コラム：家電製品ミニレビューパナソニック「BF-158K-W」

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家電製品ミニレビュー
パナソニック「BF-158K-W」

～オーソドックスなボディに、強力なLED光源を搭載した懐中電灯

Reported by 西谷有人

Panasonic「BF-158K-W」

　懐中電灯といえば、豆電灯を使うもの、かつてはそう相場が決まっていた。もっとも、それでは光量に、いささかの不満が出ることも多かった。まれにハロゲン球を使用したモデルも存在したが、それは十分に明るいものの、たいていの場合、大きくて重く、実用上はやや不便であった。

　しかし現代では、小型軽量かつ優れた光量という、理想的な光源が登場した。それが高輝度LED(発光ダイオード)なのである。ごく小さく、軽い部品でありながら、その光量は豆電球をはるかにしのぐ。球の寿命も桁違い、そして消費電力も少なくて済むという、まさに理想の光源である。

　今回は、そんな高輝度LEDを採用した懐中電灯、Panasonicの「BF-158K-W」を、実際に使用してみた。


メーカー	パナソニック
型番	BF-158K-W
希望小売価格	オープンプライス
購入場所	楽天市場
購入価格	1,100円

● 旧来のデザインを踏襲した、オーソドックスな外観

　本機を見てまず気づくのは、その本体デザインのオーソドックスさである。実にトラディショナルな、これこそまさに懐中電灯! という形状をしている。

　片手でちょうど握れるくらいの円筒の一端が、漏斗状に広がっており、その内面は反射鏡となっている。そして鏡の焦点にあたる位置に、直径5mmの高輝度LEDが内蔵されているというデザインだ。

　電池は、単一乾電池を2本使用する。これも、本体前部をスクリュー式にまわして分離し、中に電池を直列で入れて再び封をするという、昔ながらの懐中電灯と変わらない形式だ。

　操作部位はただ1つ、電源スイッチのみである。この上なくわかりやすい。


製品パッケージ。単一型電池「EVOLTA」が2本付属している	円筒型を基本とした、極めてオーソドックスなデザイン	真上から見た図。本体の太さは、ちょうど握りやすいサイズになっており、親指にあたる位置にスイッチがある

● 白色LEDの光が、夜道を明るく照らす

点灯時。直径5mmの高輝度白色LEDが、前方を遠くまで照らし出す

　だが、違うのはここから。その照明力は、旧来の豆電灯式の懐中電灯を大きく上回る。部屋内であちこち照らしてみても、その違いははっきりとわかる。

　また、これを片手にしばらく夜道を歩くという実験をしてみたのだが、暗い足元の路面はもちろん、先端を遠くに向けると、かなり遠いところまで光が届いた。おそらくは、LED自体の明るさに加えて、表面積の広い反射鏡も手伝い、遠距離まで光を投げかけることができるのだろう。豆電球と違い、光の色が完全に白色なのも、物の色を性格に識別できて、非常に気分が良い。

● 生活防水など、使いやすい機構も満載

　本機には、Panasonic製の単一乾電池「EVOLTA」が2本、標準で付属している。買ったその瞬間から、すぐ使うことができるわけで、こういう配慮は嬉しい。電池寿命は、連続なんと120時間も使用可能となっている。

　本体重量は約420g。ただし、これはほとんどが単一電池2本分の重さであり、本体自体はプラスチック製で驚くほど軽い。

　さらに本体は生活防水がほどこされており、雨の中でも使用可能。さらに、ちょっと水中に落としてしまった程度では(すぐに引き上げれば)故障することはない。

　他に、目についたユニークな点としては、本体後部にリング状のパーツが設けられており、これを自在に動かせるという点だ。使用しないときは釘や突起などにひっかけておくという保管法も可能だ。またこれを一杯に展開すれば、本体が転がってしまうことを防止することもできる。


本体前部がスクリュー式に外れ、そこから電池を2本、直列に入れる	本体尾部には、何かと便利なリングがついている。何かに引っ掛けるほか、転がり防止としての役目もある

● 防災に、車に、幅広い用途で使える

部屋の明かりを消した状態で撮影してみた。光り方の参考になるだろうか

　この「BF-158K-W」は、高輝度LEDを採用した最新式の懐中電灯でありながら、そのオーソドックスなデザインが特徴といえる。

　オーソドックスなデザインというのは、言い換えれば長い時間をかけて洗練されてきたベストデザインであると言うこともできる。家庭や職場の防災用ライトとして、また夜道を歩くときの安全確保用に、はたまた車載用にと、幅広い場面で活躍できる、ヘビーデューティな懐中電灯である。

　また現在、豆電球式の懐中電灯を使用している環境から、LED式に乗り換える場合も本機をオススメしたい。形状や使用法がほぼ同じなので、違和感なく使うことができるに違いないからだ。

■URL
　パナソニック(松下電器産業株式会社)
　 http://panasonic.jp/
　製品情報
　 http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=BF-158K-W

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