トピック
Jackeryの置きやすい蓄電システム登場 瓦型ソーラーパネルも【IFA 2026】
- 提供:
- Jackery
2026年9月30日 09:00
ポータブル電源のメーカーとして知られるJackery(ジャクリ)は、ドイツ・ベルリンで開催されたエレクトロニクスショー「IFA 2026」に出展。据え置きの蓄電池やソーラーパネルなど、幅広いカテゴリーの電源関連製品を展示しました。
キャンプや災害時に持ち出す電源はもちろん、ベランダの太陽光発電と組み合わせる家庭用蓄電池、屋根材と一体化したソーラータイル、さらに100kWh級の大型蓄電システムまで幅広く用意されていました。
Jackeryは同社のブランドイメージを、アウトドア向けポータブル電源のエキスパートという位置付けから、より広範なクリーンエネルギーを扱う企業へと広げることを目的に、継続してグローバルイベントであるIFAに出展しています。
バルコニーにも置ける太陽光蓄電池「SolarVault 3」シリーズ
目を引くユニークな展示は、欧州で展開するバルコニー型ソーラー蓄電システム「SolarVault 3シリーズ」です。IFA出展時にはドイツ、フランス、オランダでの展開を伝えていますが、日本での展開は決まっていません。
バルコニーなどに置いたソーラーパネルで発電し、余った電気を蓄えて家庭のコンセントで使えるようにする蓄電システムです。大がかりな電気工事を前提とせず、一般家庭の屋外に簡単に設置できるようにしたのが特徴です。Jackeryの担当者によると、ドイツでは一定の条件下で小規模なベランダ発電設備を設置しやすくなっており、こうしたプラグイン型の市場が育っているそうです。
SolarVault 3シリーズのラインナップは「Pro」「Pro Max」「Pro Max AC」の3モデル。基本容量は2.52kWhで、タテに積み重ねて使うバッテリーパックの追加により、1セットを最大15.12kWhまで拡張できます。さらに最大3つのセットを「Jackery Power Hub」を介してつなぎ、最大45.36kWhまで広げるプロトタイプ構想も展示されていました。
Proは最大4,000Wの太陽光入力と4基のMPPT(Maximum Power Point Tracking:最大電力点追従制御)を備え、向きや日照条件が異なるソーラーパネルからも効率よく電力を取り込みます。
双方向仕様のAC出力はProが1,200W、Pro Maxはさらに2,500Wに高めています。Pro Max ACは、すでに屋根へソーラーパネルとインバーターを設置している家庭が蓄電機能だけを後付けするためのモデルです。
インバーターとバッテリー、エネルギー管理システムを一体化したSolarVault 3シリーズは、Jackeryアプリから発電量や蓄電量をモニタリングする機能も搭載しています。ドイツやオランダ、フランスなど欧州の一部地域から導入が進む、時間帯で変わる「ダイナミックプライシング」の電気料金プランとも連動し、安い時間に充電して高い時間に放電する制御を自動化します。
本体は屋外設置を想定してIP65の防塵・防水性能も備えています。実際に稼働しているユニットの様子をアプリで見せてもらうと、発電と現在の電力消費の流れ、節約できた金額が直感的に把握できました。ただ蓄電するのではなく、日々の電気の消費に関わるエコな暮らしを生活者に意識させるような、体験を伴うプロダクトとして完成度を高めている点が、より導入しやすく実用的といえます。
日本でも好評のポータブル電源新シリーズ
日本でもなじみ深いJackeryブランドのポータブル電源は、「Explorer 1000 Plus V2」「Explorer 2000 Plus V2」「Explorer 3600 Plus」の3機種を展示しました。いずれも日本で発売済みのモデルですが、ドイツでの展開はこれから。IFAのブースを訪れている一般来場者から注目されていました。
長寿命で信頼性の高いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、専用のバッテリーユニットによる容量拡張にも対応します。アウトドア用途に限らず、停電時には冷蔵庫や通信機器の電源としても使えるほか、ソーラーパネルと組み合わせれば、日ごろから電気をためながら使えます。
