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ロボット掃除機から美容家電、ヒューマノイドまで Dreameが描く未来の暮らし【IFA 2026】
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- Dreame Technology
2026年9月25日 09:00
日本でDreame(ドリーミー)といえば、高機能なロボット掃除機を思い浮かべる方が多いと思います。ドイツ・ベルリンで開催されたエレクトロニクスショー「IFA 2026」のブースに足を踏み入れると、その印象は大きく変わりました。
ドリーミーはIFAの会場であるメッセ・ベルリンの大きなホールを2つ使って、新しいロボット掃除機から水拭き掃除機、ヘアケア、空調、ペット用品、キッチン家電、大型家電、ガジェットまでを一堂に並べました。会場を横切るだけでも盛りだくさんという展示規模で、2つのホールはいつも大勢の来場者で賑わっていました。
同社がロボット掃除機のメーカーとしてではなく、消費者の暮らしにより広く関わる総合スマート家電メーカーとして、欧州市場に根を張ろうとしている意気込みが見えてきました。
椅子やテーブルの脚周りにもモップが届く、新世代ロボット掃除機
ロボット掃除機の主力は「X60 Pro Ultra Complete」と「Aqua20 Pro Ultra Roller X Complete」です。どちらも上位機らしい自動化機能を満載していますが、進化の方向は明確に違っています。X60は家の隅々まで届くクリーニングの総合力、Aqua20は水拭きの洗浄力の高さが特徴です。
X60 Pro Ultra Completeで目を引くのは、ゴミを集めるサイドブラシと拭き掃除の円形モップをそれぞれ動かす「Dual UltraExtend Arms」という仕組み。デモでは本体からブラシがすっと横へ伸び、壁際や家具の脚まわりまで入念に掃除をする様子が、実機により披露されました。
サイドブラシは最大12cm、円盤形のモップは斜め方向へ最大18cm伸びるため、丸い本体では届きにくかった家屋の巾木(はばき)沿いやダイニングの椅子の下にも難なくアプローチができます。最大42,000Paの吸引力と、長い髪の毛や糸くずのからみを抑えるデュアルブラシ、2基のAIカメラによる障害物認識も備え、さらに広い住居の清掃時にも途中で作業が頓挫しないよう高速充電機能を装備しました。
X60シリーズには「X60 Pro Ultra Matrix」という新製品もあります。ステーションに複数のモップを格納して、3種類の洗剤から用途に応じた組み合わせを選びながら掃除をする「Multi-Mop Switching Dock」技術を採用。床材や部屋の役割が異なる、広いヨーロッパの住宅を意識した提案といえます。
Aqua20 Pro Ultra Roller X Completeは、床面の頑固な汚れや掃除しづらい隙間へのアプローチを強化したロボット掃除機です。最大の特徴は、高温スチームと温水拭きを組み合わせた清掃システムにあり、瞬時に生成した180℃の高温スチームを床面へ直接噴射しながら、温水によるモップがけを同時に行ない、しつこい汚れも浮かせて除去します。
モップ部には8cmの伸縮式ローラーモップを採用しており、従来のロボット掃除機では届きにくかった部屋の四隅や壁際、奥まったスペースまでしっかりとカバーします。
走行面では、独自の「OmniSIght System 4.0」と高度な段差乗り越え機能を搭載しました。家具や日用品が置かれた複雑な間取りや部屋間の敷居もスムーズに移動し、走行の中断を抑えながら効率よくフロア全体の清掃を行ないます。
アーム付きや階段昇降もできる少し未来のロボット掃除機
ロボット掃除機による、少し先の未来の暮らしを見せるコンセプト展示も注目されていました。
「Cyber X」はドリーミーのロボット掃除機を載せて、左右のクローラー(キャタピラー付きの4本脚)で階段を上り下りする搬送ユニットです。3D測距センサーで段差の形状を捉え、家屋の上下階に掃除機を運びます。各階にロボットを置くのではなく、1台で家全体を掃除できるロボット掃除機のコンセプト提案です。
もうひとつの「Cyber 10 Ultra」は、本体天面にロボットアームを装着して掃除機の機能を拡張するコンセプトを紹介するプロトタイプです。例えば部屋の入り組んだコーナー部分には、先端を細くしたロボットアームを取り付けることですみずみまでゴミやホコリを吸引します。種類の異なるブラシを、掃除が必要になる場所に合わせてロボット掃除機が自律的に付け替えながら作業を賢く進めていました。少なくとも本体のデザインは既に完成度が高い製品だったので、近く商品化されることも期待できそうです。
