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専門家が指南!最新のタテ型洗濯乾燥機選び!洗浄力の先にある衣類ケアと乾燥機付きがトレンド!!
機能・価格の両方が魅力! 人気のタテ型洗濯乾燥機が「衣類のケア」へ進化した理由
提供:アクア
2019/07/26
洗濯機の新製品というと「どれだけ洗浄力が高いか」がまず最初にアピールされているが、どの製品も十分な洗浄力を持つ中では「プラスα」にどんな機能が搭載されているかが、洗濯機選びの決め手になる。その「プラスα」となる今のトレンドは何か、家電コーディネーターとして活躍する戸井田園子氏と住生活ジャーナリストの藤原千秋氏に話を聞いた。
今回は、最近人気が再燃しているタテ型洗濯乾燥機に注目。なぜ今なのか、買い換え時はいつか、乾燥機能は必要か、などを探った。話題となるタテ型洗濯乾燥機は、SANYOから事業を継承したAQUAの新製品「AQW-GTW100H」。SANYOのDNAを脈々と受け継ぐ京都の開発部隊が、今の日本のタテ型洗濯乾燥機に求めた「激落ちケア洗浄」についても注目していきたい。
コメンテーター紹介
戸井田園子
家電コーディネーター。大手住宅メーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。そのとき身に付けた性能・デザイン・価格などをトータルに比較し、商品の優劣を見極める技術をもとに、独立してフリーに。現在は、家電で時間を産むことを「時産」と命名し、積極的に提唱中。夫と息子の3人暮らし。
藤原千秋
住生活ジャーナリスト、ライター。主に住宅、家事、育児など住まい周りを専門に19年目。リアルな暮らしに根ざし地に足のついたスタンスで活動、家事サービスや商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、プライベートでは高2、中1、小3の三女の母。「この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典」(朝日新聞出版)、「ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー!!」(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。
洗濯機の寿命は約4,000回
今のライフステージにあった洗濯機を選ぼう
―― 今回は、最近人気が再燃しているタテ型洗濯乾燥機についてお聞かせください。
戸井田:一時期は目新しさもあってドラム式が大人気でしたが、最近は人気が一巡して、皆さん自分の生活に合った物をしっかり選ぶようになりましたね。ドラム式はどうしても最先端技術を追うので高価格になりますが、タテ型は最新モデルでもドラム式よりかなり買いやすい価格なのも魅力です。
機能面では、これまで洗浄力と衣類の傷みは相反する関係にありました。ドラム式はたたき洗いのため洗浄力はやや弱いけれど衣類が傷みにくく、タテ型はこすり洗いのため洗浄力は優れているけれど衣類が傷みやすいと言われていたわけです。ただ最近は、ドラム式も温水洗浄を行なって洗浄力を高めたり、タテ型も衣類が傷まないよう工夫されています。
例えば最近発売されたAQUAの新製品「AQW-GTW100H」には、タテ型に「激落ちケア洗浄」という、洗浄力はもちろん衣類をなるべく傷めずにしっかり洗える機能を搭載していて、服はもちろん、タオルや靴下、下着なども長持ちすることを特徴にしています。そういう意味では、衣類の傷みやすさを気にしている人にもタテ型洗濯乾燥機が選びやすくなったと言えると思います。
藤原:この10年、衣類の素材が進化していろいろな化繊が取り入れられているので、実は洗濯の仕方を迷っている方も多いと思います。化繊は乾きやすくシワがつきにくい半面、生地に毛玉ができやすいものもあって、良い状態で長く着るためには洗濯の際にケアが必要なんです。一方で速乾性衣類は臭いが残りやすく、しっかり洗わないといけない。
洗濯に限らず、家事にはその家のやり方があって、親の洗い方や干し方はもちろん、洗剤のブランドまで何の抵抗もなく使い続ける傾向も強いのですが、これまで使ってきた洗剤や洗濯の仕方が着る素材によく合っていないこともあるのが現状です。
戸井田:ユーザーの方に「洗濯、どうやってしてますか?」と聞くと「普通です」って答えられることが多いんです。その普通が実は各家庭ごとに違う。毎日洗うのか、週末のまとめ洗いか、色柄と種類はどう仕分けするのか、洗剤と柔軟剤は、といった感じで。意外と情報がクローズドでアップデートされにくいんです。
藤原:今の私たちの衣類の種類や家族のライフスタイルに本当に合っているのか、冷静に見直す必要があると思います。洗濯の目的は衣類を清潔にすることなので、そのために新しいやり方を取り入れてみるのも大事ですね。
戸井田:そういう意味では、忙しい方は一人暮らしや二人暮らしでも、洗濯機は大型が便利ですよ。週末のまとめ洗いが1回で済みますし、9キロや10キロのタイプだと寝具も洗濯しやすいですから。
藤原:確かに。一人暮らしだからといって寝具が小さくなるわけじゃないですからね。「布団を干す」という習慣がないと布団にカビが発生しがちですが、シーツを洗濯していればある程度避けられるところもありますし。臭いやすい枕カバーもぜひこまめに洗っていただきたいです。
―― 実際に洗濯機を選ぶとき、どのような点に気をつけたら良いですか?
