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やじうまミニレビュー
無印良品「まつげカーラー」/「フェイスシェーバー」

~ステーショナリーのようなさりげない美容家電
Reported by 中田 一会

オフィスでもさりげなく使える美容家電

無印良品「まつげカーラー BHA-CA2MJ」(左)、「フェイスシェーバー SVL-A11MJ」(右)
 私は、オフィスに美容家電を持ち込むのをためらってしまう方だ。

 大げさなメイクボックスを人前に出すのが恥ずかしいように、パールカラーの外観で、いかにもといった感じの美容家電を人前に出すのはためらわれる。それが自分が働くオフィスならなおさらだ。しかし、そんなオフィスの中でも、さりげなくお手入れできるグッズがあるとしたら、とても嬉しいのではないだろうか。

 そんな美容家電はないかと探してみたところ、まるでステーショナリー(文房具)のような外観の製品をみつけた。無印良品の「まつげカーラー BHA-CA2MJ」と「フェイスシェーバー SVL-A11MJ」の2点だ。同ブランドのネットショップで、前者は1,899円、後者は2,500円で購入した。

 どちらも白一色で構成されたシンプルで美しいデザインだ。「低価格な理美容品を固まりで開発しました。デザインテイストを統一しています」と、公式サイトでも掲載されているように、この2製品は、キャップを閉じてしまうと全く見分けのつかない白い筒になる。キャップを閉じたときのサイズは約1.2×13.5cm(直径×長さ)。美容グッズというよりはまるでペンやマーカーのような、ステーショナリーの風貌なのだ。

 ためしにデスクのペン立てにさしてみた。うーん、全く違和感がない。むしろ、デスク周りが少しお洒落になった感すらある。ツヤ消しホワイトのボディカラー、触るとひんやりとする金属の質感も安っぽくなくていい。無印良品の製品は、デザイン性も、そのさりげなさも申し分がない。強いていえば、「まつ毛カーラー」と「フェイスシェーバー」を両方購入することを想定して、キャップを閉めた状態でも見分けられるような印が欲しかったくらい。ちなみにこの2点、説明書によると、製造販売元は三洋電機となっている。


ボールペンと同じくらいの大きさ 白い筒状のシンプルなデザイン。キャップを閉めると、見分けが付かない。 ペン立てにさしてみた。他のステーショナリーと馴染んで、オフィスでも浮かない




「まつげカーラー BHA-CA2MJ」

 まつ毛カーラーは、まつ毛をはさんでカールするタイプではなく、温めたアイロン部分でまつ毛を持ち上げる、いわゆるホットカーラーだ。本体のほかに、キャップと手入れ用のブラシが同梱されている。電源は単四電池1本で、別売りとなっている。

 使用するには、スイッチをONにし、ヒーターの裏側にある温度表示部の色が変わるのを待つ。約30秒後、くぼみの中の紫色のシートがピンク色になったら準備OKだ。温まったヒーターをまつ毛に当てていこう。

 説明書によれば、最初に2~3回練習すれば、きれいなカールができるとのこと。カールがかかりにくい場合は、マスカラをまつ毛につけ、乾いてから行なうのが良いらしい。実際に、マスカラを塗らずに一度試してみると、あまり効果がみられなかった。また、まつ毛が短いこともあってか、ヒーターが肌にあたる感じがして気になったので、マスカラを塗って試すことにした。

 マスカラを塗り、よく乾かしてから、カーラーのアイロン部をまつ毛の根元に当てる。このとき、きちんと鏡を見ながら行なわないと、目を傷つけてしまうので注意が必要だ。ポイントは、カールを付ける側の目を見開いた状態ではなくて、少し閉じた状態でヒーターを当てること。要は「半目」のような状態だ。これなら眼球も安全だし、ヒーターもまつ毛に当てやすい。まつ毛が短い私でも、この方法で問題なく当てられた。