1000 Plus V2は容量1,024Wh、定格出力1,800Wで質量は約10.8kg。従来機よりも約26%軽くなり、最大11kWhまで拡張できます。2000 Plus V2は容量2,048Wh、定格出力が2,400Wで、質量は約18.8kg。従来機に比べて小型化/軽量化し、最大12kWhまで拡張可能です。両モデルとも、停電時に10ミリ秒で切り替わるUPS機能を備えます。
3600 Plusの日本仕様は容量が3,584Wh、定格出力が3,000W。最大5台の拡張バッテリーに対応し、21.5kWhまで容量を増やせます。キャスターと伸縮ハンドルを備え、大容量ながら移動のしやすさを高めることも重視しています。
屋根の景観を変えずに発電する瓦型ソーラー発電パネル
瓦型の曲面ソーラーパネルもIFAのブースに出展されていました。建材と太陽電池を一体化した「Jackery Solar Roof」のコンセプトです。日本市場では「Jackery SolarSaga Barrel Tile」として、コンセプトが紹介されています。通常のフラットな形状のソーラーパネルを屋根の上へ載せるのではなく、瓦そのものが発電します。
曲面に沿わせた厚さ0.13mmの結晶シリコンセルを採用し、セル変換効率は25%超をうたいます。屋根全体を発電瓦で覆う必要はなく、日照や必要電力量に合わせて通常の瓦と組み合わせられます。金属グリッドなしで家屋の屋根になじませながら設置できるため、遠目には一般的な屋根と見分けにくく、再生可能エネルギーを導入しても家の外観を犠牲にしたくない人に向けた提案として注目されています。カラーバリエーションにはオレンジとブラックの2色がありました。
Jackeryの担当者は、IFAにJackery Solar Roofを出展することで欧州市場の反響を見たいと語ります。屋根の面積規模と形状を調査しながら、先行する中国と同様に試験的な導入事例から徐々に拡大していく考えです。
ソーラーパネルは発電効率や価格の手軽さだけでは普及しにくい住宅設備です。だからこそ、建物になじむ美しさを魅力の一部としてうたうコンセプトには一定の説得力がありそうです。
欧州ならではのユニークな取り組みとして、ソーラーパネルなどを手掛けるSUNBOOSTERとのコラボも紹介。ドイツなど緯度の高い地域では、ソーラーパネルを斜めに設置するよりも垂直に立てたほうが、太陽光を多く受けて効率よく発電できることにつながります。そこで、住宅の周囲にあるフェンスと一体化できる垂直型パネルのSunbooster VERTICAL+と、前述の蓄電池SolarVault 3を組み合わせて展示していました。
企業を支える大型蓄電システムも
単体で100kWhの巨大な蓄電容量を想定する、水冷式エナジーストレージ「Energycore 100kWh」のコンセプトモデルも目を引きます。
大きなキャビネット型の本体は、一般家庭よりも複数の部屋によって構成されるアパートやマンションのような集合住宅施設、クリニックや小規模病院、離島の設備などを主な用途に見込んでいます。本機には最大出力100kWのソーラーパネルが接続でき、50kWのAC定格出力を想定しているとのことです。
大容量の電池を安定して動かすため、冷却液を循環させて内部の温度を管理します。Jackeryを含む家庭用の大容量ポータブル電源は必要に応じてファンでの空冷を活用するのに対し、Energycoreは多数のセルから熱を効率よく逃がす水冷方式となっています。停電時のバックアップだけでなく、太陽光でつくった電力を蓄え、需要や料金が高い時間帯に使うピークシフトも想定できます。
担当者によると、本機のプロトタイプをIFAのような展示会に出展した機会はこれが初めてとのこと。今後は来場者や事業者から反応を集め、仕様を磨いたうえで商品化を検討します。家庭向けの電源関連製品で培った安全設計を、社会インフラに近い領域にも展開しようとするJackeryの展開に今後も要注目です。
IFA会期初日の9月4日に開催されたプレスカンファレンスでは、ドイツの販売事業者とSolarVaultのユーザーでもある施工業者がゲストとして登壇。各氏は「Jackeryのポータブル電源は、昼間に発電・蓄電した電気を夜に使うことで電気代を抑えられる点」を大きな魅力として挙げました。
加えて「ガレージに置く蓄電池だからこそ、安全対策を重視した」と、導入までの背景を説明しています。留守中も安心できる安全性を確保していることが、多くのオーナーがJackeryの製品を選ぶ理由になっているようです。クリーンな電気を特別な設備として展開するのではなく、暮らしの中へ自然になじむためのJackeryの取り組みは、これからも続きます。
(提供:Jackery)









