆく様子が涼しげだったことが影響しているかもしれない。


アイスコーヒーのできあがり。スッキリとした味でとてもおいしい ポットのフタを装着したところ。穴が開けられているため、このまま注ぐこともできる 冷蔵庫のドアポケットにも収納できる

 注意点としては、お湯を注ぎすぎないこと。味が薄くなってしまうのもちろん、ポットにコーヒーが注ぎきれず、氷受けにコーヒーが溜まってしまうのだ。説明書では、約250mlのお湯を注ぐとあったので、軽量カップで計って再びドリップしてみたところ、多すぎず少なすぎず、ちょうど良い塩梅で淹れることができた。毎回計るのは面倒だが、実は本製品のドリッパー1杯分の容量は250ml程度。ドリップの際は、ドリッパーを一杯に満たすような感覚でお湯を注ぐと良いだろう。

 それともう1つ。ドリップ中の本体の高さは30cmほどになり、手や服が引っ掛かりやすいうえ、ドリッパーと分水盤間の安定性が悪いので、倒さないようにしたい。コーヒーはシミになりやすいので、なるべくならリビングでのを避けたいところ。倒しても汚れをふき取り易いキッチンで使うのが好ましいだろう。また、アウトドアで使うというのも面白いかもしれない。


ドリップの際にお湯を入れすぎてしまったため、ポットに注ぎきれなかったコーヒーが、氷受けに溜まってしまった すべての部品をセットした高さは30cm程度と高い 特にドリッパーは倒れやすい。もし倒れても、被害が少なそうな場所で使うのが賢い使用法だ

 8月も終わりに近づいたが、まだまだ残暑が続く。そんなときは本製品を使って、見た目にも涼しいアイスコーヒーを飲み、心も体もリフレッシュにしてみてはいかがだろうか。





URL
  メリタジャパン株式会社
  http://www.melitta.co.jp/
  製品情報
  http://www.melitta.co.jp/personal/accessories/icedcoffee.html

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2007/08/24 00:01

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