家電Watch logo
記事検索
バックナンバー
【 2009/03/30 】
やじうまミニレビュー
DO-SEE「LEDライト付きスタンドルーペ」
[00:01]
家電製品ミニレビュー
ツインバード「コンパクトフライヤー EP-4694」
[00:01]
【 2009/03/27 】
家電製品ミニレビュー
三菱「蒸気レスIH NJ-XS10J」
[00:02]
やじうまミニレビュー
L.L.Bean「ボート・アンド・トート・バッグ」
[00:01]
【 2009/03/26 】
やじうまミニレビュー
アイリスオーヤマ「サイバークリーン」
[00:01]
家電製品長期レビュー
三洋電機「eneloop bike」(4/4)
[00:00]
【 2009/03/25 】
やじうまミニレビュー
オーエフティー「自動給餌機 Newビストロ」
[00:01]
家電製品ミニレビュー
日立「クリエア7 EP-CV1000」
[00:00]
【 2009/03/24 】
やじうまミニレビュー
「家庭菜園 かいわれくん」
[00:02]
長期レビュー
シャープ「プラズマクラスターイオン発生器&加湿空気清浄機」 (4/4)
[00:01]
【 2009/03/23 】
やじうまミニレビュー
撥水ペーパーのメモ帳と“現場仕様”のボールペンを試す
[00:01]
長期レビュー
三洋電機「eneloop bike」 (3/4)
[00:00]

家電製品ミニレビュー
ツインバード「デュオカーゴ Si OR-C638」

~クルマでも使える簡易冷温庫
Reported by 本誌:伊藤 大地

デュオカーゴ Si OR-C638
 そろそろ、冷たい飲み物がおいしい季節になりつつある。冷房の効いたオフィスで仕事をしていても、やはり夏場のコールドドリンクは最高だ。

 ところが、仕事柄、デスクワークが多いことと、近年、清涼飲料水パッケージの主流が350ml缶から500mlペットボトルになった関係で、ほとんどの場合、全部飲み切る前にぬるくなってしまう。オフィスにはフロア共有の冷蔵庫もあるのだが、私のデスクはそこまで20mくらいの距離があるので、いちいち出し入れのために腰を上げるのも面倒だ。

 そこで導入したのがパーソナルサイズの保冷/保温庫(冷温庫)、ツインバード工業の「デュオカーゴ Si OR-C638」(以下、OR-C638)だ。メーカー希望小売価格は15,750円。Amazon.co.jpでの購入価格は8,100円だった。

 この製品は500mlのペットボトル4本が入る、内容積5.5Lとコンパクトタイプの冷温庫だ。最大の特徴は家庭用のAC電源と、クルマのシガーソケットのDC電源の双方に対応していることだ。パッケージにはAC、DCのケーブルが同梱されており、買ってきてすぐに、家庭でもクルマの中でも使えるようになっている。

 本体サイズは235×305×300mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は2.9kg。片手で持つのは難しいが、両手できちんと持てば決して重くはない。本体はプラスチック製。本体のベース部分はホワイト、扉と持ち運び用の取っ手がレッドになっている。なお、今回はレッドのモデルをレビューしているが、扉と取っ手がブルーになったカラーもある。


本体正面。銀色のレバーで扉を開ける
本体左側面。白色だが、取っ手部分はドアと同じくレッド
本体右側面

背面
家庭用のAC電源以外に、車のシガーソケット用のDC電源も付属する

 冷却/加熱方式はペルチェ素子を採用している。異なる金属の接合部に電流を流すと、熱移動が起こり、片方の金属が冷たく、もう片方が温かくなるという「ペルチェ効果」を原理とした方式だ。現在は、こうした簡易冷蔵庫のほか、ワインクーラー、CPUクーラーなどに採用されている。冷却、加熱の双方が行なえること、構造が複雑でなく、可動部がないため、故障しにくいことなどが特徴だ。

