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家電製品ミニレビュー
ハリオ「パワーケトル EPK-12」

~ガラス製ポットで匂い移りがない電気ケトル
Reported by 本誌:伊達 浩二

パワーケトル EPK-12
 電気ケトルは便利な器具で、レビューの記事もよく読まれる人気製品だ。

 ただし、よく言われるのは、ポットの部分が樹脂製であることから、お湯がプラスティックくさいのではないかということだ。

 以前に紹介したティファールの製品でも、そのあたりは否定していなかった。たとえば、取扱説明書には次のように書かれている。

(以下引用)
Q お湯を沸かすとプラスチックくさい
A プラスチック製電気製品(本製品)は、一般的にプラスチック部分が熱で温められることにより、プラスチック特有のにおいがでます。
(引用終了)

 誤解しないでほしいのは、これはティファールの製品に限ったことではなく、ポットが樹脂製であれば、どれも原理的には同じことだ。

 私個人としては、お茶やコーヒーを飲んだり、沸かしたお湯を嗅いだりしたぐらいでは、なんとも感じない。むしろ、樹脂製であることによって、本体が軽いことや、うっかりポットに触れてしまっても熱くないということの方がありがたい。

 ただ、気になる人は気になるだろうということもよくわかる。こういうことは、理屈ではなく、感性や感情の問題なので、反論してもしょうがないことだ。「ひょっとしたらプラスティックくさいのでは」と疑問を持ちながら使うぐらいだったら、最初からそういうおそれのない製品を探して使う方がずっと前向きな姿勢だと思う。

 というわけで、今回紹介するハリオの「パワーケトル」は、匂い移りを気にせずにすむ製品だ。

 ハリオはガラス機器のメーカーで、我が家でも「茶々急須」というガラス製の急須を長年愛用している。お茶の色合いの変化が外からわかるので、とても楽しい。パワーケトルは、これと同じように耐熱ガラスをポットに使用しているのだ。

 Amazonでの購入価格は6,980円だった。

 手元に届いたパワーケトルは、写真から想像していたよりもずっと大きな製品だった。実寸はティファールなどとあまり変わらないのだが、耐熱ガラスと白い樹脂だけのシンプルなデザインなので、写真で見ると小さく感じるようだ。

 ポットはガラス製なので、樹脂製の製品に比べればやや重い。1度に沸かせる水の量は0.5~1.2Lだ。最小容量の0.5Lはほかの電気ケトルよりもやや大きい。大きめのカップ2杯分ぐらいにあたる。

 ベースとなる電源プレートに置くだけで通電し、お湯を注ぐときにケーブルレスで使えることや、電源プレート上で360度回転できることなどは、他の電気ケトルと同様で、やはり便利に感じる。水を入れて電源スイッチを入れるだけという、シンプルな使い方も同じだ。

 ボディ全体は、末広がりの安定感のあるデザインで、転倒のおそれはまったく感じない。ただし、このデザインのために、お湯を最後まで注ごうとすると、ポット全体をかなり傾ける必要がある。


パッケージにも「においうつりがしにくい」と謳ってある ガラス製なので、樹脂製の製品と比べるとやや重いが、安定感のあるデザインで転倒の恐れはなさそう 他の電気ケトルと同じく、使い方は水を入れて電源スイッチを入れるだけ

 先ほどの最小容量の問題もあるので、コップ2杯分ぐらいを常に沸かして、1杯分を使うようにすると使いやすい。

 消費電力は1,200Wとなっている。ワットチェッカーで計っても1,072Wだった。

 0.5L(500cc)のお湯を沸かすのにかかった時間は2分53秒だった。小泉の「S-line KDP-S509」とほぼ同じぐらいだ。

 ポットが透明で、水が沸いていく様子がずっと見えるのが楽しい。もちろん、ポットはかなり熱くなるので手を触れないように注意が必要だ。注ぎ口や取っ手の部分は樹脂になっているので、普通に使っている限りは特に問題はない。

 パワーケトルは、ガラス製のポットという特性を生かして、シンプルなデザインを実現している。使い勝手も、最小容量がやや大きい点と、最後まで注ぎにくい点が気になるぐらいで、特に問題はない。

 なにより、匂い移りの可能性がほとんどないという利点は、匂いのせいで、電気ケトルの購入に踏み切れなかった人にはなによりの福音だろう。


【動画】ポットが透明なので、水が沸いていく様子がずっと見えるのが楽しい(WMV形式、約1.28MB) ワットチェッカーで計測すると、1,072Wだった お湯を最後まで注ごうとすると、ポット全体を傾ける必要がある




URL
  ハリオグラス株式会社
  http://www.hario.com/
  製品情報
  http://www.hario.com/seihin/powerkettle.html

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2006/11/06 00:03

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