カゴメディア｢RainPop｣

　東京は、もうすっかり秋の空。風は涼しく、過ごしやすい季節になった。だが、昼間は突き抜けるような秋晴れでも、夕方になると土砂降りの雨という日もある。天気が読めないので、最近は、万が一に備えて傘を持ち歩くことが多い。

　本日取り上げるカゴメディアの｢RainPop(レインポップ)｣は、そんな傘専用の便利アイテムである。見た目はピンポン玉サイズのシリコン製ボールなのだが、傘の持ち手の先に取り付けると、滑らずにテーブルに掛けておいたり、自分の傘だとわかりやすくなるというものなのだ。

　RainPopは、すべすべした手触りのシリコン製のボール玉である。本体サイズは35×33mm(直径×高さ)で、本体重量は約20g。RainPopの側面には、17×27mm(最大径×奥行き)程度の横穴が開いている。この穴に、柄の太さが15～20mmの傘が差し込めるようになっている。

シルバーカラーで目を引くパッケージ。実は購入するのは2個目。1個目は、なぜか渋谷のカフェのレジ脇で販売されているところを発見し、購入した。残念ながら傘と共に紛失……	本体はピンポン玉サイズ	横穴が開いており、ここに傘の柄の先を差し込んで装着する

　カラーバリエーションは豊富だ。Amazon.co.jpでは、ブルーやオレンジ、ピンク、グリーン、イエローなど10色が用意されている。私は今回、さくらんぼのような色味のレッドを選んだ。

　使い方は簡単で、普段使っている傘の柄の先に、奥までグイッと差し込んで装着する。穴の内側はひだのようになっており、シリコン製ということで若干の伸縮性もあって、傘の柄にピッタリと装着できた。私の使っている傘は、柄の直径が20mmと太いのだが、しっかりと収まってくれた。

RainPopの横穴に傘の柄の先端を奥まで差し込む	差し込んだ傘の柄は直径20mm程度と太かったのだが、シリコン製のRainPopの穴は若干収縮して、ぴったりとはまった	柄の細いコンパクトな傘には装着できない

テーブルや棚に傘を引っ掛けておいても、滑り落ちない

　使ってみて一番便利だったのは、テーブルや棚に傘を引っ掛けておいても、滑り落ちない点。シリコン製のため、滑りにくいのだ。

　具体的なシーンでは、コーヒー店のカウンター席などに座る際、高さのあるカウンターテーブルに引っ掛けておける。コーヒーショップやコンビニといった出入りの多い店では、傘立てに傘を入れると取り違えられやすいので、なるべく傘を手元に持っている。だが、カウンター席には背もたれがないため、必然的に、テーブルに傘を掛けるか、床に横置きするしかない。とはいえ、テーブルに傘をそのまま掛けておくと、傘が落ちた時に大きな音が出るし、床に置くのは汚いし……そんな風に悶々としていた長傘の置き場所の悩みも、RainPopが一発で解決してくれた。

　このほか、店の入り口に傘立てが無い時や、大事な傘だから、傘立てに立てておくのは心配……という時に、近くに傘を立てておけるRainPopは安心だ。

■自分の傘だとひと目でわかる

　RainPopのもう1つのメリットは、自分の傘だという目印になる点である。カラーバリエーションも豊富なので、ひと目で自分のものだと分かる。

普通のビニール傘を自分色にマークすることで、取り違えを防ぐ	会社の傘立てに差しておいても、RainPopは目立ち、ひと目で自分のものだとわかる

　特にビニール傘にはピッタリだ。コンビニや駅のスタンドで手軽に買えるビニール傘は、どれも見た目に大差がない。学校や職場の傘立てに差しておくと、どれが自分のものだかわかりにくい。また、コンビニの傘立てにビニール傘を差していると、店から出る頃には傘が消えていた……なんて悲しいこともたまにある。こうしたことを防ぐために、傘にRainPopを装着すれば、持ち主がはっきりしていることを主張してくれる。

ホコリが付きやすい点だけ、残念である

　ただし、哀しいかなこのRainPopは、シリコン製のため、ホコリが付きやすいという難点がある。カラーがはっきりしているぶん、白い綿ボコリが付くと、目立ってしまう。今は気になった時に、セロテープなどで叩いて落としている。製品情報ページによると、さらに目立つ汚れは、中性洗剤で洗い流せるそうだ。

　テーブルや棚に滑らずに掛けておくことができ、自分の傘だと目印になるRainPop。移動時に置き場に困りがちな長傘をスムーズに携帯できるので、重宝している。

　秋の空模様は移り気だ。万が一、ひどい雨に降られても大丈夫なように、RainPopを装着した長傘を持ち歩くことを推奨したい。