 OR-C638では、本体奥に5cm四方ほどの鉄板が取り付けられており、これをペルチェ素子で冷却または加熱して、庫内全体に冷気や熱を送り出す仕組みになっている。


本体背面には冷と温、標準と強冷、AC電源とDC電源を切り替えるスイッチが備えられている
 会社のデスク脇に置いて実際に使ってみた。まず、電源の設定だ。本体背面の操作パネルの一番下の部分に、ACとDC、それぞれの電源ケーブルを差し込む口がある。そこに任意のケーブルを差し込んだ後、差し込み口の上にある電源切り替えスイッチを「AC」または「DC」に設定する。ケーブルだけ差し替えても、電源切り替えの設定を行なわないと動作しないので注意が必要だ。

 次は、電源切り替えスイッチの上にある、冷却温度の設定スイッチだ。「標準/静音」と「強冷」の2段階に分かれている。スペック上では、室温25℃のときに「強冷」を使うと、2~8℃、「標準」で4~10℃になるという。

 ここまでくれば準備完了。あとは、操作パネル最上部にある電源スイッチを「冷」に入れればOKだ。電源スイッチはスライド式で、左から「冷」「切」「温」となっており、動作モードの切り替えスイッチも兼ねている。


庫内は500mlのペットボトルが4本入る
 正直なところ、冷却効果についてはあまり期待していなかった。しかし、実際にペットボトルのジュースを冷やしてみると、予想を裏切って、普通に冷蔵庫として使える印象だ。飲み残しのジュースも、しっかりと冷えている。

 「強冷」時の冷却板の温度は1.3℃、庫内に入れておいたペットボトル飲料の表面温度は7.8℃、庫内内壁の温度は5℃だった。一方、「標準」で冷やした場合、冷却板は2.3℃、ペットボトルが9.4℃、内壁が5.9℃だった。

 ほぼ、スペック通りの冷却能力といってよいだろう。ただ、「標準」の場合、飲み物の冷え具合に物足りなさを感じる人がいてもおかしくない。参考までに私の感覚でいうと、オレンジジュースや缶コーヒーならば我慢できるが、コーラやビールのような炭酸飲料がこの冷え具合ではちょっと……といった感じだ。

 ちなみに、「標準」のメリットは、動作音がスペック値で24dBと「強冷」に比べて3dBほど静かなことが挙げられるが、今回レビューしたようなオフィスや、クルマの中ではあまりその差を感じることができない。というわけで、私は、常時「強冷」で使っている。

 消費電力はAC電源使用時で55W、DC使用時で42W。AC電源で24時間、30日間使用したとすると、電気料金は871円ということになる。オフィスで使用する際は、土日は電源をOFFにしておいた方が良さそうだ。


「強冷」時のペットボトルの表面温度は7.8℃
「標準」時では9.4℃だった

結露により、庫内奥の冷却板には水滴が発生する 水滴が庫外へ漏れ出して水浸しになるのを防ぐため、パッケージには本体の下に置くトレイが付属する

 1つ気になるのは、庫内奥の冷却板を見ると、庫内の空気が結露し、水滴がいっぱい付いていることだ。この水滴がくせ者で、長時間冷却運転を続けていると、庫内の底面が水びたしになってくる。これをそのまま放っておくと、庫外へ漏れ出してしまうので、パッケージには、本体の下に置くトレイも用意されているが、積極的な対策とは言えない。3日に1回程度は、水滴を布などで拭き取ってやる必要があるだろう。

 こうした気になる点もあるものの、全体としては価格なりの性能は十分確保しているように思う。自分の部屋や、デスク脇に置くのもいいが、結露を考えると、決められた期間内で使う、レジャー用途が最適と言えそうだ。





URL
  ツインバード工業株式会社
  http://www.twinbird.jp/
  製品情報
  http://www.twinbird.jp/product/orc638/



PR  




2007/05/22 00:13

- ページの先頭へ-

家電Watch ホームページ
Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.