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家電製品ミニレビュー
パナソニック「けむり当番薄型2種 SH6000P」

~薄型デザインで、使いやすい住宅用火災警報器
Reported by 清水 理史

逃げ遅れによる被害を防ぐために

パナソニックの煙式住宅用火災警報器「けむり当番薄型2種 SH6000P」
 年末から年明けにかけて、テレビや新聞のニュースで火災による被害が報じられる機会が多くなってきた。

 空気が乾燥してきたうえ、急激に冬らしくなってきたおかげで暖房を使う機会が増えてきたことも一因だと思われるが、自らも気をつけなければと気が引き締まるところだ。

 中でも「逃げ遅れた結果……」というニュースを耳にすると、果たして寝ているときに火災が発生したとしたら……自分は逃げられるかもしれないが子供は……などと心配になってくる。

 住宅火災による犠牲者のおよそ6割以上が逃げ遅れによるものとも言われており、火災の発生を抑えることはもちろんのこと、万が一、火災が発生したときにいかに早く気がつくかが重要であることを知らされるばかりだ。

 というわけで、今回、紹介するのがパナソニックから発売されている住宅用火災警報器「けむり当番薄型2種(SH6000P)」だ。

メーカーパナソニック
製品名けむり当番薄型2種 SH6000P
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,979円


薄型でどこにでも手軽に取り付け可能

 本製品は、「けむり当番」という名前の通り、火災の際の煙を検知して警報を発生させる煙式の火災警報器となっている。

 火災警報器には煙式に加えて、熱を検知する熱式も存在するが、熱式は日常的に煙が発生するキッチンなどで使われるのに対して、煙式はリビングや寝室など汎用的に使うことができる方式だ。

 なお、消防法の改正で新築住宅は2006年6月から、既存住宅については2011年5月(条例によって異なる)までに火災警報器の設置が義務化されて以降、ホームセンターなどで火災警報器をよく見かけるようになったが、本製品は一般的な火災警報器と比べると、圧倒的に薄型になっているのがその特徴と言える。

 その暑さは26mmと業界最薄クラスとなっており、天井に取り付けてもほとんど出っ張らない。


正面
側面
背面

 一般的な火災警報器は煙を関知するための格子状のセンサー部分が本体からポコッと出っ張っていることが多いのだが、本製品出っ張りなどなく非常にスッキリと薄型に仕上がっている。

 センサーはどこにあるのかと観察してみると、本体側面の円周上にスリットが刻まれており、ここから煙を検知するようになっている。一般的な火災警報器は天井などに取り付けると、「いかにも警報機」という一種独特な存在感が目に付くものだが、本製品は部屋の内装に溶け込むデザインで取り付けていても、部屋の雰囲気を壊すようなことはなさそうだ。

 また、このような薄さのおかげで、天井だけでなく壁に、それも違和感なく取り付けることができるのも本製品の特徴。もちろん、目的は火災を検知することなので、設置場所はよく考慮する必要があるが、あまり人の目に付かない壁の端に設置したり、普通は手が届かない階段の踊り場や吹き抜けなどがある場所で天井の代わりに壁際に設置するといった使い方ができるというわけだ。

 見た目だけでなく、設置場所を幅広く選べるというのも、薄型ならではのメリットと言えそうだ。


かなり大きな音で警報

 というわけで、早速設置してみたが、設置はさほど手間がかからない。

 本製品は「かんたん取り付け」というパナソニックならではの取り付け方式が採用されており、背面のパネルを天井や壁などにネジ止め後、本体をパネルに押しつけながら少し回転させるだけで、すぐに取り付けることができるようになっている。

 また、壁掛けの場合、壁に半分ほど入れたネジやフックなどに、背面のパネルを引っ掛けておくといった方法でも設置できるので、あまり壁にネジを打ち込みたくないという場合にも重宝するだろう。


壁のネジやフックなどを利用して壁に取り付けることもできる
壁に取り付けた様子
天井に取り付けた様子。小さいので邪魔にならない

 肝心の警報だが、前面のボタンを長押ししてテストモードで動作させてみたところ、「ピュー、ピュー」というかなり大きな音の警報音が鳴り響いた後、続けて「火事です、火事です」と音声で警報が鳴り響いた。

 取扱説明書によると、音量は90dBとかなりの大音量で、しかも音声の周波数を0.3KHz~4KHzと高齢者でも聞き取りやすい帯域にするなどの工夫がなされているとのことだ。

 警報を止めるためのボタンが大きいことや、天井に設置したときに引っ張ることができるヒモ式のスイッチも装着されるなど、使いやすさにも考慮されている。


動作の様子。かなり音が大きいので音量に注意

使わないときの使いやすさも重視

 このような使いやすさは、いざというときだけでなく、普段の利用時にも考慮されている。

 たとえば、電池だが、専用のリチウム電池が採用されており、そもそも寿命の目安が約10年とかなり長い。しかも、電池の寿命が近づくと、「ピッ、電池切れです」という警告が1時間おきに鳴るようになっているのだが、万が一、夜中に鳴ったときのために警告停止ボタンを押すことで、この警告を16時間停止させることができる。

 これにより、万が一、夜中に警告がうるさく鳴っても、足場を確保して天井から本体を取り外し、裏から電池を取り外す……、などという作業をしなくても済むわけだ。

 また、長期間の利用を考慮し、日常使用状態の汚れなどによる感度変化を自動補正して誤動作しないようにも工夫されている。

 火災警報器は、あくまでも万が一のために設置するもので、実際に使う機会というのはあまりないし、使う機会がない方が良い。つまり、一見矛盾するようだが、使わないときの使いやすさも考慮されているというのが本製品の特徴というわけだ。

 そろそろ火災警報器を設置しようと考えている人に、ぜひ検討して欲しい製品と言えるだろう。





URL
  パナソニック株式会社
  http://panasonic.co.jp/
  製品情報
  http://ctlg.panasonic.jp/product/info.do?pg=04&hb=SH6000P



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2009/01/15 00:02

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