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家電製品ミニレビュー
「クラシックワッフルメーカー 110JP」

~簡単でおいしい、レトロデザインの“決定版"ワッフルメーカー
Reported by 本誌:正藤 慶一

クロア「Classic Waflle Maker(クラシックワッフルメーカー) 110JP」
 喫茶店やファミレスのデザートでよく注文するのが「ワッフル」。サクサクとした食感とシロップの甘さが絶妙のハーモニーがたまらない。甘党の人にはもはや定番のメニューといえるかもしれない。

 外食でないと食する機会のないこのワッフルだが、最近では家庭で簡単に作れる「ワッフルメーカー」というジャンルの家電が増えてきた。そこで今回は数あるワッフルメーカーの中から、ドイツのブランド、cloer(クロア)のワッフルメーカー「Classic Waflle Maker(クラシックワッフルメーカー) 110JP」を取り上げてみたいと思う。

 110JPを選んだ理由は、そのデザインだ。クロアのホームページによると、110JPは今から40年前に発売された、Cloerの初期型ワッフルメーカーと同じデザインを採用しているとのこと。薄くて軽い……というよりも、明らかに厚くて重い、どっしりした印象を受ける。そんなレトロな外見の一方で、焼き上がりが早く、色も調節でき、しかも油も使わずに焼けるという、便利な機能も備わっているとのこと。お腹もすいていることだし、早速挑戦してみよう。

メーカー cloer(クロア)
製品名 Classic Waffle Maker 110JP
希望小売価格 オープンプライス
購入場所 Amazon.co.jp
購入価格 15,750円


 本体は円盤状の形状をしており、写真で見るよりもかなりどっしりとした印象を受ける。重量は2.7kg。本体サイズは330×255×150mm(幅×奥行き×高さ)で、設置にはA4用紙1枚以上の設置スペースを要する。とはいえ、高熱でワッフルを焼き上げるという用法を考慮すれば、これくらいの安定感はあったほうが頼もしい。


本体サイズは330×255×150mm(幅×奥行き×高さ)と大きめ。写真はA4サイズの用紙を本体の下に敷き、比較してみたところ パッケージ内容は、本体と電源ケーブル、ワッフルを焼き板から剥がすための木のフォークの3点

 デザインをもう一度見てみると、取っ手やハンドルなど、手で触れる部分はブラック、それ以外はシルバーのステンレス素材と、とてもシンプル。見ただけで、触ってよい部分と触れてはいけない部分の見分けがつく。クロアの製品は電気ケトルやトースターなど、ほぼ全てにこのようなブラック/シルバーのデザインを採用しているが、40年前に発売された当時からこのデザインを採用し、継続している点は、地味ながらも評価に値する。

 中央のハンドルを持ち上げると、中にはハート型の焼き型が備わっている。ここに生地を流し込み、焼きあがった後は、これらの“ハート”が円状に5つくっついた状態になる。出来上がりの直径は20cmと、結構大きい。表面にキレイに型が付くように、ピラミッド型の突起がいくつも設けられている。

 ちなみに、電源スイッチはなく、付属の電源ケーブルで本体とコンセントを繋ぐことで、自動的に予熱がスタートする。予熱中は本体上部の赤ランプが点灯し、これが緑ランプに変われば予熱完了。生地を型に流し込んで、ワッフルが焼ける。


フタを開いたところ。中にはワッフルを作るための焼き板(プレート)が上下に付いている 焼き板にはピラミッド状の突起がいくつも設けられている。完成後のワッフルのサイズは20cm程度

電源コードを本体に差し込むと、自動的に予熱がスタート。本体頂部のランプが、赤色に点灯する。加熱中は写真中央のネジ部分だけが特に熱いので注意 予熱が完了後は緑ランプが付くが、これが生地投入OKのしるし。ワッフルが焼き上がったあとも、この緑ランプが付く

 さっそく焼きたいところだが、その前に生地を作らなければならない。レシピにはいろいろなワッフルの作り方が書いてあるが、とりあえずはメジャーな「ベルギーワッフル」の項を参照。バター、牛乳、薄力粉、卵黄を混ぜ、卵白で作ったメレンゲと混ぜて生地を作った。

 焼き工程は、予熱完了後の焼き型に生地を流し込み、圧をかけるようにフタを閉じるだけ、という簡単なものだ。しかし、ここで気をつけたいのが生地の量。目安は約90mlとのことだが、一般的なおたま一杯分を流し込んだところ、量が多すぎたのかフタの脇から生地が漏れ出してしまった。フタの裏側の焼き型でも生地を押さえこむため、やや少なめくらいでちょうど良い。

