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やじうまミニレビュー タニタ「しおみスプーン 6302」
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~すくうだけで手軽に測れる電子塩分計
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Reported by
清水 理史
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● カロリーだけでなく、塩分も気にしたい
昨年、実家の母親が血管の病で入院して以来、食事の塩分について少し気にするようになった。
家での食事でも、外食でも、これまでカロリーを気にすることはあったが、塩分まではあまり気になることはなく、むしろ積極的に塩辛いものを選ぶことも多かった。
しかし、塩分の取りすぎだけが理由ではないにしろ、高血圧から心臓、血管の病につながった例を身内に見てしまうと、少しは塩辛いものを控えようかという気にもなる。
というわけで、購入したのが、タニタの料理の塩分濃度を計測できる電子塩分計「しおみスプーン」という製品だ。
メーカー | タニタ |
製品名 | しおみスプーン 6302 |
希望小売価格 | 3,150円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,912円 |
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タニタの電子塩分計「しおみスプーン」
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背面
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● スプーン形状で抵抗感なく使える
この「しおみスプーン」、その名の通り、スプーンの形状をしているのが特徴の電子塩分計だ。柄の部分にスイッチと塩分濃度を示すLED、先端に塩分を計測するための2つのセンサーが搭載されている。
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先端部分にセンサーを搭載。ここで液体の塩分濃度を計測する
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柄の部分にスイッチと塩分濃度を示すLEDを搭載
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スプーンとはいうものの、あくまでも計測がメインとなるため、柄の部分は太く、先端も計測に必要な最低限の量をすくえるほどのサイズしかない。一般的な食事用のスプーンとは少し印象が異なり、食べ物を口に運ぶという用途にはあまり適していない。
電子塩分計の中には体温計のような形状の製品もあり、必ずしもスプーン形状である必要はないのだが、このスプーン形状は実際の利用シーンではなにかと都合が良い。
電子塩分計というと、何となく実験器具的なイメージがあり、味噌汁などの口に入れる食べ物の中に入れるということ自体に抵抗を覚える人も少なくない。実際、電子塩分計の中には体温計のような形状の製品もあるが、これを味噌汁やスープに入れるというのははじめは躊躇するものだ。
しかし、この「しおみスプーン」の形状はあくまでもスプーン。実験器具的な印象はあまり受けないため、料理の味見をするような感じで、抵抗感なく味噌汁などの中に入れることができる。
実際、塩分の計測と同時に、先端ですくった味噌汁やスープの味見をすることもできるので、LED表示に加えて、自分の舌でも塩分や味をチェックできるようになっている。これはなかなか実用的だ。
● 味と塩分濃度は必ずしも一致しない
実際のはかり方だが、これはカンタンだ。まず、柄の部分の「ON」ボタンを押して、LEDの点灯を確認する。その後、味噌汁やスープなど、測りたい料理にスプーンの先端をひたし、もう一度、スイッチを5秒ほど押す。これで塩分が計測され、塩分濃度に応じてLEDが3段階に点灯するというわけだ。
試しに、普段、食べている味噌汁の塩分濃度を計測してみたところ、3段階のLEDが見事に全灯、塩分濃度1.2%以上の「から味」と判断されてしまった。
外食したときに食べる味噌汁などと比べても、さほど塩辛いという印象はなく、どちらかというと薄味かと思っていただけに、少々ショックだ。高い塩分に慣れてしまっているのだろう。
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普段通りに味噌汁を作ってもらって計測
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さほど濃いイメージはなかったのだが塩分濃度は1.2%以上と高め
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カップスープでもテスト
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味噌汁のようにサラサラとした液体だけでなく、ドロッとしたスープなどではどうか。ということでインスタントタイプのカップスープでも試してみた。
まずは、意図的にお湯を少なくして(100ml前後)、かなりドロドロの状態。濃い味が好みの人にはたまらない感じの濃度だが、塩分を計測してみると、意外にもLEDが2つ点灯した塩分濃度0.9~1.1%の「ふつう味」となった。
今回使ったコーンスープの場合、もともと塩分量がそれほど多くないようで(1.1g前後)、濃いめにしても濃度的には「ふつう味」に収まるようだ。
続いてお湯を足し、製品で指定されているのとほぼ同じ湯量(150ml)で計測。するとLEDが1つ、塩分濃度0.6~0.8%の「うす味」となった。うす味と言っても、あくまでも塩分濃度の話なので、スープとしての味は甘みがあってとてもおいしい。
最後にさらにお湯を足し、かなり薄めの状態にしてみた。これでも計測結果はLED1つ点灯の「うす味」。塩分濃度としては低いが、味気ない。
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湯量100ml前後。かなりドロドロだが、塩分濃度は0.9~1.1%の「ふつう味」
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湯量150ml前後。見た目も実際の味もちょうどいいが、塩分濃度0.6~0.8%の「うす味」
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湯量180ml前後。かなり薄めで、味も物足りない印象も、塩分濃度は0.6~0.8%の「うす味」
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● 適度な塩分濃度で料理もおいしく
とまあ、実際に図ってみると、味と実際の塩分濃度が必ずしも一致しないということがよくわかった。
さほど濃くないと思っていた我が家の味噌汁は「から味」だった一方、かなり濃く作ったカップスープが「ふつう味」だったりと、味のイメージと塩分濃度は実は違うというわけだ。
そう考えると、減塩=薄味でがまん、と考えてしまいがちだが、きちんと計測すれば塩分は押さえつつ濃い味の料理を楽しむということも、実は十分に可能ということになる。
2,000回までの使い切りタイプ(防滴タイプのため電池交換ができない)となっているが、使い終わったらさっと水道で洗うことができるため、毎日の計測も苦にならない。毎日使っても、2年以上は持つ計算なのだから、実売3,000円前後という価格なら十分お買い得ではないだろうか。
■URL
株式会社タニタ
http://www.tanita.co.jp/
製品情報
http://www.tanita.co.jp/tanita/hp/productSearchResult.do
2008/09/30 00:00
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