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家電製品ミニレビュー
VORNADO「Vintage Vornado Fan VF20」

~60年前と同じ風が、お部屋の気温を快適に保つ
Reported by 西谷 有人

ボルネード「ファン VF20」
 暑さのピークは過ぎたものの、まだまだ残暑は厳しく、エアコンの欠かせない日々が続いている。

 だが、エアコンによる冷房だけでは、部屋の空気を効率的にコントロールできているとはいえない。エアコンから吐き出される冷気は暖かい空気よりも重いという性質を持っているため、部屋の床面近くに溜まってしまい、「足元だけが不自然に冷たいのに頭はのぼせ気味、部屋全体はさほど冷えていない」という不快な状態になりがちなのである。

 このような事態を解消してくれるのがサーキュレーターである。部屋の中に気流を作り出して空気をかき混ぜ、冷暖房の効率を高めてくれるのだ。一説によると、サーキュレーターの導入により、エアコンの設定温度を2~3℃も高く(冬は低く)設定できるといわれており、省エネにも大いに貢献してくれる。

 扇風機として販売されているものを、サーキュレーター代わりとして使用することもできなくはないのだが、やはり最初からサーキュレーター専用として設計された物の方が、はるかに強力な気流を作り出すことができる。そこで今回は、Vornado(ボルネード)のサーキュレーターのヴィンテージモデル「VF20」を使用してみた。価格はオープンプライス。Amazon.co.jpでの購入価格は13,896円だった。


米国の老舗一流メーカー・ボルネード

ボディは総金属製。グリーン+ゴールドのカラーリングがレトロ感覚をかもし出す。電源はACコンセント式
 ボルネードは米国のメーカーで、サーキュレーターに関しては高い実績を誇っている老舗メーカーである。社名は「VORTEX(ボルテックス・渦巻)」と「TORNADO(トルネード・竜巻)」の合成語であり、強力な風量を連想させる。

 その多彩なサーキュレーターラインナップの中でも、特にこのVF20は、「60年前のデザインを忠実に再現したレプリカモデル」という点で異彩を放っているアイテムである。

 デザインも一目瞭然、アンティーク感覚にあふれている。スチールで成型されたボディはまさに質実剛健という言葉がピッタリであり、しかし同時になんとも言えない温かみも感じさせる。お部屋のインテリアとしての観点からも、これはスグレモノだ。

 アンティークデザインではあるが、ファンにはしっかりとガードが設けられており、指などを挟む危険はない。安全性の面でも十分に配慮されている。


強力な送風能力で、部屋の空気を撹拌&換気

 さて、いちばん肝心の風量についてだが、これもまったく申し分ない。エアコンの使用により温度が偏った部屋の空気を、実に強力にかき混ぜてくれる。

 取扱説明書には「6~24畳対応」と書かれている。24畳の大部屋にも対応とは、ずいぶん大きく出たなと思ったものだが、実際に使用してみると、それもうなずける話である。

 部屋の窓を開けて、室内の空気を速やかに外気と入れ替えたいときにも重宝する。特にタバコを吸う人にとっては、換気目的で本機を購入するのもいいだろう。

 さらに、一台のエアコンで2つの部屋を冷したいという時にも、本機による強力な気流がそれを実現してくれる。


シンプルで使いやすい操作性

 機構面では、このVF20は極めてシンプルにまとめられている。本体背面、ファンの裏側に、まるで昔のテレビのようなロータリー式のスイッチがあり、これを回すことで「電源オフ」「高速」「中速」「低速」の切り替えが可能である。「高速」にした場合の風量は凄まじいものがあり、説明書によると、なんと22m先にまで竜巻状の風を起こすという。

 対して、自動首振り機能やタイマー機能は搭載されていない。サーキュレーターは体に直接風を当てることはなく、部屋の空気を循環させることが目的なので、これらの機能がなくても問題ないのだが、人によっては残念に感じる向きもあるかと思う。

 また上下角度は、手動で調節することができる。真横向きから、最大で90度真上まで向けることができるので、冬の暖房時、天井付近に溜まった暖気を循環させる役目も、しっかりと果たしてくれる。


ファンの角度は手動で調節可能。この写真は、ほぼ真上に向けた状態である。左右への首振り機能は搭載されていない 本体背面に、無骨なローリング式スイッチが設けられている。左からオフ、高速、中速、低速となっている。風速を縦線で表現しているデザインがシブい

 ホコリが溜まった際は、カバーを取り外して掃除・メンテナンスが可能である。具体的な方法は説明書にきちんと明記されているので、戸惑うこともないだろう。

 他に、本機の特徴としては「重い」という点が挙げられるだろう。スチール製の本機は、3.7kgもの重量がある。

 これは頻繁に持ち運びをするような使い方をする人にとってはデメリットとなるだろうが、一方でこれだけの重量があるからこそ、ファンを高速で回転させても余計な振動などが発生せず、騒音を低く抑えられているという一面もある。一概に欠点と言いきることはできないだろう。


残暑を乗り切るために、エアコンの能力を強力にサポート!

パッケージ状態。どこか懐かしい雰囲気の感じられる、温かみのあるデザインである
 やはり本機の魅力は、まずはレトロでアンティーク調のデザインであると言えるだろう。貫禄すら感じさせるそのルックスは、部屋のムードをグッと落ち着いたものにしてくれる。和室との相性もぴったりだ。送風性能も極めて強力、そして本体が重いために安定感も抜群である。さすがは老舗の一流メーカー、といったところか。

 残暑を乗り切り、そして来るべき冬に備えるために、1つお部屋に常備しておきたいアイテムである。





URL
  Vornado
  http://www.vornado.com/
  製品情報(英文)
  http://www.vornado.com/products/vintage/vfang.htm
  扇風機/サーキュレーター関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/fan.htm

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2008/09/02 00:16

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