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2品同時にできるCOSORIノンフライヤー、Levoitの置きやすい空気清浄機に注目【IFA 2026】

VeSyncがCOSORIブランドの2槽独立式ノンフライヤー「ICONIC DUAL」をIFA 2026で披露

調理家電のトレンドとして注目されるノンフライヤー。ドイツ・ベルリンで開催されたエレクトロニクスショー「IFA 2026」でも、その存在感が高まっていました。なかでもVeSync(ウィーシンク)は、日本でもなじみのあるCOSORI(コソリ)ブランドから、食材を入れる調理バスケットを2つ備えたノンフライヤー「ICONIC DUAL」を発表しました。

VeSyncが持つもう一つの主力ブランドであるLevoit(レボイト)からは、「寝室の空気環境」の向上に着目した空気清浄機「Eleva 300X」のほか、スティック型掃除機「VortexIQ Pro」が出展されました。ブースで取材した内容をお伝えします。

複数ブランドのスマート家電をVeSyncアプリで結ぶ

VeSyncは2011年に創業し、北米のEC市場を足がかりに成長してきたグローバルな小型家電メーカーです。現在は北米に加えて欧州、日本、アジアなどに事業を広げています。

傘下にはキッチン家電のCOSORI、空気清浄機や加湿器、扇風機、掃除機などを扱うLevoitのほか、スマート体重計などを手がけるEtekcity(イテクシティ)、ペット向けデバイスのPawsync(ポーシンク)があります。日本では特にCOSORIのノンフライヤーとLevoitのタワーファンや空気清浄機によって認知が徐々に拡大しています。

多くの来場者で賑わうVeSyncのブース。COSORIとLevoitの新商品が注目

製品カテゴリーごとに異なるブランドを展開する一方、ネットワーク接続に対応するデバイスは共通の「VeSync」アプリから管理できるのもポイントです。

IFA 2026で掲げたのは「Holistic Wellness(ホリスティックウェルネス)」というコンセプト。食事、空気、清掃、健康管理に関わる家電をひとつのデジタル基盤で結び、家庭で過ごす人の健康と快適さを総合的に支えるという考え方でした。

欧州で軌道に乗るCOSORIのプレミアム戦略

COSORIのノンフライヤーによる実演と試食のコーナーも人気

VeSyncがIFAに出展したブースはCOSORIとLevoitの展示エリアに大きく分かれ、それぞれの製品が実際の住空間に近い形で紹介されていました。COSORIのエリアではノンフライヤーの新製品による調理実演も行なわれ、来場者が完成したグラノーラを試食できました。調理家電の実力が測れる絶好の機会です。

ノンフライヤー新製品のICONIC DUALは本体に合計容量8.6L、左右各4.3Lのバスケットを備えます。先行発売するシングルバスケット型「ICONIC」のデザインを継承しながら、家族の食事をまとめて効率的に作れる大容量モデルに拡張しました。

2つのバスケットで同時に異なるメニューを作れる

左右には独立したDCモーターを搭載し、それぞれ異なる温度と時間が設定できます。一方で鶏肉を加熱しながら、もう一方で付け合わせの野菜を調理するといった使い方もできます。さらに「Sync」機能を使えば、調理条件が異なる料理を同時に完成させられます。そして「Match」機能では、一方の設定をもう一方のバスケットにも反映できます。

ICONIC DUALの展開イメージ。左右に独立したモーターを配置。内部に熱風を循環させて調理する構造を採用しています

調理モードはノンフライ、ロースト、グリル、温め直し、ベイク、乾燥、パン生地の発酵の7種類。VeSyncアプリには50種類のガイド付きレシピや、90種類以上の食材に対応した作り方のヒントも収録します。高温で調理するため、欧州の安全規制上、アプリから遠隔操作で「調理スタート」は選択できませんが、設定の調整や進行状況の確認、完成の通知には対応します。

新しいノンフライヤー製品の操作にも対応するVeSyncアプリ

本体の素材はステンレスをメインとして、上面の操作部には強化ガラスを採用しました。食品が触れるバスケットとクリスパープレートにはセラミックコーティングを施しています。ステンレス筐体の表面が熱くなりすぎないよう、本体の底面から外気を取り込み、側面を通して背面へ逃がす構造も搭載しました。