 ヒーターをまつ毛の根元に当てたら、まぶたに対して平行になる角度まで少し回転させながら押し上げる。アイロン部でまつ毛を押さえながら、カールをつくり約3秒間そのままの位置で固定する。まつ毛をクシでゆっくりととかして、途中でストップモーションするようなイメージだ。この動きを、まつ毛の中央部→目頭→目じりの順番で行なう。私の場合は各箇所3回ぐらいずつ行なってみた。時間は両目あわせて5分ぐらいかかった。


セット内容は、本体、キャップ、手入れ用のブラシ 本体先端のあたたまったヒーター部分をまつ毛に当て、カールをつくる

ヒーター部裏側にある温度表示部。スイッチOFFの時点では紫色 スイッチを入れて30秒ほどたつと、ピンク色になる。この表示が出たら、準備OK

 仕上がりは、とても良い。普段使っている挟むタイプのカーラーで上げたときよりも、自然できれいなカールができる気がする。私の場合は、挟むタイプのカーラーだと、根元からぐっと上げられるのでまつ毛が長く見せられるかわりに、横からみると角度が急になり、ちょっと不自然に見えてしまう。その点、本製品では、まるで最初からまつ毛がカールしていたかのような、くるんとした自然なカールに仕上がる。伏せ目にしたときや、横から見たときでも綺麗だ。何より、ホットカーラーはカールの持ちが良い。朝使って、夕方までくるんとしたまつ毛をキープできた。

 体感温度は、「あたたかい」と感じる程度で、皮膚に強く押さえつけない限りは特に問題はなかった。何年か前に、ディスカウントショップで購入したホットカーラーは、温度があがると独特な匂いがするのが嫌ですぐ使わなくなったのだが、本製品では匂い等はまったく感じられなかった。もちろん、音も出ない。

 何度か試してみて気づいたのは、やはりマスカラを塗ってからヒーターを当てた方がカールがしやすいということ。ヒーターの熱さもマスカラを塗っていた方が和らぐようだ。

 ただし、どんなに乾かしてみても、アイロン部にマスカラがついてしまうのは避けられないようだ。しかもその分、まつ毛の方も、カール後はマスカラが少し落ちたようになる。これは、繊維なし・ボリュームタイプのウォータープルーフマスカラを使っているせいかもしれない。

 対策としては、カールの前後に、合計2回マスカラを塗るということ。根元から持ち上げるように塗れば、まつ毛のカールがマスカラ液の重みで落ちることはないし、むしろ目力はより強調される。私のようにメイクのほとんどを目力に頼っている女子なら、マスカラの重ね塗りは当たり前のことだと思うので、そこまで手間ではないだろう。


ヒーターをまつ毛にあてるときは、やや目を閉じる感じで行うとやりやすい
仕上がり例。持ちのいい自然なカールができた

 さて、ぱっちりおめめに仕上がったあとは、ヒーターの手入れをしよう。本製品は、本体が真っ白なので、黒いマスカラはの汚れはよく目立ってしまう。

 といっても、掃除は付属のブラシで取り除くだけでも十分落ちるので簡単だ。落ちにくいマスカラ汚れは、しばらく放置して、完全に乾燥してからブラシで掃くと、意外と簡単にきれいになった。

 それでも落ちにくい場合は、水または中性洗剤を含ませた布でふきとろう。ただし、シンナーやベンジンなど揮発性のものは使わないようにと説明書にあるので、その点は要注意。また、必ずスイッチを切ることも忘れてはいけない。構造上、キャップをすればスイッチは切れるので普段は安心だが、キャップをはずしたままで掃除をする場合は、やけどなどトラブルの危険性もあるので、気をつけたい。

 ちなみに、本体のマスカラの汚れをきちんと落とさずに続けて使用すると、まぶたが汚れてしまったりもする。朝は忙しいだろうが、道具の手入れもメイクのうち。面倒くさがらず、毎回こまめに掃除することをおすすめする。“女子力磨き”に手抜きはいけないのだと言い聞かせよう。


スイッチを入れると赤いランプが灯る。キャップを閉じているときは、スイッチが入らない構造だ 手入れは、付属のブラシで行う。マスカラが付着した場合は、乾かしてから掃除すると落ちやすい 電源は単四乾電池を1本使用する。電池の入れ替えは柄の部分を引き抜き、カバーを外して行なう

