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家電製品ミニレビュー
仲佐「NHC-400」

~片手で気軽に、目につくゴミをその場で掃除!
Reported by 西谷 有人

仲佐「NHC-400」
 日常生活の中で、どうしても目につく部屋のゴミやホコリ。大きな掃除機を持ち出すほどではないけど、かといって放置しておくのも……という微妙な気分は、皆さんも経験があるだろう。

 そんな時に、役に立ってくれるのが、ハンディクリーナー。今回は、仲佐(NAKASA)製のNHC-400 bacusu shizukaをご紹介しよう。希望小売価格はオープンプライス。Amazon.co.jpでの購入価格は4,480円だ。


3種類のノズルで、いろんな場所をカバー

内容物の一覧。本体と充電台、そしてノズル3種がセットされている。ACアダプターは充電台と直結されており、取り外しはできない
 まず目を引くのはそのデザイン。曲線を主体としたフォルムはなかなかオシャレ。また、白とエンジ色というカラーリングは、なつかしのファミコンを思い起こさせて、何やら心が和まされる。

 電源は充電式。コードレスタイプである。専用の充電台が付属しており、これにセットしておくことで充電される。

 ここで問題なのが、連続使用時間が約6分間ということだ。これはやや短いようにも思える。

 暮らしの中で、ちょっと掃除してすぐに戻すといった使い方をするのなら、この使用時間でも特に問題ないだろう。だがこのせいで、使用目的が限定されてしまうのは残念なことだ。

 先端のノズルは、じゅうたんやカーペットに適した「ブラシノズル」、狭いところもラクラク掃除できる「すきまノズル」、そして液体の吸引が可能な「液体ワイパー」の3つが付属しており、場所に応じて付け替えることになる。


ブラシノズル。じゅうたんやカーペットだけでなく、広い場所全般で使用する すきまノズル。やや長めで、狭い場所へも入り込んでゴミを吸い取る 液体ワイパー。窓の結露など、平面についた水を効率的に吸引できるよう工夫された形状だ

ボディは小さいが吸引力は力強い

 ではさっそく使ってみよう。部屋の片隅に溜まった綿ボコリに、すきまノズルを近づけたとたん、ぐいぐいと吸い込んでいった。吸引力は、ツマヨウジ程度なら余裕で吸い込めるレベルである。

 本体は片手で軽々と取りまわせるサイズと重さ。ハンドルの内側の、人差し指があたる部分にスイッチがある。この軽さは、けっこう快適だ。

 ブラシノズルは、カーペットのほこりをしっかり吸い取ってくれる。棚の上面など、広い面積を掃除する際も、口の大きなこちらを使うことになる。また「もしかしたら使えるのでは」と思い、衣服のホコリ取りを試してみたが、こちらもけっこう綺麗になった(毛玉は取れないが)。

 本体の取り外しボタンを押すことで、前半分がまるごと外れる。ここがゴミの溜まる「ダストケース」になっており、溜まったゴミの量は透明窓から確認できる。またダストケースと動力部は布製のフィルターで隔てられているのだが、このフィルターは、頻繁に洗うのがいいだろう。


左から、ダストケース、セパレーター、フィルター、そして本体(モーター部)。吸ったゴミはダストケース内に溜まる。フィルターは布製で、水洗いが可能
部屋の片隅に溜まったゴミを、ひょっいと吸い込む。大型の掃除機にはない手軽さと快適さが魅力的だ

液体もイケるが、思わぬ落とし穴が

 そして、このNHC-400の最大の特徴といえるのが「ウエット&ドライ」であること、つまり液体も吸い込めるということだ。実は、本機とほとんど同じデザインの「NHC-300」という機種も存在し、そちらはドライ専用となっている。つまり本機は、ウエット&ドライ両用の、いわば特別仕様と言えるだろう。では、さっそく液体吸引力を実験してみよう。

