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家電製品ミニレビュー
日立「HEF-10R」

~そよそよとした微風が心地よい扇風機
Reported by 本誌:正藤 慶一

HEF-10R
 当コラムではこれまでにいくつかの扇風機を紹介した。しかし、風量の種類は「弱/中/強」といった3段階のものが多く、それ以上に設定できるものはなかった。

 しかし、今回取り上げる日立の「HEF-10R」は、弱/中/強に加えて、「弱」よりもさらに弱い風を送る「微」モードが設定されている。日立ではこれを「うちわ風」と呼んでおり、同社のラインナップの2機種とも「うちわ風」を搭載している。

 その「うちわ風」とは、いったいどのような風なのか。体感すべく、Amazon.co.jpにて購入してみた。リモコン有りの「HEF-10R」と、なしの「HEF-10M」の2種類があり、メーカー希望小売価格はいずれもオープンプライスだ。Amazon.co.jpでの販売価格は、前者は6,660円、後者は5,750円だった。920円の価格差はあるが、せっかくなのでリモコン付のものを選んでみることにした。

 到着した製品を組み立てると、大きさは371×360×705mm(幅×奥行き×高さ)になる。背を伸ばすこともでき、その場合の高さは875mmになる。本体カラーは白で、ファンカバーの中には、透明の羽根が5枚ついている。見た目はいたって普通の扇風機だ。

 リモコンは、120×30×13mmのスティックサイズで、台座内にセットできるようになっている。ボタンは5つあり、上から「切タイマー」「モード」「風量」「首振り」「切/入」の順に並ぶ。リモコンを台座から取り出すと、その凹みの中にはリモコンと同様のボタンが5つ並んでいる。本体・リモコンのどちらでも、すべての操作ができる。


正面
側面
背面

リモコンは台座部にセットされている リモコンには「切タイマー」「モード」「風量」「首振り」「切/入」のボタンが並ぶ。台座部にも同様のボタンが備わっている スタンドには、現在の運転の状態を示すランプが点灯する

 さっそく、「うちわ風」を試そう。リモコンの「切/入」ボタンで電源を入れると、風量が「中」でスタートした。「風量」ボタンを押して、微弱へと切り替える。なお、ボタンは押すごとに、中→強→微→弱→中……といった順に変化してゆく。

 さて「うちわ風」についての感想だが、擬音語で例えるなら、うちわを扇ぐような「パタパタ」ではなく、「そよそよ」といったところ。体をなでるようなやさしい風だ。このやさしい風当たりから、「うちわ風」というネーミングを採用したのだろう。冷房の効いた部屋の中で使ってみても、寒さをあまり感じず、ほのかにひんやりとする風が心地よかった。ただし、外出先から帰ってきた際に使ったところ、外の蒸し暑い空気で煮えきった体を冷ますには物足りない。暑くてたまらない場合は「弱」「中」あたりを使う方が良いだろう。

 風速計で計測したところ、「微」の風速は秒速0.6mという結果が出た。「弱」では秒速1.3mだったので、その半分以下ということになる。ちなみに、当コラムで以前レビューした製品の弱運転時の風速は、ナショナルの「F-CA325」が0.9m/秒、東芝の「F-LH30X」は1.4mだった。現時点では一番やさしい風を生み出す製品ということになる。ちなみに、HEF-10Rの消費電力を測定したところ、15/19/25/36W(微/弱/中/強)だった。


「うちわ風」は、「弱」モードよりもさらに弱い風量が特徴。ファンカバーにも「うちわ風」のロゴが描かれている 【動画】クリップを2本留めた50cmのリボンをファンカバーに付けて、「微」で運転しているところ(WMV形式、約1.9MB)
消費電力は15Wと少ない

「うちわ風」の風速を計ってみると、秒速0.6mという結果 「弱」モードはその倍となる秒速1.3mだった

【動画】リボンをファンカバーに付け、今度は「弱」で運転させているところ(WMV形式、約1.5MB) 【動画】「中」の状態(WMV形式、約1.9MB) 【動画】「強」のようす(WMV形式、約1.4MB)

 本製品のもう1つのポイントとして、「おやすみモード」がある。これは、20分毎に風量を下げるというオフタイマーで、例えば「強」運転時なら、20分後は「中」に、さらに20分後には「弱」、さらに「微」へと変わってゆく。自動で風量を変えてくれるので、動くのが億劫な就寝時には重宝するだろう。なお「微」以降は、オフタイマーが作動し電源がOFFになるまで、風量に変化はない。

 また、通常のオフタイマー機能や、リズム風も備えている。オフタイマーは1/2/4時間に加え、他の製品ではあまり採用されていない長時間の8時間モードも搭載しているのも見逃せない。リモコンのボタンひとつで首振りができるというのも便利だ。ちなみに、「おやすみモード」とリズム風の併用はできない。


【動画】首振りはリモコンで操作する(WMV形式、約2.3MB) そのため、通常の扇風機についているような、首振りのON/OFFを切り替えるスイッチは備えられていない

 不便に感じたのが、電源をONにすると、必ず「中」になってしまうところだ。メモリー機能がないため、「微」運転時にリモコンで電源をOFFにして、もう一度ONにすると、やはり「中」になる。「微」と「中」では、風速の差がかなりあるため、ちょっとびっくりしてしまう。次回作での改善を期待したいところだ。

 「うちわ風」は、確かに体にやさしく、肌触りの良い風だった。就寝時にリズム風やおやすみモードと組み合わせて使用すれば、心地よい睡眠へと誘ってくれそうだ。また、微風ならデスクに置いてある紙を飛ばさないので、在宅で仕事をされる方にも向いていそうだ。

 エアコンで部屋を冷やすのも良いが、やさしい風でほのかに涼むというのも、風流を感じさせる粋なチョイスといえるだろう。





URL
  日立リビングサプライ株式会社
  http://www.hitachi-ls.co.jp/
  製品情報
  http://www.hitachi-ls.co.jp/products/al/appliance/289.html

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2007/07/09 00:08

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