 毎日使うのにも申し分のない機能を備えている本製品だが、オフィスで使用するならば、ステーショナリースタンドにさりげなく忍ばせておいて、休み時間や就業後の化粧直しに使うのが良いかもしれない。特にこの季節は湿度が高くて、まつ毛のカール力も弱りがち。オフィスでさりげなく目力アップをはかるには、オススメのホットカーラーだ。





「フェイスシェーバー SVL-A11MJ」

 まつ毛カーラーと対のデザインになっているフェイスシェーバーは、本体のほかに、キャップとマユコーム、手入れ用のブラシが同梱されている。こちらも電源は単四乾電池1本で、本体に同梱しない。

 用途は顔のウブ毛やマユ毛の処理用で、水やシェービングクリームなどを必要としない電動シェーバーだ。本体に付属のマユコームを取り付ければ、マユの長さを整えることもできる。

 営業職の男性社員を見ていると、ヒゲが濃いめの人や、剃り残しを気にする人は、だいたい電動シェーバーを忍ばせているようだ。女性だってもちろん、ヒゲほどではないけれど、額やフェイスラインのウブ毛、マユまわりなどのムダ毛は、エチケットとして気になる。

 私の場合、自宅ではT字型の顔用カミソリを愛用しているのだが、オフィスの洗面所でまさかクリームをつけて剃りはじめるわけにもいかない。そういう意味では、フェイスシェーバーは、オフィス向きの美容家電といえそうだ。

 フェイスシェーバーを実際に使う前に、いくつか注意することがある。第一に、刃の状態をきちんと確認すること。変形や破損がないか、取り付け状態がおかしくはないかチェックしよう。顔に刃物をあてるわけだから、この点は毎回注意したい。第二に使用前に肌が濡れていないか確認すること。肌が濡れていると、誤ってすべったり、ふやけた肌を傷つけてしまう可能性もある。

 説明書によると、使用時には化粧も落とすように書いてある。気になる部分だけを処理するだけなら、そこまで気にすることはないのではとも思うが、それでもシェーバーの汚れや目詰まりが気になる場合は、コットンに水や化粧水を含ませたりして、処理する部分だけメイクを落とし、肌をふいて乾燥させてから処理しよう。この方法なら、処理後に再びファンデーションをつければ、オフィスでも問題ないだろう。

 さて、準備ができてら、本体スイッチをONにする。すると、ジーッという音とともにカミソリの刃が動き出す。重なった二枚の刃がそれぞれ互い違いの方向にこすりあうように動いている感じだ。このシェーバーを肌に寝かせるように沿わして動かす。このとき、ウブ毛に対して逆らうようにゆっくり剃るのがポイントだ。


セット内容は、本体、キャップ、マユコーム、手入れ用のブラシ シェーバーの刃の部分。スイッチを入れると、重なった二枚の刃が交互に動く 【動画】シェーバーのスイッチを入れた様子(WMV形式、約833KB)

 額のウブ毛の処理をする場合は、シェーバーをまずは生え際からマユ間に向かって、上から下向きにあてる。その後、今度は逆に生え際に向かって刃をすべらせる。額部分は往復させる感じで進めていくのが良いようだ。

 鼻の下の部分の場合は、中央から外側へ沿わす。起伏の多い部分なので、空いている方の手で皮膚を伸ばしたり、(少し間抜けな格好だが)鼻の下を伸ばしたりしながら、刃を動かすといいようだ。

 マユ毛の処理をする場合は、あらかじめ、アイブローなどで整えたい形をはっきりさせておいた方が失敗がない。

 マユの上の部分は、額側からから横向きにしたシェーバーを下ろす感じだ。ちょうど、マユの角度とシェーバーが平行になる状態でゆっくり上から下に動かすと、きれいに剃れる。