 1分半~3分ほど経つと、焼き上がりを知らせる緑ランプがフタ上部に点灯する。フタを開けると……おおっ、おいしそうなキツネ色のワッフルができあがっているではないか! シロップとアイス、チョコレートをトッピングして食べると……こりゃ、ウマ~い! できたてのため熱々で、とても香ばしい。喫茶店で出されているよりもおいしいのでは、とも思えてくる。


生地を焼き板に注ぎ入れたところ。ちょっと入れすぎたか…… 生地の投入量が多すぎたため、フタの脇から生地が溢れてしまった
生地はこの程度で大丈夫

こんがりと焼き上がったワッフル。香ばしい香りがいっそう食欲を引き立てる ハチミツとチョコレートシロップ、アイスクリームを載せて食す。正直、ウマすぎ! お店で食べるよりもおいしい 写真のようにハート型に切り分けることも可能だ

 ちなみに焼き色は、ハンドル下部のツマミで調節できる。ツマミの数字が「1~3」が明るい焼き色で、4~6が濃い焼き色とのこと。いろいろ何枚か焼いて試してみたが、無難に3~4当たりに設定しておけば、こんがりとした色に仕上がるようだ。ちなみに「6」でも表面は黒めなったものの、コゲになるほどは黒くならなかった。

 続いて、レシピにあった「アメリカンワッフル」を作ってみた。ベルギーワッフルとの違いは、卵白をメレンゲとしてでななくそのまま割りいれるというもの。味は同じ具材を使っているためさほど変わらないが、“アメリカン”ではベーキングパウダーを使うため、かなりふっくらとした食感になる。そのため、フタを閉じる際に手でプレスしないと、フタが勝手に持ち上がってしまい、均等に焼きあがらなくなる場合があるので注意したい。


焼き色を調節するつまみは、本体のハンドル下部にある。「1」から「6」まであり、数が大きくなるほど、焼き色が濃くなる 写真は、焼き色のつまみを左から「1」、「4」、「6」の順で並べたもの。「1」だと仕上がりがフワッとしすぎ、「6」だと焼けすぎといった感がある ベーキングパウダーを使う場合は、フタを手で押さえないと、フタが生地の膨らみに合わせて持ち上がってしまう。そのため、焼き色にムラが発生する

使用後は、フタにキッチンペーパーを挟んで焼き板の油を取る。そして、板が熱くなくなった後、改めて拭き掃除をする
 さて、食べ終わったらお手入れだ。手入れ方法はプレートがまだ熱を持っている解きに、ペーパータオルをフタに挟んでプレスし、その後拭き取るというもの。プレートが冷えるまでだいたい30分以上かかるが、作業自体は挟んで拭くだけと簡単。時間はかかるが、手間自体は少ない、といったところだ。ただし、本体をそのまま水につけたり、食器洗い乾燥機を使うことは故障の原因となる。

 使い終わった感想としては、かなり優秀な製品だと感じた。その理由のまず1点は、根本的な話であるが、ワッフルがおいしくしかも簡単に作れるところだ。何しろ、生地を投入して3分待つだけで、おいしいワッフルができあがる。もちろん生地に多少時間はかかるが、レシピ集の指示に従えば難しいということはなく、逆に言えばそれが済んでしまえば後は簡単だ。

 もう1点が安全に作るための「デザイン」だ。安定した本体に、加熱中も触って大丈夫な箇所がすぐわかる配色、投入できるサインが“信号風”の赤と緑カラー……など、危険な場所やタイミングをわかりやすく知らせてくれるデザインとなっている。ただのレトロデザイン、と甘く見てはいけない。

 最後に注意したいのだが、本製品では一度焼きあがったワッフルに、ハチミツやシロップを掛けて焼きなおす“二度焼き”は、プレートの損傷・故障を招くとして禁じられている。チョコチップやザラメ糖を生地に混ぜて焼く分には問題はないが、通常よりも焦げやすくなる点にはこれも注意が必要だ。

 とにかく簡単に作れるので、休日に子供と一緒に料理を楽しんだり、ひとりで気ままにおやつを作ったりといった、さまざまな利用シーンに向くだろう。そのデザインを活かしてインテリアとしても活用できそうだ。“ワッフルメーカーの決定版”としてお勧めしたい。





URL
  cloer(クロア)
  http://www.cloer-jp.com/
  製品情報
  http://www.cloer-jp.com/product/item/110jp.html

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2009/02/04 00:00

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