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エヌケーグループ「引っ張リンガー」

~引っ張るだけで取り込める洗濯物ハンガー
Reported by 本誌:阿部 夏子

エヌケーグループ「引っ張リンガー」写真は組み立て前の状態
 家事の中で一番好きなのが洗濯だ。晴れた日に洗濯をしていると、汚れた考えが渦巻く心の中までキレイになるような気がする。それだけに雨が続くこの季節はいつも以上にイライラが溜まってしまう。というのも私は、お日様の下で干さないと洋服はキレイにならないと信じ込んでいる根っからのアンチ部屋干し派だからだ。

 というわけで、休みの日には、少しの晴れ間も逃すまいと、たとえ午後から雨の予報が出ていても、無理矢理干してしまう。ただ、雨が降り始めた時の私の勢いといったらすごい。裸足でベランダに飛び出して、物干し竿にズラッと並んだ洗濯物を一つ一つピンチから取り外していく。この時の面倒なことと言ったら……気持ちが焦るあまり洗濯物を落としたり、ハンガーを頭にぶつけたり――てんてこ舞いを絵に描いたような状態だ。

 今回はそんな私の救世主ともいえるべき洗濯物ハンガーをご紹介したい。エヌケーグループ「引っぱリンガー」は、名前の通り、引っ張って洗濯物を取り込める洗濯物干しだ。メーカー希望小売価格は3,980円。通販サイトのベルメゾンネットで同額で購入した。

 約4,000円という販売価格は、洗濯物用のハンガーとしてはかなり高価な製品だ。だが、本体の造りをみると、とにかくしっかりしていて、頑丈な印象。高めの価格も納得してしまう。浅めの段ボールに入った本体には「少なくとも20年はお使いください」とあった。製品内部には、UVカット剤、強化剤が混ぜ込まれているという。


製品は段ボールで届けられた
「少なくとも20年間はお使いください」との文字が

 普通の洗濯物用ハンガーならば、これでベランダにセットすればおしまい、なのだが、この製品は自分で組み立てる必要がある。まず、本体の骨組み部分を組み合わせて、そのあとは44個あるピンチをひたすら本体に取り付けていく。作業時間は40分にも及んだ。洗濯物用ハンガーを組み立てて使うという発想がないだけにこの作業がかなり面倒に感じ、さらにその頑丈な造りのゆえ、ピンチを本体に取り付けるのには力とコツが要る。途中からは指先が痛くなってきたほどだ。


組み立て方が記載されている付属の取扱説明書
組み立て前の本体骨組み
付属のピンで、骨組みをつなげる

ピンを入れて、つながった状態 本体上部に取り付けるフック部分には太いゴムを取り付ける

ピンチを取り付ける穴
ピンチ上部には、本体に取り付けるための部品がついている 穴の大きい方から小さい穴にはめ込むように取り付けていく。ピンチの数は全部で44個あるので全部取り付けるのは大変だった

 組み立てが終わった本体はかなり大きめだ。正方形に近い形で、骨組み1つとっても一般的なものより太いので、物干し竿に置いておいてもかなり目立つ。

 とにかくまずは、動画で洗濯物を取り込む様子を見ていただきたい。


洗濯物をピンチから外すことなく取り込める。実際に取り込んで居る様子

 ピンチの内側のローラーが回転して、洗濯物を引っ張るだけで、ピンチから洗濯物が離れる仕組みになっている。ローラーが回転すると聞くと、干しているときの安定性はどうなの、強風が吹いた時でもしっかり固定してくれるの、と不安になるが、ピンチの造りがかなりしっかりしているので、そんな心配もない。


ピンチの挟む部分にはオレンジ色のローラーが内蔵されている ローラーには凹凸がついていて、洗濯物の生地に引っかかりやすくなっている
タオルを挟んでいるところ

 単純な機構にも思えるこの製品だが、実際に使ってみるとかなり便利。特に天候が不安定なこの時期には大活躍だ。料理をしていたりしてもとりあえずサッと取り込めるのは、本当にありがたい。人間、便利なことにはすぐに慣れてしまうようで、普通の洗濯物ハンガーもついつい引っ張って取ろうとしてしまうようになってしまった。

 組み立ては確かに大変だが、構造がしっかりしている点についてはこれまで使った洗濯物ハンガーの中でも、群を抜いている。まず、物干し竿に引っ掛けるフック部分は、両側から挟み込むような形で、強風が吹いてもほとんどぐらつかない。また室内で使う時は鴨居を挟みこんで固定できるので、引っ掛ける場所がない所でも簡単に置ける。


物干し竿に取り付けたフック。4つのフックが交互なっていて、がっちりと固定される 横から見たところ。がっちりと竿を掴んでいる

説明書には鴨居にもかけられるとあった 実際に鴨居にかけてみたところ フックの間のゴムがしっかりと本体を固定してくれる

 感心したのが、本体がほとんど傾かないこと。本体からフック部分への支点が多いからなのか、バスタオルやズボンなど重いものを干しても本体の傾きが少ない。本体はほとんどいつも水平に保たれた状態だ。その利点を活かして、この製品では本体上部には枕やぬいぐるみなどを置いて干すこともできるとしている。ピンチの配置は幅が狭く、細かいモノをたくさん干すのに向いた形だ。


ピンチの配置は幅が狭く、細かいものをたくさん干すのに向く形
実際に洗濯物を干したところ
本体の安定性が高いので、本体上に枕やぬいぐるみなどを置いて干すこともできる。写真では見やすいように本体を傾けている

 一点だけ気になったのは、本体が回転しないこと。一般的な洗濯物ハンガーの場合、物干し竿にかけるフック部分の下は回転式になっている、このため干すときはハンガー本体を回転させながら干すので自分が移動する必要がない。が、引っ張リンガーの場合は、本体が回転しないので洗濯物を干す順番を工夫しないと、効率的に干すことができない。私の場合、今まではハンガーを回転させながら干すことで、ベランダに出ずに室内から干すことができていたのが、引っ張リンガーの場合だと、本体が大きく、回転もしないのでベランダに出ないと干すことができない。またフックが頑丈なうえ、本体も大きいので、本体を室内にそのまま持ち込むには少し力がいる。

 しかし、それ以外は気に入って使っている。洗濯物ハンガーで一番最初に壊れるのがピンチ部分だが、この製品では1つ52円で、ピンチのバラ売りも実地している。「少なくとも20年はお使いください」という謳い文句もあながち嘘ではないように感じた。

 引っ張って洗濯物を取り込めるというのはもちろんのこと、本体の頑丈さもかなりのものだ。しっかりと考えられて作られていて、メーカー側の真面目さが伝わってくるような製品だ。





URL
  エヌケーグループ販売 株式会社
  http://www.e-na.co.jp/haboki-nkg/
  製品情報
  http://www.e-na.co.jp/haboki-nkg/product/index.asp?prd_id=4961219200024



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2008/07/09 00:00

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