スティック型の水拭き掃除機では、T16シリーズの実演展示が多くの来場者を集めていました。
「T16 Pro Steam」は、200℃の高温蒸気と90℃の温水を組み合わせるモデルです。ヘッドから蒸気が立ち上る様子を目の当たりにすると、水拭き掃除機というよりもカーペットの床用洗浄機に近い印象を受けました。使用後はブラシも蒸気と温水でセルフクリーニングします。
スティック型掃除機の「Z40 Pro」は、本体のチューブにある関節部分を曲げられる「Flexible & Foldable Tube」機構が特徴。人がかがまずに、ソファなど家具の下までヘッドを入れて、ラクに掃除できるのがメリットです。力を込めてヘッドを押し引きする必要もなく、モーターでハンドリングの負荷を軽減します。
人気が高まるビューティーケア製品
女性を中心とした美容アイテムにも力を入れています。ヘアドライヤー、スタイリング用のスティック型アイロンなどは日本でも最新のモデルが展開されています。
IFA 2026の会場では、ドリーミーの美容家電の体験コーナーが人気を集めていました。特に人種が異なれば、髪の毛の太さやくせにもかなりの多様性があります。ヘアドライヤーなどの製品に求められる使い勝手も様々であることから、例えばスタイリング用アイロンには、日本ではあまり見ないタイプのアタッチメントも揃っています。
7種類のアタッチメントを交換しながら使う「AirStyle Pro 2」は、高速の気流で乾燥とカール、ストレート、ボリューム出しをこなし、温度を毎秒300回もチェックしながら過度に熱を持たないように制御します。
ヘアドライヤーの「Glory2」は、130,000rpmのモーターを搭載し、乾燥時間を10%短縮できるのが特徴。温度は無段階で調節できるほか、ToFセンサーによるAI頭皮保護機能も備えています。
「AirStyle Muse」はヒーター部分にアタッチメントの左右回転方向をスイッチで切り替えられる機構を搭載。全体に比較的コンパクトなサイズなので、旅行にも持ち出しやすそうです。
ほかにも自動で髪を巻き付け、冷風でカールを固定するヘアカーラー「Air-Auto」や、本体に専用エッセンスのカートリッジを装填して、髪を乾かしながら微細なミストを吹き付けてトリートメント効果をもたらすヘアドライヤー「Miracle Essence」なども、ヨーロッパで人気の商品として展示されていました。
ロボット掃除機の展示エリアの隣でヘアケア製品を体験すると、ドリーミーがもともと得意とする小型高速モーターと気流制御の技術が、清掃だけではなく、人の髪を整える用途にも活かされていることがとても興味深く感じられます。
ヒト型ロボットのコンセプト「ECHO」も展示
ほかにもドリーミーのブースに展示されていたユニークなスマート家電機器を紹介します。
ペット向けでは、猫との暮らしをサポートする空気清浄機と一体になったペットハウス「Habitail Pure」が目を引きました。空気中に舞う毛を吸い込み、内部の回転ブラシでフィルターからかき取って透明なダスト容器へ集めます。
ペットの毛で掃除機の吸気部が詰まりやすいという特有の課題を、ドリーミーらしいアイデア機構で解決に導く製品です。オプションの計量台に猫が乗ると体重や行動を記録し、驚かせないよう風量を調整します。データの参照、操作は専用アプリから行ないます。
IFAでも注目されていたヒューマノイドロボット「ECHO(エコー)」も実演デモンストレーションを行なっていました。現時点では家庭用サービスロボットの将来像を示すコンセプト展示ですが、ロボット掃除機で積み重ねた認識/移動/制御の技術が、遠くない未来にドリーミーの人型ロボットとして、家庭にも浸透する可能性を感じさせました。
ドリーミーがIFAに展示した2つのホールを往来していると、同社がロボット掃除機の専門ブランドではなく、テレビから業務用の芝刈りロボットまで本当に幅広い製品群を展開する総合家電ブランドであることがよくわかりました。
IFA全体にいえることですが、展示されたすべての製品がすぐに全世界で販売されるわけではありません。それでも実用的なプロダクトと大胆なコンセプトを同じ場所に並べる展示から、総合スマート家電メーカーとして欧州での地位を揺るぎないものにしようとするドリーミーの積極性が伝わってきました。
(提供:Dreame Technology)














