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家電製品ミニレビュー
佐藤計量器製作所「デジタル温湿度計ルームナビ PC-7700」

~温度・湿度の変化がわかりやすい温湿度計
Reported by 藤原 大蔵

佐藤計量器製作所「デジタル温湿度計ルームナビ PC-7700
 これまで特別、湿度の調整をする必要性は感じたことがなかった。冬の乾燥が厳しい季節でも感覚だけで「あ、乾燥しているな」とか、湿気があるなとか感じていたくらいだ。実際それで、何の問題もなかったのだが、引っ越してからというもの住居環境が良くないのか、これまでにないほど乾燥を実感するようになった。肌の乾燥はもちろん、喉がガラガラで、声が出ない朝というのも珍しくない。また夏は夏で、湿気がこもりやすい部屋なので、季節を通して換気扇や加湿器などを使う場面がグッと増えたのだ。

 今までは感覚だけに頼っていた空調環境だったが、加湿器や換気扇などを効率良く稼動するためにも、部屋の空気の温度や湿度を正確に教えてくれる温湿度計を導入することにした。

 時計などに機能の1つとして温度計と湿度計が付いたものがある。しかしそれはあくまでもオマケ的要素が強い印象がぬぐえない。単機能で、できるだけ正確で、反応が良く、見やすく、部屋になじみやすいものを探したところ、使いやすいものが見つかったので紹介したい。

メーカー佐藤計量器製作所
製品名デジタル温湿度計ルームナビ
品番PC-7700
希望小売価格3,700 円
購入店楽天市場
購入価格2,900 円


製品パッケージ
 佐藤計量器製作所は、プロフェッショナルユースの各種測定器や計器から、家庭用のものまで様々な種類の計器を製造しているメーカーだ。専門のメーカーが作ったものらしく、飾り気のないシンプルなデザインと、見やすい表示が購入の決め手となった。

 製品の測定範囲、表示範囲については以下の表の通りだ。

測定範囲温度-10~50℃ 湿度20~95%rh
表示範囲温度-10~50℃ 湿度14~99%rh
※湿度について上記測定範囲外は参考値です。
バーグラフ表示温度0~50℃目盛り
湿度0~100%rh目盛り
測定精度温度±1℃(at10~40℃) ±2℃(上記以外)
湿度±5%rh(at15~35℃、40~70%rh) ±7%rh(上記以外)


 最初に製品の特徴を簡潔にまとめると以下のようになる。

 1.現在温度のほか、最高温度、最低温度を常に表示している
 2.現在湿度のほか、最高湿度、最低湿度を常に表示している
 3.表示されている温湿度をボタン1つでリセットできる
 4.温度・湿度の変化に10秒前後で反応する
 5.コンパクトで軽量
 6.壁掛、スタンド利用と使用する場所に応じ、インテリアにあわせやすい


 本体の大きさは、148×17×68mm(幅×奥行き×高さ)で、シンプルな直方体。重さは乾電池込みで138gだ。

 本体に折りたたまれているスタンドを利用すると気軽にいろいろな場所に置くことができる。


148×17×68mm(幅×奥行き×高さ) 重さ138g(乾電池含む)
スタンドを使用している例
空気通風部口は側面と背面にある

スタンドを使用している状態の背面
スタンドは簡単に起こせる

 電源は手に入りやすい単四乾電池を利用する。電池蓋をずらして電池をセットする。乾電池の寿命は通常の使用で約1年。電池容量が少なくなると、デジタル表示部に電池マークが点灯し、それを知らせてくれる。

 画面は側面近くから見ても視野角度の広い液晶のため、とても見やすい。



電池蓋をずらして単四乾電池を装着する
側面近くから見ても表示がハッキリ見える
大きめの文字、文字間も適度に離れており読みやすい

便利な最高・最低温度と湿度の表示

1.現在温度 2.最高温度 3.最低温度 4.温度バーインジケータ 5.現在湿度 6.最高湿度 7.最低湿度 8.湿度バーインジケータ 9.リセットボタン
 数万円するプロ用の機器には、温度・湿度変化を常に監視できる仕組みがある。この製品はそこまでとは言えないが、設置した場所の最高・最低温度と湿度を常に表示してくれる。

