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家電製品ミニレビュー
Simply Brilliant「LIGHTSHIP」

~窓に貼るだけで使える防災用ソーラー充電式LEDライト
Reported by 林 佑樹

 非常事態は忘れたころにやってくる。つい先日ならば岩手・宮城内陸地震がそうだ。災害時ともなればライフラインが回復するまで明かりもガスも水道もない。厚木のイオン異常上昇の記事を見て、もし地震のサインだったら住んでいるところがモロに直撃だ。さすがに怖くなったので防災用具を探すことにした。そんななかで見つけたのが「LIGHTSHIP」。ソーラーパネルで駆動する蛍光灯や白熱灯よりも長持ちするLED方式のライトだ。価格はオープンプライス。楽天市場での購入価格は2,415円(送料別)。


パッケージはシンプルなもの。輸入版しかないようで基本的にすべて英語で書かれているが、アイテムもシンプルなのでムリに読む必要はない 本機の直径は12.5cm。CDケースくらいの大きさ。場所も取らず、キャンプのときにも気兼ねなく持って行けるところがいい

 脚を含めた直径は12.5cm。だいたいCDケースと同じサイズで、厚さは5.1cm。素材は強度のあるポリカーボネートで重量は159g。つまりは小さくて堅くて軽い。見た目もデザインメーカーらしい作りで、デザインはなかなか秀逸だ。ちなみに本機を制作したメーカー「Simply Brilliant」は環境保全製品を多数プロダクトしている。本機が属するブランドは「SO LIGHT」で、意味は「太陽光を光源とする」だ。

 この製品は、背面にソーラーパネル、正面にLEDを内蔵しており、ガラスなどに貼り付ける製品だ。明るいときはソーラーで充電し、暗くなったらLEDが点灯する仕組みだ。ガラスに貼り付けるだけなので設置が簡単なのが一番のウリ。もちろんガラスから離しても使える。


脚は細めだが頑丈。かなり古いネタで恐縮だが「象が踏んでも壊れない」のCMを覚えている人はいるだろうか? 本機はきわめて頑丈なあの筆箱と同じポリカーボネートを使用している。またCDやDVD、車のランプカバーなどにも使用されているので、その強度は想像しやすいと思う
ソーラーパネルは背面にある。購入したモノにはなにやらゴミが挟まっていたがとくに充電時の問題は発生せず
操作する部分は本機上部のスイッチだけ。中央がOFF、右に倒すと白色LED、左が赤色LEDとなっている

 マニュアルは英語だが操作はカンタン。操作は上部にあるスイッチだけで行なえ、右に倒すと白色、左に倒すと赤色のLEDが光る。白色はまだしも、赤色の使いどころは緊急状態で助けを呼ぶときくらいしか浮かばないのだが……エキゾチックな照明としてアリかもしれない。また光センサーが搭載されているので、明るくなると自動的に消灯する便利な機能もある。

 光センサーはソーラーパネルと同じところにあり、ソーラーパネルを手で覆い隠せばLEDが点灯する仕組み。実際には蛍光灯の下でもスイッチを入れているとかすかに点灯しているが、これは待機状態だと思われる。なおLEDの寿命は約20,000時間。1日8時間使用したとしても、6年8カ月ほども使える。エコだなぁ。


窓ガラスに貼り付けてみたところ。3つの吸盤でしっかりと吸着するのでしばらくして見ると落ちているなんてことはない。設置する場所を事前にキレイにしておくとなお安心
筆者宅だとどうも光が当たりにくかった。晴れであれば問題はないが、曇りの日は十分に充電できない結果に。なるべくよく光が当たるところを選ぶ必要がありそうだ

 設置は、脚の先についた吸盤を利用して窓ガラスにペタッと貼り付けるだけ。あとは背面のソーラーパネルが太陽光を受けて蓄電をしてくれる。晴天ならば3~4時間で充電が終わり、連続8時間の使用が可能。少し曇っている場合は、6~8時間程度で充電がほぼ完了しているようだ。雨天のときはさらに充電率が悪くLEDが点灯しないこともあった。


白色LEDの明るさはなかなかのもの。懐中電灯の光量には及ばないが、暗闇のなかで足下にあるものを確認するには十分だ
白色LEDが2つ、赤色LEDが1つ内蔵されている
赤色の光量はあまり大きくない。ただ目立つ色なので、有事の際には居場所を知らせる役目を果たしてくれそうだ

 残電力に応じて明るさが変化するのだが、パッケージにあるような本を読めるくらいの光量は得られなかった。また軒先の光源状況によっては充電が不十分になりがちなので、設置ポイントが重要になる。なるべく、よく陽の当たる場所ところに設置して、パネルを太陽に向けておくのがいい。ちなみに蛍光灯の下に半日ほど放置してみたが、点灯しなかった。やはり充電には太陽光が必要なようだ。

 本機は防災用具というだけあり、生活防水機能も備わっている。水洗いもでき、水たまりに落としても短時間ならば大丈夫だった。そのため、キャンプなどアウトドアな場面でも、ランタンとして活躍してくれるだろう。ほかにも使いどころは多く、車のルーフなどに貼り付けておいてルームランプとして、玄関に設置すれば防犯グッズとしても機能する。


実際に屋外でどれくらい光るモノなのかを確認してみた
白色、赤色のどちらも夜出歩くとき、ドライバーに自分の居場所を知らせるに十分な光量だ
撮影の照明として使用してみるのも面白い。LEDは紫外線や熱を含まない性質を持ち、芸術品や文化財の照明でも活躍しているのだ

 室内を見回してみると、常に光を必要としない場所は多い。今回であれば撮影時だ。真っ暗のなかで本機を撮影することもあったので、撮影後、移動したリモコンを探すのにとても役立った。光熱費が値上げされてしまったから、これからは夜にトイレへ行くときのお供にしようと思う。このほかには押し入れの中を探索するときにも活躍。適当な場所に置いておけばいいので、懐中電灯で片手がふさがらないのだ。意外なところで使い道が生まれる面白いアイテムだなぁ……これ。


周辺の光量によって自動的に点灯するところを撮影してみた。蛍光灯に向けて完全に消灯した状態から、蛍光灯が消えると同時に点灯を始めるところがよくわかると思う

 「LIGHTSHIP」は防災用具としてはもちろん、日常生活でもちょっとしたライティングアイテムとして活用できる。高い堅牢性もあって雑に扱っても安心。小さく邪魔にならないので、いつ起きるかわからない不測の事態に備えて入手してみてはどうだろうか。





URL
  Simply Brilliant
  http://www.simplybrilliant.biz/
  製品情報(英文)
  http://www.sollight.com/products/lightship.cfm

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2008/07/10 00:02

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