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家電製品ミニレビュー
アピックスインターナショナル「ACW-610」

~2Lペットボトルが入る小型保冷温庫
Reported by 清水 理史

あこがれの自分専用保冷温庫

Apicaポータブル保冷温庫「ACW-610」
 同世代の友人に小型の保冷温庫の話をすると、興味津々、しつこいくらいに会話に食いついてくる。

 家電量販店の冷蔵庫売り場などに出かけても、大型冷蔵庫を熱心にチェックするママと子どもを尻目に、小型保冷温庫の前でカラ返事をするパパというシーンを見かけることもあり、どうやら小型保冷温庫というのは、大人の男、それも家庭持ちの男性にとっては、なにやら心をくすぐるアイテムのようだ。

 個人的には、そこまで心を惹かれるものではなかったのだが、今回、実際に使ってみて、その気持ちをようやく理解することができた。なるほど、自分専用の保冷温庫というのは、例えるなら「宝」の隠し場所なのだ。

 同居人の顔色をうかがいながら、遠慮がちに1本、2本とビールを取り出すうしろめたさから解放され、ひっそりとストックしておいた自分専用の宝箱からビールを取り出す。そんなシーンを小型保冷温庫を通じて想像しているのだろう。

 お酒を飲まない筆者からすると、ジュースやお茶なら家の冷蔵庫に入れておいても良さそうなものなのに、と考えていたのだが、入れておく中身がジュースやお茶ではなければ、大人の男があこがれるのも無理はないところだ。


ECOモードで動作音は静か

 というわけで、今回、手に入れたのは、Apicaから発売されているポータブル保冷温庫「ACW-610」だ。Amazon.co.jpで11,340円だった。

 ポータブルと言っても、サイズも機能も立派な本格派で、325×365×455mm(幅×奥行き×高さ)、重さ約7.2kgと保冷温庫としては一般的なサイズの製品で、内容量も約20Lと実用性も十分だ。

 では、何がポータブルなのかというと、本体にシガーライターソケット用電源ケーブルが付属しており、車でも使えるようになっている。残念ながら、我が家は普通のセダンなので、これを積んでしまうと一人分の席を占有してしまうが、いわゆるミニバンのような車なら、いつでも冷たいジュースを飲めるように行楽のお供として積んでいくのも良さそうだ。


上部に取っ手が用意され、一応、持ち運びも可能 本体にはシガーライターソケット用のケーブルも付属しており、車でも利用可能 我が家のセダンには大きすぎる印象。ミニバンやワンボックスでないとキビシイ

前面のパネルとスイッチ。スイッチで温度を設定することにより、自動的にCOOLかHOTかが選択される
 外観は、家電というよりは、どちらかというとPCに近い印象。特に前面上部に備えられている表示パネルやボタン類がブルーに光るあたりは、まさにPCケースのようだ。

 使い勝手は良好で、電源ケーブルを接続し、前面の「POWER」ボタンを押すと稼働開始。左側に「UP」と「DOWN」というボタンがあるので、これを押しながら表示パネルで温度を確認しながら設定するという具合だ。

 一般的な保冷温庫の場合、背面などにHOTとCOOLを切り替えるようなスイッチが用意されているのが一般的だが、本製品にはそういったスイッチはなく、温度設定によって自動的にHOTとCOOLが切り替わる設定になっている(5~60℃まで設定可能)。たとえば、今の時期であれば、「5℃」に設定しておくことで保冷庫として動作させ、冬場はこれとは逆に50℃前後で保温庫として使うことになる。

 実際に使ってみたが実力は必要十分だ。エアコンを効かせた25℃前後の室内で、最低の5℃に設定した状態で炭酸飲料を1時間ほど冷やしてみたが、「キンキン」という表現がピッタリくるほどよく冷えた飲みごこちを味わうことができた。周囲の温度や入れておく飲み物の本数にも左右されるが、実用性は十分ではないだろうか。

 発熱や動作音も気にならないレベルだ。ペルチェ素子を使った方式となるため、保冷時に外部に出される熱が多いかと予想していたが、背面をさわってもほんのり暖かい程度で発熱はほとんど気にならない。

 動作音もファンの音が常時聞こえてくるが、前面の「ECO」ボタンを押すことでECOモードに切り替えることができ、動作音を29dBまで低くすることができる。寝室などの静かな環境だと、若干、動作音が気になる可能性が高いが、普段生活している部屋なら、まったく気にならないだろう。


仕切り板の工夫が欲しい

 内部は中間に仕切り板が1枚用意されており、これを高さに応じて3段階に配置することができるようになっている。もちろん、取り外しも可能で、取り外すと2Lのペットボトルがちょうど収まるようになっている。底部にもスライド式の板が配置されており、引き出すことで奧のものも手軽に取り出すことが可能だ。2Lのペットボトルが入る冷温庫は少なく、本気の容量の大きさがわかる。

 ドアの内側にも小型ながらポケットが上下に2つ用意されており、250mlや150mlクラスの缶ジュースやパック飲料などがすっぽり収まる。プリンやゼリーといったデザート類を入れておくにも良さそうだ。


仕切り板の使い方によって入れられるサイズの組み合わせが異なる 個人的には仕切り板無しで使うのがもっとも使いやすい

 ただ、いつも残念に思うのだが、仕切り板の位置によって入れられる飲み物の組み合わせが制限される。前述したように、2Lのペットボトルを入れるには仕切り板を完全に外さなければならない。また、500mlのペットボトルを入れたいときは一番上に装着しなければならないが、こうすると上段に250mlのコーヒー缶を入れるのがやっとで、350mlのペットボトルは下段にしか入らない。また、フロントのポケットの厚みも考慮しなければならず、内部にぎっちりと詰め込むとドアが閉まらなくなってしまう。

 というわけで、仕切り板を使わないほうがかえっていろいろなサイズを入れやすい。まあ、内部の冷却効率などを考えても、ジュースやお茶、必要な人はビールなど、数本のドリンクを入れておく程度と考えた方が良いだろう。

 価格が安いわりに実力は十分で使い勝手も良い。自分専用の冷蔵庫へのあこがれがある人には、おすすめできる製品と言えそうだ。





URL
  株式会社アピックスインターナショナル
  http://www.apix-intl.co.jp/
  製品情報(PDF)
  http://www.apix-intl.co.jp/pdf/ACW610_CTLG.PDF

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2007/08/08 00:02

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