戸井田:選び方のコツは、家族を含めたライフステージのどの段階にいるのかを踏まえること。次の10年間使うならどのタイプが良いかを考えると良いと思います。
目安としては、赤ちゃんが産まれてから年齢が1桁のうちは乾燥機能が必須なのでドラム式が便利。子供の年齢が2桁になったら、今度は洗浄力に優れるタテ型の方が便利になります。部活のユニフォームとか成長臭もありますから。
そして、子供が20歳を超えると、やっと汚れも少なくなってきて、親子で生活時間もずれるので、また乾燥機能が活躍しだしてドラム式に。そしてその次の10年は、親の世代の介護が必要になって、また臭いに強いタテ型が活躍します。
―― 洗濯機は壊れたら慌てて買い換えるイメージがあり、買い換えるタイミングが難しいと思うのですが。
戸井田:洗濯機の寿命は、約4,000回が目安です。1日1回洗濯すると、365日×10年で合計3,650回。余力を持って4,000回を意識してメーカーさんは設計しているそうです。つまり、1日1回洗うと10年持つ計算です。
1日3回洗濯する家庭では3~4年しか持ちませんし、週末まとめ洗いする家も一日で3~4回洗濯する場合もあるでしょう。各家庭で年何回洗うかを計算して、買い換えるサイクルを探ると良いと思います。
室内干しにも活躍
タテ型洗濯乾燥機の乾燥モードは意外に使える
―― タテ型の乾燥機能は必要だと思われますか? ヒートポンプ乾燥のドラム式に比べると、ヒーター乾燥のタテ型洗濯乾燥機の乾燥機能は「時間がかかる」、「電気代が高い」というイメージがあります。
戸井田:AQUAの「AQW-GTW100H」の例だと、洗濯で約35分、乾燥まですると約179分ですね。「ふわふわクイック乾燥」というモードだと消費電力量もかなり抑えられて、標準コースで1,596Wです。乾燥させてそのまま着るという使い方よりも、室内干しの補助として使うのが便利だと思います。
PM2.5、花粉、梅雨、ゲリラ豪雨など最近は外干しできる日が本当に少なくなっていますし、「一億総活躍社会」で会社などに出かけられる方も多く、昼間の在宅率も減っていますから、室内で乾燥させる手段のひとつとして乾燥機能はあるととても便利です。
藤原:ある程度乾燥が進んでいるものを仕上げに干すのであれば、室内干しの臭いのリスクも下がりますし、室内干しをするとどうしても湿気が家にこもりますので、(室内干しを減らせば)家を傷めるリスクも下がって良いですね。
戸井田:梅雨時や寝具などの大物を洗ったときは、ある程度乾燥させたいところです。1日2回洗濯する場合は、乾燥機能は最後に使うと洗濯槽の清潔維持にも役立って一石二鳥です。洗濯槽が濡れたままで終わってしまうと、洗濯槽の裏側がどうしても汚れてきますから、乾燥機能を使うことで清潔に保てます。
ドラム底の「NEWツインパルセーター」が衣類を浮かせる
慣れないと意外に難しい洗剤の使い分け
ジェルボールは家事シェアに最適
―― 最近は「すすぎ1回」に対応した洗剤が増え、粉末、液体、ジェルボールのように形状もバラエティに富んできていますね。
戸井田:「すすぎ1回」のボタンを搭載した洗濯機も増えてきましたが、洗剤が「すすぎ1回」に対応しても洗濯機で「すすぎ2回」が標準設定になっていると、どう設定を変えれば良いのかわからない場合もよくあると思います。洗剤と洗濯機の進化は、両方必要なんです。
そういう意味でGTWシリーズの「ジェルボールコース」は画期的ですね。この洗剤の商品に対してこのモードが最適だ、と洗濯機側が教えてくれるものは今後増えていくと思います。
藤原:ジェルボールは「洗濯という家事を簡単にした」ところに価値がある商品なので、洗濯機側が対応してくれることに、特に意味があります。実は洗剤の量を調整したり、柔軟剤や漂白剤を使いこなすのは案外難しい作業で、慣れないうちはそれが原因で失敗することも多いんです。