 簡易型ではあるが、設置された室内の温度・湿度の変化が計器を目の前にして一日中監視せずとも、大まかな変化を把握できるのでとても便利だ。

 また、最高・最低の温湿度のリセットはとても簡単である。本体の正面、右下のリセットボタンを押すだけで現在の最高・最低の温湿度値が更新される。


リセットボタンを押して3秒後には最低・最高温度・湿度がリセットされ表示される

ちょっとした変化も見逃さず反応する

1.壁掛け用穴 2.スタンド 3.電池蓋 4.空気通風口
 この計器は、湿度の変化をほぼリアルタイムで表示してくれる。計器の空気通風口近くに手をかざしてみると、約10秒後には変化がハッキリと表示される。手を離すと、約10秒区切りで1分以内には元の湿度に戻る。ほぼリアルタイムで計測できると言って良いだろう。


約10秒間隔で計測している様子がわかる

湿度の変化を実感

 実際に約20℃前後のリビングで計測してみると、湿度は30%前後。改めて乾燥しているんだなと思い知らされる。計測値を見て、加湿器を稼働させると、数分で湿度が上昇するのが確認でき、その即時性がなんとなく嬉しい。湿度が45%に達すると、今度は安心感さえ生まれてくるから面白いものだ。就寝前の天気予報をチェックして、明日は乾燥すると分かると、今夜は加湿器を運転しながら眠ろうという気持ちもわき起こる。

 また、冬は乾燥するから、それほど湿気を気にしなくてもいいだろうと勝手に思い込んでいた洗面所は思っていたよりもずっと湿度が高かった。冬の間はあまりきちんと換気扇を運転せずに洗濯物を部屋干ししていたのだが、湿度計を設置すると、洗濯物を干している先から、10秒刻みでどんどん湿度が上昇して行くのがわかる。洗濯開始時の洗濯場の湿度は30%ぐらいだったのが、干し終えた頃には、湿度はなんと75%を示していた。

 いくら冬場とはいえ75%は高すぎると感じ、早速換気扇をまわし始める。その際に計器のリセットボタンを押して、その時点の温湿度をマークしておくと、換気扇を運転した効果と変化がはっきりと確認できので、とても便利だ。30分後、洗面所に戻ると湿度は60%を下回っていた。

 リセットボタンを使うことで効果がしっかり確認できるので、加湿器や換気扇を稼働する必要性や状況を考えてから使うようになった。


洗濯物がお見苦しいが、我が家の洗濯場に温・湿度計をおいてみると……
30分換気扇を回しただけでその効果を数値で知ることができた

 これまでは、なんとなく湿度に関する機器の運転・停止を行なっていた。しかし、何もしなくても湿度が50%近くあるならば加湿器の運転は控えるようになったし、湿度が50%を下回っているならば、そろそろ洗濯物が乾いてきているなと思え、換気扇を停止するようになった。導入前よりも無駄な電力を使わないようになった。


目の触れやすいところに置いて、温度と湿度をしっかり管理し健康的な毎日を送りたい
 今回紹介した「デジタル温湿度計ルームナビ PC-7700」は、設置された室内の温度・湿度の変化をずっと監視せずとも、大まかではあるが変化を把握しやすい。

 温湿度計と聞くと、ちょっと専門的なイメージがあるかもしれないが、今回使ってみて、実際の生活の中で役立つシーンかなりあるように感じた。デザインはシンプルで部屋になじみやすいので、目の触れやすいところにこそ置いておきたい。季節ごと、日常的に温度と湿度をチェックして、大いに生活の役に立てたいアイテムだ。





URL
  株式会社 佐藤計量器製作所
  http://www.sksato.co.jp/
  製品情報
  https://www.sksato.co.jp/modules/shop/product_info.php?cPath=27_28&products_id=278

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2009/01/14 00:01

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