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やじうまミニレビュー
富士通「F906i」

~本格的な歩数計機能を搭載した携帯電話
Reported by 結城 涼子

富士通「F906i」
 最近、健康機能を重視した携帯電話が増えている。auはGPSを使ってランニングなどの距離やカロリーなどを計算してくれる「au Smart Sports」を提供しているし、ドコモも健康関係の機能を搭載した「ウェルネスケータイ」として「706ieシリーズ」を発表した。

 ドコモのF906iも、「ウェルネスケータイ」ではないが健康管理機能を搭載した携帯電話だ。もともとはシニア向けの「らくらくホンシリーズ」に搭載されていた歩数計機能をF906iにも搭載したもので、携帯電話を持っているだけで歩数を自動で計算してくれる。携帯電話としても高機能なF906iだが、今回は携帯電話と歩数計を組み合わせると何が起きるのか、という観点に絞って機能を見ていきたい。

 歩数計を使い始めるのに、特に設定は必要ない。というのも、F906iを買った時から歩数計の機能がオンになっていて、自動で歩数を記録していてくれるからだ。しかも本体の色ごと用意されている4色のきせかえメニューはすべて歩数計に対応していて、歩数や距離などが常に待受画面に表示される。また、背面液晶も本体横のプッシュトークボタンを2回押すと歩数を表示するようになっている。便利な機能も使い方がわからなければそのまま使わないで終わってしまうこともあるので、最初から歩数を数えておいてくれるのは便利だ。

 体重や歩幅の設定も簡単にできる。F906iでは、待受画面によく使う機能のショートカットを貼り付けられる「待受ショートカット」機能が新しく搭載されたが、購入直後の待受ショートカットのうち1つは歩数計の設定画面ショートカットになっている。これを選ぶと自分の歩幅と体重が設定でき、より歩数を正確に測ってくれる。もちろん、歩数計を使いたくない人は機能をオフにすることも可能だ。


「待受ショートカット」から歩数計の設定を変更できる 背面液晶でも歩数を確認 歩数計の設定画面。身長と体重だけで設定できる

 自分の歩幅と体重を設定してから実際に図ってみるとこれが驚くほど正確。ためしにF906iを手に持ったまま10歩歩いて歩数計を確認する、というテストを5回ほど繰り返したが、そのたびに歩数は毎回10歩ぴったり増えていた。さすがにポケットに入れたりするときは、出し入れする動作で多少数が増えてしまうが、携帯電話のおまけとは思えないくらいしっかりしている。

 正直言ってF906iを買った一番の目的は歩数計ではなかったが、買った時から自動で歩数を計測し、それが待受画面に表示されるのは意外に楽しい。買い物や通勤の時もついつい歩数を見てしまい、いつも歩いている道の距離を覚えたり、「今日はいつもより少ないからちょっと歩いてみようか」と、生活の中で自然に歩くことを意識し始めるようになった。

 前述のきせかえメニューも、歩数計を楽しくしてくれる。歩数計に対応したきせかえメニューは本体の色ごと4種類あるのだが、中には歩数を表示するだけでなく、ちょっとしたおまけがついているものもあるのだ。「ミラーブラック」では、エレベータが開くと見える景色が歩数によって変化し、歩数が多くなるとエレベータの外に宇宙が見えたりする。きせかえメニューではないが、プリインストールされている待受画面の「ウォーキング×フラワー」も、歩数に合わせて植物が育っていくのが楽しい。


きせかえメニューの「ミラーレッド」
ホワイト
ミラーブラック

ゴールド
待受画面の「ウォーキング×フラワー」

ミラーブラック
歩数によってエレベータの外の景色が変わる

 一番「凝ってるなあ」と驚いたのは、富士通製の携帯電話では定番となったスペシャルモードの「カロリー」。これは歩数から消費カロリーを計算し、そのカロリーと同じくらいの食事を待受画面で見せてくれるのだ。これが楽しくて最近はずっとカロリーに設定している。毎日食べ物を見ているとだいたいその食べ物のカロリーもある程度覚えられるようになるので一石二鳥だ。