洗濯にこだわりたい方や主婦歴の長い方にはジェルボールは物足りないかもしれませんが、逆に慣れていない方には、ポンと入れたらそれで終わりというジェルボールの簡単さは、「洗濯という家事のハードルをうんと下げた」画期的なアイテムなんです。ジェルボールが売られるようになって初めて洗濯がちゃんとできた、というお父さん方も本当に多いですよ。
戸井田:ジェルボールは家事シェアを劇的にしやすくしたツールということですね。
藤原:今日一日の洗濯をクリアしてもらうための道具立てはとても大切です。これまでのやり方にこだわらず、アンテナを張ることが、自分の生活を楽にするためには大事なことだと思います。
京都R&Dセンターが開発
SANYOのDNAが継承された
GTWシリーズの「激落ちケア洗浄」
―― GTWシリーズの発売元のAQUAは前身であるSANYOから事業継承されたメーカーで、現在も業務用洗濯機のシェアの高さでも知られているそうです。コインランドリーのシェアは約73%だと聞きました。
戸井田:ブランドが新しいので誤解されがちですが、前身であるSANYOの開発部隊がそのままAQUAになっていますから、実はAQUAの洗濯の基礎技術はとても高いんですよ。やっぱり業務用で培われたワンランク上の技術の信頼感があります。
藤原:AQUAの前身がSANYOだとは知らなくて、今回びっくりしました。SANYO時代に定番だった一人暮らし向けの家電シリーズ「it’s」も、長寿命で色もシックで特に男性に人気でしたね。
戸井田:AQUAブランドになったので海外メーカーが日本に進出したと思ってる方も多いかもしれませんが、開発部隊は前身であるSANYOから引き継がれてそのまま京都にいますし、DNAはそのまましっかり残っていますよ。
京都の着物を大事に使う精神から作られた、しみ抜きに便利なハンディ洗濯機「COTON」も開発されてます。衣類の傷みを最小限にして長く持たせるという考え方も、京都のDNAですね。
―― 今回のAQUAのGTWシリーズで「激落ちケア洗浄」とうたっているのもその技術力と考え方が生きてるのでしょうか。
戸井田:GTWシリーズは、洗濯槽の底の羽根が左右アシンメトリーになっている「NEWツインパルセーター」の強弱ある水流でしっかり汚れを落としつつ、洗濯槽の内側の凹凸を少なくした「NEWスクラブドラム」で衣類の傷みを抑えているそうです。
よくある手洗いモードやデリケートコースだと水流も弱めていますから汚れが少ないもの向けですが、しっかり汚れも落としつつ、衣類のケアもできるところがポイントです。
藤原:子供の服はデリケートコースで洗っていると汚れが落ちにくいものですが、お下がりに回すことを考えると長く持つのは助かります。タテ型だとつけ置きしたまま洗えますし、体育の授業で柔道や剣道が必須になる学校も増えているので「ケアしながらしっかり洗う」ニーズも増えている実感があります。
戸井田:「家電」というだけあって、家電製品にはその国の文化が強く反映されるところがあります。実際、日本の場合は欧米のように何度か着て汚れたら洗う、という着方ではなく着たら洗うのが基本です。だからどうしても洗濯の回数が増えるんですね。
GTWシリーズの「激落ちケア洗浄」のように、衣類の傷みを最小限に抑えるコースはとても日本の文化に合っていると言えます。前身であるSANYOの長い開発の経験から、今求められているものとして判断されたんだと思います。
藤原:「激落ちケア洗浄」の効果例を見ると一目瞭然ですね。うちもそろそろ子供たち3人全員の年齢が二桁に突入するのでタテ型への買い換えを検討してるんですが、このGTWシリーズ、我が家が次に買う洗濯機のNo.1候補になりました!