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やじうまミニレビュー
MAX「Vaimo 11」

~分厚い資料も大丈夫。40枚綴じられる小型ホッチキス
Reported by 本誌:伊藤 大地

Vaimo 11 HD-11FL
 Webサイトという、ペーパーレス媒体の編集部には、やはり紙の資料は少ないのか――否。やっぱり、じっくり読むモノはプリントアウトした方が読みやすいし、記事の校正は今でも、Webブラウザで表示したプレビューをプリントアウトして読んでいる。結局のところ、技術は進んでも人間の方が技術ほど進化していないので、やっぱり紙が読みやすい。

 そう思っているのは私だけではないはずだ。

 取材などで他社を訪ねると、近頃はPowerPointで作った分厚い資料が必ずといっていいほど手渡される。やっぱり、「画面だけでなく紙も見せた方が伝わる」というのは、共通認識になっているようなのだ。

 しかし、資料を作る側にとって不便なのは、大量の紙を綴じる作業。10枚、20枚ならば普通のホッチキスで綴じられるが、20枚を超えると大型の専用機具を使わなければならない。当然、1人1台持っているような器具ではないので、共用のものを使うことになる。不便だ。

 そんな折、“ホッチキス”の登録商標も持っているMAX(マックス)から、小型サイズながら40枚まで綴じられる新製品が発売された。それが「Vaimo 11」である。

メーカーMAX(マックス)
製品名Vaimo 11 HD-11FL
希望小売価格1,575円
購入価格1,575円
購入店オフィスデポ


普通の10号針を使ったホチキス「HD-10DFL」と比較
全面
側面。「Vaimo 11」の文字が目立つ

ヒンジ部分にはMAXのロゴがある 普通のホチキスとは違う、11号針を使うので、底面には間違えないよう、針を合わせてサイズを確認できるようになっている

 MAXはステープラーのトップメーカー。特に1969年に発売されたHD-10Dは、細かいモデルチェンジを重ねながらも未だに販売されているロングセラー。名前は知らずとも姿を見れば誰もが「ああ、あれね」と気付く、ホッチキスの代名詞的存在だ。

 今日紹介するVaimoはその系統を組む、新世代の小型ホッチキスだ。綴じた針の背が平らになるフラットクリンチといった機能は当然のことながら、最大、40枚まで綴じられるのが特徴だ。

 40枚綴じられるようになった最大の理由は、11号という新しい針のサイズにある。一般的に使われているホッチキスは幅8.5mmの10号針を用いている。それに対しVaimoが使う11号針は、芯の太さはそのままに、幅が2mm、長さが1mm大きくなっている。これまで、10号で綴じられない書類は、大型ホッチキスが必要だった。しかし新しい針の規格を作ることで、ビジネス用途に十分と言える、40枚綴じが可能になったというわけだ。

 さっそく、10号針用ハイスペックモデルの「HD-10DFL」と比較してみよう。

-VaimoHD-10DFL
サイズ30×107×6827×107×65
重量(実測)167g142g
枚数4026枚
対応する針11号10号
本体価格1,575円1,260円


HD-10DFLの重量は142g Vaimoは167g

11号針。現状では手に入りにくい 左が10号針。右がVaimoで使う11号針

 まず大きさだが、思ったより差がない。比較対象のHD-10DFLが、10号用のホチキスとしては大きめ、といった要因はあるが、Vaimoがコンパクトであることは間違いない。重さもHD-10DFLが実測で142gなのに対し、Vaimoは167g。今時のケータイよりちょっと重いくらいで、もちろん、片手で扱える。

 まず、オフィスにあるA4のOA用紙40枚をVaimoで綴じてみた。さすがに、裏面を見ると紙をくわえ込む針がわずかな長さしかなく、余裕がないが、ちゃんと綴じられている。実際に40枚の紙束を作ってみると、その厚みに驚く。私は社会経験8年目だが、冊子以外でこんなに分厚い資料は作ったことももらったこともない。日常、オフィスで使うには十分なスペックだろう。

 一方、HD-10DFLで40枚を綴じようとしても、当たり前だがまったく歯が立たない。針がゆがんでしまって最後のページまで行かない。


40枚綴じると、さすがに裏面の針に余裕がない 左がVaimoで綴じた40枚、右がHD-10DFLで綴じた26枚。厚みがかなり違う

40枚の書類の厚み
26枚の厚み

 40枚まで綴じられると、ホッチキスの用途がかなり広がる。これまでクリアファイルに入れていた大量の資料もホッチキスで留めて管理できる。ちょっと油断するとバラバラになってしまうクリアファイルや、差し込むのがめんどくさいクリアホルダーに比べると、断然、手軽だ。一方、大型のホッチキスと違って、2~3枚の資料でも気兼ねなく使える。まさにいいとこ取りだ。

 もちろん、綴じた針の裏が平らになるフラットクリンチ機能も搭載しているので、配付資料を10部、20部とプリントアウトして重ねて置いても、針の出っ張りがない分、かさばらずに済む。

 唯一の弱点は、やはり独自形式の針を使っていることだろう。一般的な10号針と違い、小さな文具店やコンビニでは手に入らない。パッケージにはあらかじめ1,000本分入っているが、常用される際にはまとめ買いをオススメしたい。1,000本入り1箱115円で販売されている。

 中型ホッチキス並の性能を、小型で実現したのはやはり評価できる点だ。これをデスクに入れておけば、よほどのことがない限り事足りるだろう。書類を扱うことの多い人にはぜひ勧めたい。





URL
  マックス株式会社
  http://www.max-ltd.co.jp/
  製品情報
  http://wis.max-ltd.co.jp/op/product_catalog.html?product_code=HD90301

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2009/01/16 00:02

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