天面はタッチ操作に対応するコントロールパネルになっています

欧州販売時の本機の価格は369ユーロ(約6.7万円)。VeSyncの担当者によるとプレミアムグレードのモデルに位置付けてアピールするそうです。

同社の担当者によれば、欧州ではノンフライヤーが従来のオーブンの一部を置き換える家電として成長しつつあるそうです。大型オーブンよりも短時間で調理ができ、消費電力やコストを抑えやすいうえ、油の量を減らせる点も健康志向と合致します。主菜と副菜を並行して作れるデュアルバスケット型の需要も伸びているそうです。

COSORIでは大容量モデルだけでなく、小さなキッチンに向くコンパクトモデルや、バスケットを上下に配置した省スペース型などもそろえます。担当者はCOSORIが欧州でプレミアムブランドとして定着し、競合より平均販売価格が高くても、品質を信頼して選ぶ消費者が増えていると説明します。

生活シーンに合わせてデザインやパフォーマンスを最適化したノンフライヤーを、幅広くCOSORIのブランドから展開しています

販売面ではAmazonと自社ECだけに頼らず、例えばドイツでは大手家電量販店など実店舗への展開も強化しています。オンラインと店頭を組み合わせ、実機に触れて確かめたい消費者との接点を広げる戦略です。

寝室の空気環境を整える「Eleva 300X」

Levoitの注目製品は寝室やホームオフィスを想定した空気清浄機「Eleva 300X」です。

寝室での利用に最適化したという、Levoitの空気清浄機「Eleva 300X」。コンパクトで設置性にも優れています

本体に搭載する「AirSight Plus 2.0」センサーはPM1.0、PM2.5、PM10の粒子を検知します。約22平方メートルの部屋ならおよそ12分で空気を清浄化でき、スリープモードの動作音は最小19デシベル。就寝時には天面のLEDインジケーターの表示も消えるため、音や光で睡眠を妨げないデザインとしています。

独自の「DuoShield」方式では、粒子を捕集するメインのHEPAフィルターと、主に臭いやガス成分を吸着する活性炭フィルターを分離して、それぞれを個別に交換して使える仕様です。活性炭フィルターはペットや調理臭、交通量が多い地域など、家庭ごとの悩みに応じて4種類のバリエーションから選べます。

二重のフィルターを採用。こちらがメインのHEPAフィルター
4種類の“におい”を取ることにも注力したフィルターを用意。HEPAフィルターと重ねて使います

メインフィルターは最長2年間使用できることをうたっています。VeSyncアプリが運転時間や実際の空気環境に基づいて残り寿命を推定します。日次、週次、月次の空気質レポートや睡眠中の変化も表示し、換気などの対策もアプリが提案します。目に見えない空気の状態と、空気清浄機の働きを可視化できる体験を提案しています。

VeSyncアプリで空気質を可視化

日本の住環境とも親和性の高い製品群

VeSyncの担当者によると、同社は欧州と日本へ同じ製品を一律に投入するのではなく、それぞれの住環境や生活習慣に合う製品を、今後も最適化しながら導入展開する方針です。

Eleva 300Xについては、取材より後の9月24日から日本で発売されました。ICONIC DUALを含む他のIFA発表製品については、日本での発売時期や価格は未定です。ただ、日本の市場に合わせた製品を展開すると語っていました。

居住空間が限られる家庭の多い日本では、COSORIのコンパクトモデルや、寝室向けのEleva 300Xとも親和性がありそうです。

なお、Levoitからはスティック型掃除機「VortexIQ Pro」も新製品としてIFAの会場に展示しました。本機が搭載する「NeoSight」の機能は、150度に広がる緑色のLEDライトによって床のホコリを通常の白色光よりも見やすくします。5段階のHEPAフィルター、毛が絡みにくいブラシ、家具の下へ差し込みやすい180度のフラット構造も特徴です。

スティック型掃除機の「VortexIQ Pro」。緑色のLEDライトでホコリが見やすくなるように照らします

IFAはVeSyncにとって新製品を発表するだけでなく、販売店やパートナーとの関係を広げ、一般来場者から直接反応を得る場でもあります。近年はIFAに毎年ブースを構えることにより、VeSyncの各ブランドの認知は着実に広がっているそうです。新製品などに触れてチェックしている来場者からも、関心の高さが伝わってきました。

(提供:VeSync)