 液体の吸引時には、ノズルを専用の「液体ワイパー」に交換する。ほかの2つのノズルがプラスチック製なのに対して、これだけ明らかに材質が柔らかい。おそらくゴム系の素材でできているのだろう。

 適当な皿に少量の液体(コーヒー)を注ぎ、吸引してみる。するとぐいぐい吸い込んでいくではないか! これは楽しい。


液体の吸引力を実験。ノズルを液体ワイパーに変え、皿に注いだ液体(コーヒー)に近づける
あっという間に全部吸い込む。さすがである。だが、このあと悲しい光景が……

 だが、問題はここからである。

 取り扱い説明書には「液体を吸い込ませたときは、必ずダストケースとセパレーターをお手入れしてください」とある。それはわかる。そのまま放置したのでは、ゴミが腐敗したりカビが生えたりと、とんでもないことになるのは予想できる。

 だが、先ほどの掃除で吸いこんだ綿ボコリやゴミと、実験で吸引したコーヒーがぐちゃぐちゃに入り混じったダストケース内は、見るのもウンザリするような状態であった。

 「セパレーター」という部品があるくらいだから、ゴミと液体を分離する何らかの機構が盛り込まれているのだろうが、結局は同じダストケースに溜まるのである。

 しかも、本機は紙パック式ではない。ぐちゃぐちゃをゴミ箱に捨てて、各部品をきれいに洗うのは、自分自身の手である。これにはかなり閉口させられた。

 これでは、もし飲み物をこぼしたとしても、とても本機を持ち出す気にはなれない。ぞうきんで拭いたほうがずっとマシというものだろう。


電源まわりのつくりには不便さも残る

充電中。見た目は携帯電話のようにオシャレだが、充電時間の問題のため、このまま長時間置いておくことはできない。残念
 ほかに気になった点としては、バッテリーの充電にはおよそ12時間ほどかかるのだが、これはユーザーが自分で計測するのだ。もし12時間を越えて充電してしまったらどうなるのか、それは取扱説明書には書かれていない。ここはやはり、充電が完了したら、充電器も自動的に停止するようにして欲しかったところだ。

 さらに、充電時間が完了したら、いちいちACアダプターをコンセントから外さなければいけない(説明書にそう書かれているのだ)。これでは、まったく手軽ではない。せっかくの「すぐ手軽に使える掃除機」というコンセプトが、活きてこなくなってしまっているのだ。とても残念なことである。

 また、使っている間、ずっと電源スイッチを指で押し続けていなければならないという仕様にも疑問が残る。これは不便なだけである。普通のON/OFF切り替えスイッチでよかったのではないだろうか。


デスクの回りや車などの、ちょっとしたお掃除に

大型掃除機と同じことを期待してはいけない。手軽さを活かす使い方をすれば、真価を発揮してくれる
 「連続使用時間が短い」「液体を吸い込むたびにメンテナンスの必要がある」。この2点をどうとらえるかで、本機への評価も変わってくるだろう。

 だが私としては、液体を吸い込みさえしなければ、本機は満足できるアイテムだと考えている。

 普通の掃除機で、長いホースを取り回しての掃除はめんどくさい、そんな気持ちは誰でも持っているだろう。かといって目についたホコリを放置するのも嫌である。そんな用途にはぴったりくるのだ。

 仕事をしていて、あるいはテレビを見ていて、ふと本棚の隙間や部屋の隅に視線をやると、うっすらとホコリが積もっているのを発見してしまった。そんな時こそ、本機の出番なのである。そのほかに本機が役に立ちそうな局面としては、車の中が考えられる。車中のあちこちの隙間に入り込んだ細かなゴミを掃除するには、まさに最適と言えるだろう。

 ウエット&ドライ機構も、積極的に液体を吸い込むような使い方はせずに「少しくらい液体を吸い込んでしまっても故障しない」と解釈するか、いっそのこと窓ガラスの結露の除去などといった、液体中心の使い方をするのもいいだろう。





URL
  株式会社仲佐
  http://www.nakasa.com/

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2008/07/08 00:02

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