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やじうまミニレビュー
Francfranc「NTB-CP4FF」

~複数台を一度に充電できる電動歯ブラシ
Reported by 塩田 紳二

NTB-CP4FF
 どちらかというと歯磨きには熱心な方ではない。そんな筆者が、ここ数年、歯医者の世話にならずに済んでいるのは、電動歯ブラシを使っているからだ。風呂につかりながらのんびりかつしっかり磨ける電動歯ブラシは、いまや手放せないグッズになっている。

 これまで、海外メーカーのものを使っていたが、替えブラシが高価なのが気になっていた。一方、国内メーカーの乾電池式の製品も試したが、電池交換が面倒な上、交換してから時間が経つと、磨く力が弱々しくなってしまう。結局、磨き心地を重視すると、すぐに電池を替えるはめになる。いずれにしても、ランニングコストが高く付くわけだ。

 そこで、充電式、国内メーカー、さらに筆者の好みで回転式のブラシ、という条件を付けて、電動歯ブラシを探してみた。そこで見つかったのが今日ご紹介する、フランフラン(Francfranc)の「NTB-CP4FF(W)」だ。オンラインショップで、本体1本と充電器のセットを5,000円で購入した。

 ちなみに、三洋電機からも「NTB-CP4」という電動歯ブラシが出ている。違いはカラーリングぐらいで、形状もスペックも同一。本体にも「製造管理元 三洋電機」と書かれている。「NTB-CP4」のフランフラン・バージョンだ。

 駆動方式は円形のブラシが回転するタイプ。電源はニッカド電池だ。一般的な電動歯ブラシは柄の部分が太いものが多い。柄が太いと、普通の歯ブラシと比べ、持ったときの感覚が大きく異なるため、違和感を感じてしまう。この点、この機種は一番太い部分でも2cmくらいしかないので持ちやすい。

 電源スイッチは本体正面にある。操作はON/OFFのみで、強弱を調節する機構などはない。動作音は「ジャー」といった感じで、以前使っていた海外メーカーや国産メーカーの電池式のものに比べると、少し大きいように感じる。


円形ブラシを回転させ歯を磨く
ヘッド部は着脱可能

操作部は電源のON/OFFのみ
本体には「製造管理元 三洋電機」と記されている

 持っていて気になるのは、ヘッドよりも、柄の方に重心があること。電源を入れていない状態だと、ヘッドから遠い部分を持つと安定する。しかし、実際に磨きはじめると、ヘッドの部分にトルクが発生するので、ヘッドに近いところに力をかける必要がある。そこで、柄に遠い部分を手で握り、ヘッドに沿って人差し指をかけて磨いてみると、とても具合がよいことがわかった。

 ちなみに、電池は内蔵式で取り出せないため、充電池が消耗したら、本体ごと買い換えなければならない。

 数週間使用したが、今のところ、歯にも歯茎にも問題を感じていない。磨き心地も悪くなく、けっこう満足して使っている。


コップの形をした充電器に本体を差すだけで充電できる
 だが、この機種の最大の利点は、充電器がコップの形になっていて、そこに本体を差しておくだけで充電できることにある。大抵の電動歯ブラシでは、1台の充電器で充電できる歯ブラシは1台だけになっている。家族が3人、歯ブラシが3台あれば、3台同時に充電することはできないわけだ。3人分の歯ブラシを充電するには、代わりばんこで充電するか、充電器を3台用意するしかない。

 電動歯ブラシの場合、充電時間が10時間以上のものが多く、代わりばんこで充電するというのも面倒だ。また、充電器を複数用意しても、洗面台にはそれらを接続するだけのコンセントがない。かといって、水回りでタコ足接続というのも、安全面を考えると気が引ける。その点、この製品では、1つの充電台で複数の歯ブラシを充電できるので、家族で使うのにも便利だ。

 複数の電動歯ブラシをコップ型の充電器に入れると、どの歯ブラシが誰のものだかわからなくなりそうだが、この機種では、替えブラシの色でそれを判別できるようになっている。色はホワイト、ブルー、オレンジの3種類。ブラシそのものに色が付いているので、寝ぼけ眼でも間違うことはなさそうだ。替えブラシは2本で1,000円だった。

 ちなみにこの充電器では、金属の接点がない電磁誘導方式を用いている。水に濡れたときに、感電するのを防ぐためだ。ただ、この方式は接点を通じて充電する方式に比べてロスが多く、従って充電時間も16時間と長い。もっとも、朝と夜の2回磨くとすると、それなりの間隔が空くので大きな問題はないだろう。


充電器を上からみたところ
パッケージには充電器が描かれている

 購入直後の状態で、丸一日充電を行ない、どれぐらい稼働するかを調べてみた。稼働した時間はおよそ48分。これは、歯磨きを行なわず、単に回転させただけの時の時間だ。実際に使用した場合は、負荷がかかるのでもう少し短くなるだろう。いずれにしても、実使用上、まったく問題ない稼働時間だ。

 歯垢を除去するワイパーや、多方向に振動するヘッドなど、1万円を超える機種にあるようなハイテク要素はないが、そもそもインテリアブランドの製品なので、そういった部分を期待するのはお門違いだろう。デザイン、使い勝手ともに良好で大きな不満もない。この価格帯の製品としては、良い選択ではないだろうか。





URL
  Francfranc(株式会社バルス)
  http://www.francfranc.com/

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2007/03/01 00:05

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