スペシャルモード「カロリー」
消費カロリーによって料理や女の子の衣装が変わる


スペシャルモードの「カロリー」起動の様子

 待受け画面では歩数やカロリー程度しか確認できないが、「ウォーキングチェッカー」を使うと過去2週間の歩数履歴や歩行距離、消費カロリー、脂肪燃焼量、有酸素運動の目安となる毎分60歩以上のペースで連続して3分以上歩いた場合に計測を始める「いきいき歩行」などの情報も見られる。ウォーキングチェッカーは同じ名前のiアプリもプリインストールされていて、こちらはグラフでよりわかりやすく歩数データをチェックできる。


歩数履歴
消費カロリー
脂肪燃焼量

いきいき歩数
いきいき歩行時間
iアプリ版「ウォーキングチェッカー」

歩数や距離、消費カロリーなどをまとめて確認できる
グラフによる比較も可能
自動送信メールを使うことでネット連携機能も利用できる

 また、iアプリを使うと、富士通の携帯電話公式サイト「@Fケータイ応援団」で、F906iの歩数計を使ったゲームも楽しめる。これは歩数計で歩いた歩数の分だけ仮想の旅行気分を楽しめるというゲームで、「四国八十八カ所」「東海道五十三次」「おくのほそ道」といったコースが用意されている。単体の歩数計で、こうした機能を持つものもあるが、内容の差し替えがきくのは携帯電話ならではだ。

 また、8月1日までは「世界クイズの旅」というキャンペーンも行なわれている。これは1万歩歩くごとに出題されるクイズに正解にしていくことで世界一周を楽しむというゲームだ。1万歩歩くたびにメールでクイズが出題され、正解すると次のチェックポイントに進めるが、不正解だと同じチェックポイントをやり直し。ただ、そのときは半分の5,000歩でまた同じチェックポイントに挑戦できる。


@Fケータイ応援団の「世界クイズの旅コース」
1万歩ごとチェックポイントに到達
チェックポイントにまつわるクイズに挑戦

正解すると次のチェックポイントへ進める 不正解だとペナルティとして追加5,000歩でクイズに再挑戦できる

 このサービスがとても楽しい。1万歩は合計でいいのだが、チェックポイントを通過するのが楽しみで、ついつい歩数が気になってしまう。いつもは通勤と退勤でだいたい合計6,000歩くらい毎日歩いているが、「今日はどこを歩いて帰ろうか」と歩くことを意識するようになってきた。特定のチェックポイントを通過するともらえる抽選券で旅行券なども当たるので、ただ歩くよりもやる気がでてくる。

 ただ残念なのが、1日の歩数が0時でリセットされてしまうので、0時を過ぎて帰宅する時は帰り道の歩数が次の日扱いになってしまうこと。また、規定の歩数を達成すると、2時間の範囲で指定した時間内にiアプリが起動して自動でメールを送信するのだが、この時にブラウザやアプリなど携帯電話を使っていると、iアプリが起動に失敗してメールが送信できない。

 だから寝ている間に自動で送信してくれれば、と設定してみたが、逆に1万歩を達成しているとすぐにクイズ出題メールが送られてくるので、夜中にメールで起こされてしまう。できればメールの送信と受信で時間を別に設定できればいいのに、と感じた。

 と、細かいところは気になるが、全体的にはとても満足。歩数計などはわざわざもって歩くのが大変だったり、電池を気にしたりしなければいけないが、いつでも持ち歩き、常に充電する携帯電話の歩数計のおかげで、当たり前のように生活の中で歩数を意識できるようになった。「歩数計が入っているから買う!」という人は少ないかもしれないが、使ってみるとやみつきになる機能だ。





URL
  富士通株式会社
  http://jp.fujitsu.com/
  製品情報
  http://www.fmworld.net/product/phone/f906i/
  NTTドコモ(株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/

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2008/06/23 00:03

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