 次に、マユの下側、目とマユの間にあたる部分は、まぶたの皮膚をきっちり伸ばすことに注意して施術する。この部分は全体にアイホールと呼ばれる球状の起伏があり、そのままシェーバーをあてても、皮膚にひっかかってしまう恐れもある。説明書では、剃りたい側の目を閉じ、目の上に手をおいてまぶたを押さえ、皮膚を下向きに伸ばしながら施術するよう推奨しているが、個人的には、目をぎゅっと閉じて、眉毛の上に手を置き、皮膚を上に向かって伸ばすほうがやりやすいように感じた。その方が、シェーバーを持つ手も動かしやすいからだ。このとき、シェーバーをあてる向きは外から内。毛の生えている向きと逆向きに刃をあてていく。

 電動シェーバーを肌にあてた感想としては、予想以上になめらか。全然痛くないどころか、肌にひっかかりを感じるようなことはほとんどなかった。それでも、きちんと剃れているようなので、電動シェーバー初心者の私としては、ちょっとした感動を覚えた。ただし、きちんと刃を寝かして使わないと、チクっとひっかかる感じがするので気をつけよう。

 さらにこのフェイスシェーバーは、付属のマユコームを本体に取り付けることで、マユ毛の長さを整えることもできる。使用方法は、コームを本体に指しスイッチを入れるだけなので簡単だ。あとはあらかじめ流れを整えておいたマユの上にコームをあて、マユ尻からマユ頭までなでるようにゆっくり動かすと、均一の長さにカットできる。試してみたところ、ムラなく、きれいにそろえることができ、かなり便利に感じた。

 ちなみに、マユコームは、取り付ける向きによって、「LONG(4mm)」と「SHORT(2mm)」の2種類の長さのどちらかを選べる。当初は「LONG」の方で試してみたのだが、哀しいかな、私の薄いマユ毛では届かず、コームを「SHORT」に付け替えることとなった。ちなみに、マユの長さが2mm未満だと「SHORT」でもカットできないので注意。


付属のマユコームでマユ毛の長さを均等にカットできる。セットする向きで、「LONG(4mm)」と「SHORT(2mm)」が選択できる マユコームは、シェーバーにさしてセットするだけ。簡単だ コーム部分を、マユの尻から頭に向かってクシでとかすように動かす

 さて、使用後の手入れだが、オフィスの洗面所でちょっと使ったくらいなら、洗面所に備え付けのペーパータオルなどで刃の部分をからぶきすれば十分。水洗いやシンナーなどでの洗浄には対応していないので、さらに清掃したい場合は、刃のカバーを外して付属のブラシで掃くことをおすすめする。

 刃のカバー部分は、小さな取り外しボタンが本体上部についていて、そこを押して簡単に取り外すことができる。先端部分が縦半分に割れるように開くので、中に入った毛などを除去しよう。カバーを戻すときも、本体の突起に差し込むようにすれば、パチンと簡単に閉じるので、開閉ともに面倒はない。

 忘れてはいけないのが、手入れ時にカーラー同様スイッチを切ることだ。まつげカーラー同様、キャップをしめればスイッチは切れるので普段は安心だが、小さいとはいえ、刃物でなので気をつけたい。


本体の手入れは、先端のカバーを開けて、付属のブラシで手入れする 電池の交換方法は、まつ毛カーラーと同じ。柄の部分を下に引き抜く。電源は単四形感電池1本

 電動フェイスシェーバーは、シェービングクリームを必要としないし、気になったときにすぐに処理できて、とても便利な美容グッズだ。電動音はわりとはっきり聞こえるので、人によっては気になるかもしれないが、私自身は、自分が使っていても誰かが使っている傍にいても、そこまで問題ないのではないかと感じた。

 なによりも、女性にしてみれば、ムダ毛関係のグッズほど恥ずかしものはないので、本製品のさりげないデザインは本当にうれしい。デスクに自然に置いておけるだけでなく、洗面所で誰かに見られても、この外観なら気にすることもないだろう。オフィスでのさりげないお手入れにオススメしたい。





URL
  無印良品(株式会社良品計画)
  http://www.muji.net/
  「まつげカーラー BHA-CA2MJ」製品情報
  http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247037227
  「フェイスシェーバー SVL-A11MJ」製品情報
  http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247037210
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2007/07/19 00:01

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