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家電製品ミニレビュー 日本ランコ「ファイヤーエックス」
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~火災報知器とセットで使いたい一酸化炭素警報機
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Reported by
清水 理史
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● 火災報知器の設置が義務化
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日本ランコの一酸化炭素警報機「ファイヤーエックス FIREX-6066CL」
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条例による若干の違いはあるものの、住宅用火災報知器の設置が義務化された。
筆者の住んでいる東京郊外の地域では、既存住宅に関しては平成22年3月31日までに設置すれば良いのだが、火災から身を守るという意味では、そろそろ設置しなければと考えている最中だ。
というわけで、いろいろな製品を調べてみたのだが、製品としてのしくみの違いだけでなく、条例での基準などもあり、なかなか選択が難しい。
火災報知器には大きく分けて煙式と熱式の2種類があるが、東京都では基本的に煙式の設置が基準となっているため、どうやら煙式を選べば良いことはわかったが、最近では煙に加えて一酸化炭素(CO)も検知する複合型の火災報知器なども販売されている。
火災による被害は、炎や煙による直接的な被害だけでなく、火災時に発生した一酸化炭素による中毒の被害も深刻なようで、暖房機器の不完全燃焼などの場合は一酸化炭素中毒による体のしびれや意識の喪失などによって逃げ遅れ、結果的に深刻な被害に遭ってしまうというケースも多い。そう考えると、単純に煙を検知するだけでなく、一酸化炭素も検知できるようにしておきたいところだ。
そこで、今回入手したのが、この日本ランコの一酸化炭素警報機「ファイヤーエックス FIREX-6066CL」だ。一酸化炭素のみを検知する電子化学反応式の警報機で、ネット通販にて7,350円で購入した。
複合型の火災報知器ほど高価ではないうえ、すでに煙式や熱式などの火災報知器を設置している場合に併用できるので、煙による検知に加えて、さらに安心を手に入れたい場合に適しているだろう。
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側面
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背面
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● ハンマーで金具を打ち込み設置するだけ
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単四電池3本で動作するため配線は不要
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設置は非常にカンタンだ。一般的な火災報知器の場合、天井に設置することが多いが、本製品は壁に設置するタイプとなっている。付属のパッドを釘で壁に打ち付け、そこに引っ掛けるようにして本体を固定することが可能だ。
単四電池3本で動作する電池式となっているため、電源を確保するための配線も不要となっている。これなら、場所を選ばず設置できるだろう。
もちろん、場所を選ばずといっても、きちんと一酸化炭素を検知しなければならないので、設置する場所自体は慎重に検討する必要がある。
同梱の取扱説明書では、キッチンやダイニング、リビングなど、さまざまな場所への設置が可能となっているが、もっとも推奨されているのはやはり寝室だ。一酸化炭素は色やニオイで判断することができため、就寝中などに吸入してしまうと、それによって逃げ遅れたり、そもそも一酸化炭素自体の影響が致命傷になってしまう可能性がある。これを防ぐには寝室への設置が適切だろう。
というわけで、我が家でも寝室に設置することにしたが、問題はどこにパッドを釘打ちするかだ。基本的には高さは底面から180cm以内とされているので、寝ている場合のことを考慮して、ベッドと同じ高さに設置するのがよさそうだ。それならいっそのことアラームが最もよく聞こえるであろうベッドに直接取り付けることにした。
付属の釘を使ってパッドをベッドに固定し、そこに背面の取り付け穴を利用して本体を固定しておいた。
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付属のパッドをハンマーで釘打ち
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取り付けたパッドを背面の取り付け穴を装着
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取り付け完了。今回は寝室のベッドに取り付けてみた
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● 高く大きな音で「ピーピーピーピーッ」と警告
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テスト用ボタン。動作チェックやアラームの停止などに利用できる
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実際の動作だが、常時稼働の製品となるため、本体にON/OFFのスイッチなどはなく、電池シートを取り除くだけですぐに動作させることができる。もちろん、異常がなければ、ランプが1分おきに点滅するだけで、動作も特に変化はない。
残念ながら、実際の一酸化炭素でテストすることはできないので、とりあえず本体のテスト用に用意されている「テスト/リセット」ボタンを利用して動作をチェックしてみた。
すると、かなり大きく、甲高い「ピーピーピーピーッ」という4回のブザー音が5秒おきに部屋中に鳴り響いた。
取扱説明書によると3mの距離で85dBという音量となっており、筆者宅でテストしたところでも、3階の寝室で鳴っている音が2階のリビングでも十分に聞こえた。さすがに1階までとなると、かすかに聞こえる程度になってしまうが、これなら万が一ほかの部屋にいた場合でも警報が聞こえそうだ。
なお、ブザー音は電池交換時期を知らせるためにも利用されており、電池容量が少なくなると、1分おきに「ピッ」と短く鳴るようになっている。電池交換の目安は約2年となっている。製品によってはもっと長持ちするものも存在するが、一般的な火災報知器とほぼ同等の電池寿命と考えて良いだろう。
あくまでも煙式などのほかの火災報知器と併用する必要はあるが、一般的な火災報知器では検知できないうえ、危険性が高い一酸化炭素を検知してくれるのは非常に安心だ。寝室だけでなく、キッチンなどへの設置にも適してるので、この機会に設置を検討してみると良いだろう。
■URL
日本ランコ株式会社
http://www.ranco.co.jp/
製品情報
http://www.firex.jp/index.htm
2008/09/18 00:01
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