コラム：家電製品ミニレビュー日立「こまめちゃん PV-H22」

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家電製品ミニレビュー
日立「こまめちゃん PV-H22」

～ちょっとした掃除も、本格的な掃除もバッチリこなせるハンディクリーナー

Reported by 岡安学

「PV-H22」吸込仕事率260W・消費電力670Wとハンディタイプでは、トップクラスのパワー

　一人暮らしなのに、荷物だけは馬鹿みたいに多い自分の部屋にとって、クリーナーをかけるのはひと苦労。クリーナーの通る道を作るだけで掃除した気になってしまうほどの手間と労力がかかってしまう。そうなると、クリーナーをかける回数が減り、さらに片付けをしないという悪循環に陥ってしまう。

　そんな自分にとっては、ハンディクリーナーは最適。わざわざクリーナーの通り道を作らなくても、狭い場所まで簡単に掃除をすることができる優れものだ。

　ということで、今回紹介するアイテムは、日立の「こまめちゃん PV-H22」。希望小売価格はオープンプライス、Amazon.co.jpでの購入価格は4,698円だった。

● 延長用パイプで立って使える

セット内容。ヘッドブラシ・すきまノズル・延長用パイプ2本。コードは5mと長い

　ハンディタイプのクリーナーというと、自動車内で使えるコードレスタイプを思い浮かべる人も多いと思うが、「PV-H22」は家庭で使える本格派。吸込仕事率は260Wとかなりのパワーを誇っており、どちらかというとスティックタイプのクリーナーに近い。

　セット内容は、ヘッドブラシ・すきまノズル・延長用パイプ2本・本体。延長パイプを2本組み合わせると約67cmの長さとなり、通常のクリーナーのように立った状態での使用もできる。

　コードの長さは5m。ハンディタイプとしては、破格の長さを誇る。8～10畳くらいの部屋はもちろん、隣の部屋まで掃除できる長さだ。巻き取りはもちろんコードリールで一気に巻き取れる。

● 通常クリーナーに負けない吸引力

延長用パイプをつけての使用例。普通のクリーナーもしくはスティックタイプと同様の感覚で使用できる

　実際に使ってみた。ハンディタイプとしては重い部類の2.1kgだが、使っている分には重く感じることはない。ただ、延長パイプを組み合わせて使う場合は、本体を持ち上げて使うので通常のクリーナーよりも重さを感じるのも確か。広い部屋で長時間使う場合は不向きだろう。まぁ、一人暮らしやちょっとした掃除に使う用途がメインなので、そこまで心配する必要はないと思うが。

　吸引力はさすがに強い。埃から髪の毛など、ガンガン吸い込んでくれる。通常のクリーナーと比べても遜色はない。ただし、運転音も半端じゃない。こちらも通常のクリーナー並のけたたましい音を発する。クリーナー自体うるさいものなので気にはならないが、ボディが小さい分、より一層大きく聞こえる。

　ヘッドブラシは、さすがに本格的なクリーナーと違いかなり簡素。ヘッドの周囲にブラシが付いているものの、モーターヘッドがあるわけでもなく、絨毯に絡まったゴミを取るにはちょっと物足りないかもしれない。基本的には、畳とフローリングでの使用がメインとなるだろう。

　ヘッドブラシは延長用パイプをつけての使用はもちろん、本体ダイレクトに接続できる。本体底部にはローラーがついており、転がしながら操作可能。掃除している間、ずっと持ち上げている必要がないので、ラクに扱えるのである。

　すきまノズルは、ハンディタイプとの相性がよく、使いやすい。延長ノズルをつければタンスや冷蔵庫の隙間もラクに掃除できるという、普通のハンディタイプにはない利点も魅力的だ。


本体とヘッドブラシをダイレクトに接続。狭い場所やある一部の掃除など、ハンディタイプならではの使い方ができる	すきまノズルをダイレクトに接続。タンスの裏を掃除する場合は、延長用パイプを接続した方が使いやすい	本体底面にはローラーが付いている。本体を転がしながら使えるので、操作がかなりラクになる


原料高騰のおり、少しもったいないが小麦粉を使っての吸引力の高さを実証してみた。音量によって変わってしまうのだが、運転音の大きさも感じてもらえれば幸いだ。まずはすきまノズルを使った時の場合	こちらがヘッドブラシでの検証

● 小さいながらも紙パック方式でゴミ捨てもラクラク

　ゴミ収集は紙パック式。本体が小さいだけに、紙パックも極小タイプだ。使用するのは、「GP-S35F」。5枚セットで希望小売価格は630円。Amazon.co.jpでの購入価格は563円だ。

　ゴミパックの買え時は、本体上部にあるゴミすてサインで知らせてくれる。それなりに使っているのだが、一向にサインが出ないところをみると、意外とゴミを溜められる量は多そうだ。


本体上部のフタを空けると紙パックが収納されている。見た目は小さいがゴミをかなり溜め込める	ゴミすてサイン。ここが赤くなれば紙パックの交換時期だ。写真は通常時	交換時のサイン。表示が出る前に吸引力が弱まってしまったら、交換すべきだ

　一人暮らしのメインクリーナーとしてはもちろんのこと、ファミリーにはサブクリーナーとしても十分使える。灰皿やゴミ箱をひっくり返すなど、クリーナーを出すまでもないような時や、棚の上やテーブルの下などクリーナーでは掃除しにくい部分を掃除するときなど、使用場面は意外と多い。10万円もするサイクロンクリーナーもいいが、是非こちらも使ってみて欲しい。

■URL
　日立アプライアンス株式会社
　 http://www.hitachi-ap.co.jp/
　製品情報
　 http://kadenfan.hitachi.co.jp/clean/lineup/pvh22/spec/index.html
　掃除機関連記事リンク集
　 http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/cleaner.htm

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2008/07/24 00:12