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やじうまミニレビュー
ブリタ「オンタップ 浄水器」

~蛇口をひねるだけで“あの”ブリタの水ができあがり
Reported by 富永 ジュン

オンタップ 浄水器
 水道水がまずい。東京に移り住んだ時に、筆者が真っ先に思ったことだ。

 もともと自然豊かな町の井戸水で育ったが、その後は水道水が飲用に適さないために“飲料水は買うのが当たり前”という地域に長らく暮らしていた。なので、蛇口をひねれば飲用水が好きなだけ手に入るという東京の水事情は夢のような環境のはずだった。

 しかし、喜び勇んで口にした東京の水道水は、正直なところ、たしかに飲んでもお腹を壊すことはないのだろうけれど、変なにおいと味があるので、できれば飲みたくない、としか言いようがない代物だったのだ。

 長らく近所の大型スーパーのろ過水無償配布サービスを利用していたが、筆者は1日で4L近くの水分を摂取するため、日々の食料品に加えて大量の水の運搬も、となると大仕事だ。また、夏場はどれだけ気を遣っても、くみ置きの水は衛生面が気になってくる。そこで、蛇口に取り付けるタイプの簡易浄水器を購入することにした。

 店頭にて商品の多さに圧倒されたが、最終的にブリタの「オンタップ 浄水器」を選択した。決め手は、以前ブリタのポット型浄水器を利用していた時に、確かに味の変化を感じられたため、ブリタならば信用してもいいだろうと思ったからだ。(ポット型浄水器は、ろ過に時間がかかるために、必要な時に水が足りなくなる事態がたびたび発生していたことと、ポットが冷蔵庫の容量を圧迫するという2点から、使わなくなってしまっている)

 また、他製品はフィルター交換時期の目安が3カ月のものが主流だったが、オンタップは4カ月で交換の手間が少ないというのも選択理由の1つだ。価格は、西友で7,875円だった。なお、本体にカートリッジが1本付属していたため購入はしなかったが、交換用カートリッジは1本3,675円で販売されていた。


浄水/原水切替レバーとフィルター交換LEDだけのシンプルな機能

商品パッケージ。おなじみの青を基調としたデザインになっている
 オンタップは、蛇口に円柱型のフィルターカートリッジを取り付け、フィルターで水道水をろ過することで、水道水の重金属や悪臭などを除去する製品だ。シャワーヘッド付き蛇口や注ぎ口が楕円形・四角形といった特殊な蛇口以外ならば、ほとんどのタイプの蛇口に取り付けできる。なおブリタでは、ねじがない蛇口や、注ぎ口先端が丸く折り返されている蛇口に対応するアダプターを、無償で提供している。

 フィルターカートリッジ格納部は、350ml缶の背が少し低くなったほどのサイズで、国内メーカー製品と比較すると少し大ぶりだが、蛇口周りには浄水/原水切替レバーしかないため、その分すっきりとしている。フィルターカートリッジ格納部は蛇口を軸として左右に回転するので、多少サイズが大きくても、それほど邪魔になることはないだろう。

 浄水/原水切替レバーは浄水と原水のみの2段階のみで、国内メーカー製品では一般的なシャワーは用意されていない。原水時は蛇口、浄水時はフィルターカートリッジ格納部の底面中央から水が出る。原水時と比較すると浄水時の流水量が2/3程度になるが、日常的な炊事やちょっとお茶を入れるといった目的において流水量が少なくてイライラするというほどでもない。

 なお、取り付け直後やフィルターカートリッジ交換直後は、フィルターから出る活性炭素の粉が浄水に混じった黒い浄水が出るので驚かされるが、1分ほど浄水を流しっぱなしにすると透明になる。

 フィルターカートリッジ格納部の上面にカートリッジ交換インジケーターがあり、浄水中は緑LED、カートリッジの寿命の90%を越えると黄LED、カートリッジ交換時期となると赤LEDがそれぞれ点灯する。機能が必要最小限にまで絞り込まれているため、使い方やインジケーターの意味がわからないということはまずないだろう。



フィルターは活性炭の固まりを用いた単純なものだ 蛇口取り付け部とフィルターカートリッジ部で構成される フィルターカートリッジ部上面には3つのカートリッジ交換インジケーターが用意されている。左から緑、黄、赤LEDだ

意外なほどの浄水効果に驚き

 一通りの使い方がわかったところで、早速ブリタの水を味わってみた。常温の浄水をコップにとってごくごくを飲み干してみると、たしかにカルキ臭さや金属っぽい味が消えて、かなり無味無臭に近い味わいだ。ポット型浄水器では、使い始めはごくごく薄い粉ミルクのような独特の味がするのだが、オンタップでは特にそのような風味を感じることはなかった。

 あまりにも飲める浄水が出てきてしまったので、「あれ、我が家の水はこんなにもマシだったかな?」と思いつつ、続いて原水を口に含んでみる。すると、嫌な生臭さが口いっぱいに広がり、あまりの差に飲み下すことができなかった。フィルターを通すだけでここまでの差が出るとは。さほど効果を期待していなかっただけに驚いてしまった。


蛇口に取り付けたところ。レバーを左に回せば原水、右に回せば浄水が出る
 オンタップのカートリッジは活性炭のブロック製で、活性炭の微細孔で機械的ろ過と吸着を行なう仕組みだ。JIS3201試験結果による浄水能力は、遊離残留塩素、トリハロメタン、溶解性鉛、濁り、ジメチルイソボルネオール(かび臭)の除去率が80%とのことだが、集合住宅などもともとの水質があまりよくない場合ならば、いわゆる“味オンチ”の人でも、原水と浄水の違いがはっきりと実感できるほどの差はあるだろう。

 また、常々不快に感じていたポットややかんのふたを開けた際に立ち上る湯気の不快なにおいも、浄水ならばかなり軽減されるため、紅茶や日本茶などがより香り高く、おいしくいれられるようになったことも付け加えておこう。なお、筆者宅ではオンタップを使い始めて約3カ月になるが、たっぷりと水を使っているにもかかわらず、流水量、浄水機能ともに、大きな衰えを感じることなく大満足している。

 ブリタのポット型浄水器は評判がいいので使ってみたいけれど、こまめに水をセットしなければならないのが面倒、もっとたくさん水を使いたい、または冷蔵庫が小型でポットが入りきらないなどという悩みを抱えているならばぜひオンタップを試してみてほしい。飲料水としてだけでなく、パスタや野菜をゆでたり、米をといだりといった炊事全般で好きな時に好きなだけブリタの水が使えるのは、少しでもおいしい食事を家族に届けたいというニーズをしっかりと満たしてくれるはずだ。





URL
  BRITA Japan 株式会社
  http://www.brita.net/jp/
  製品情報
  http://www.brita.net/jp/on-tap_filtration.html?&L=15

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2007/05/15 00:02

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