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家電製品ミニレビュー
ナショナル「NT-TA7-K」

~小型で低価格のポップアップトースター
Reported by 本誌:正藤 慶一

NT-TA7-K
 前回、エレクトロラックスのポップアップトースター「ガラストースター 10617JP」を紹介したが、430×120×200mm(幅×奥行き×高さ)という、結構な大きさだった。価格も1万円を超えており、なかなか手を出しにくい商品かもしれない。

 そこで、比較的小型で安価なポップアップトースターを紹介することにしよう。ヨドバシカメラのネットショップを見てみると、20種類ほどの製品があった。この中から、ナショナルの「NT-TA7-K」をチョイスしてみる。購入価格は5,040円だった。

 購入理由は、本体サイズの225×155×175mm(同)が、小型な部類に入ることがまず1つ。もう1つは、温度の上がりすぎを防ぐ「異常温度上昇防止機能」が付いていることだ。さらに小型で安価な製品もあったが、安全機能に関する記述が無く、安全を優先する観点から、この商品をチョイスした。

 到着した本体はやはり小さく、「ガラストースター」の半分ほどの大きさだ。本体正面より左から約3/4は、素材にステンレスを使用しており、残りはプラスチック製となっている。ボディはともにブラックを基調としており、なかなか“シブい”印象を受けるデザインだ。なお、定格消費電力は650Wとのこと。

 パンの投入口は、ステンレス部に2つ開いている。ここにパンを入れて、本体のレバーを下げれば電源が入り、調理がスタートする。ごく一般的なスタイルのトースターだ。食パンは、4~8枚切りに対応する。イギリスパンなど縦長のものは、「頭」の部分がはみ出てしまうので、使用は難しそうだ。ちなみに、ホコリよけとして、投入口にかぶせるフタも付属する。

 プラスチック部には、電源を入れるレバー、焼き色を調整するツマミ、コードリールが付いている。つまみは無段階で調整でき、1枚・2枚焼きの場合の焼き加減を示す目盛りも備えている。また、電源コードはコードリールを回転することで、プラスチック部内に収納できる。機能としてはこんなところで、冷凍パンを解凍する機能などは備えていない。


本体の幅は、「ガラストースター」の半分ほどの大きさ
パンの投入口は2つ
レバーを下げて調理を行なう。一般的なスタイルのポップアップトースターだ

本体底にはパンくず受けが備えられている 本体正面のツマミで、焼き加減を調整する 電源コードを機内に収納するコードリールも付属している

パンは2枚同時に加熱できる。食パンの4~8枚切りに対応する
 さて、それでは焼いてみよう。まずはパンをそれぞれの投入口に入れ、レバーを下げて調理スタートだ。パンはとりあえず6枚切りを使用し、焼き色の目盛りは、ちょうど真ん中に設定した。

 ワットチェッカーで実際の消費電力を計測すると、620~650W台を示しており、定格消費電力とほぼ同じ。「ガラストースター」の定格消費電力は1,000W、象印のポップアップトースター「ZUTTO NP-DA10」が900Wだったのと比べると、幾分弱めとなっている。

 とはいえ、調理中はかなりの熱を発する。先ほど本体の3/4はステンレスだと書いたが、さすが金属だけあって熱が伝わっており、表面は手が触れられないほど熱い。一方で、プラスチック部はそれほど熱くならない。ステンレス部との境目で、わずかに熱を帯びている程度だ。さらに、本体の両側面には取っ手が付いており、調理中に本体の位置をちょっとずらしたい時などに、手で触れられる仕組みなっている。


使用中はステンレス部がかなり熱くなるが…… プラスチックの部分は30℃台。手で触れても熱くない

本体両脇には取っ手がある。使用中にちょっとだけ本体を動かすときは便利だ
消費電力は620~650W程度

 2分ほどで調理完了。出来上がりは、焦げもなく、キツネ色にこんがり焼けている。ただし、多くのポップアップトースターと同じように、表裏の焼き加減に差があるようで、トースターの内側に向けていた面よりも、外向きの面の方が良く焼けているようだ。

 食べてみると、中はしっかり温まっている。食感は、ポップアップトースターの特徴である「外はサックリ、中はふんわり」といった感じで、とてもおいしい。ただし、ガラストースターの方がもっと中身が温かかったような気がする。このあたりは、小型で消費電力が少ないところの差かもしれない。

 4枚切りを焼いてみると、先ほどよりも焼き色が強く付いているようだ。おそらく、パンが厚くなり、パンの表面と機内のヒーターとの距離が近くなったことが要因だろう。ただし、焦げるほどではないので、よほどツマミを強めに設定しない限りは大丈夫だろう。

 また、ポップアップトースターでは、2枚焼いた場合と1枚だけ焼いた場合では、後者の方が焼き色が濃くなり、こげてしまう場合がある。おそらく、熱の力が2つに分散したり1つに集中するためだろう。しかし、本製品では、そういったことはなく、1枚焼きと2枚焼きでは、ほぼ同じ焼き色を見せた。


四枚切りの食パンを焼いてみたところ。こちらはともにトースターの外側を向いていた面 左の食パンの裏面。表と裏では、焼き加減の差が見られるが、「外はサックリ、中はふんわり」に仕上がっている

ポップアップトースターでは、「2枚同時焼き」より「1枚だけ焼き」の方が、焼き色が濃くなりすぎる場合がある。写真は「1枚焼き」の食パンだが、「2枚焼き」とはさほど違いがない 左のパンの裏面。表と裏では、やはり焼き色に差がでてしまう

 細かい部分を指摘すると、パンのミミがカリっと焼き上がらないのが気になった。機内スペースが小さく、ミミのような端の部分まで熱が届きにくいせいなのだろうか。私はミミの“カリッ”とした部分が好みなので、ちょっと不満に感じてしまった。逆にいえば、ミミは“しっとり”とした仕上がりになるため、そちらを好む方には向いている商品と言えるだろう。

 使用してみた感想としては、パンは中まで温まるし、焼き加減を無段階で調整できるなど、小型ながらもしっかりとした機能を持った製品だ。 最近のポップアップトースターは、デザイン性を重視した製品が増えてきたが、本製品は実用的な機能をしっかり備えた“家電の王道”のような製品だ。同社のホームページで「トースト好きのロングセラー」と謳っているのもうなずける。比較的低価格なのと、高温を防ぐ安全装置付きということ考えると、かなり実用的な製品といえるだろう。





URL
  ナショナル(松下電器産業株式会社)
  http://national.jp/
  製品情報
  http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=NT-TA7

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2007/04/05 00:02

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