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ジャパン21「クイックショナリー2」

~スキャンするだけで意味がわかるペン型辞書
Reported by スタパ齋藤

 家電Watch編集部から「貴様は電子辞書野郎だけど、たまには風変わりな製品も使ってみれ」的なメールとともに「クイックショナリー2漢字リーダー」が送られてきた。ペン型の電子辞書である。メーカー希望小売価格は31,290円。直販サイトで同額で購入したそうだ。

 電子辞書というと、ノートパソコンをミニサイズにしたような形状で、パカッと開いてキーボードから単語を入力して使う、というのが一般的なスタイルだ。

 一方、このクイックショナリー2、漢字リーダーは、ペン型。ペン先にあたる部分にスキャナが内蔵されていて、その部分で調べたい単語を撫でる(スキャンする)だけで、自動的に単語の意味を表示してくれるのだ。ちなみに、“単語を撫でて調べる”ことができる対象は、印刷物。出版物、コピー等に対応するが、手書き文字なんかは対象外となる。


ペン先部分に光学式のスキャナが内蔵されている。この部分で、紙の上の文字を読み取るのだ
スキャン方法は容易。文字の上をゆっくりトレースするだけだ
読み取りが完了すると、本体の液晶画面上に単語の意味が出る

 クイックショナリー2漢字リーダーの特徴としては、英和辞典を搭載する=英文字スキャン(OCR)が可能であるのに加え、日本語にも対応している点。漢字交じりの日本語文章をスキャンすれば、単語を日本語辞書で引けたり、和英辞典で引けたりする。


英和辞典として使った例。英和辞典としてはデイリーコンサイス英和辞典第7版(収録語句数83,000語)が内蔵されている
和英辞典として使った例。和英辞典はデイリーコンサイス和英辞 第6版(収録語句数77,000語)を搭載
国語辞典として使った例。デイリーコンサイス国語辞典第4版(収録語句数:72,000語)を利用できる

 ちなみに、クイックショナリー2漢字リーダーに内蔵されている辞書は、三省堂のデイリーコンサイス英和/和英/国語辞典の3種。日常的な英語の読み書きや日本語の意味調べには十分な情報量───新聞、雑誌、ペーパーバックあたりを読んだりするなら問題ナイっすね。ただ、例えば英語を深く学習していくような使い方には若干力不足かもしれない。

 肝心の使い勝手だが、ちょっとしたコツさえ掴めば、けっこー驚ける実用性があると感じる。コツは製品紹介ページ(←英語での解説/音声が出ますヨ)にあるとおりだが、文章に対してスキャナ部を垂直に当てつつ、文章の方向に真っ直ぐスキャンする、という程度。これを守れば、多くのケースでストレスなく“ペンでなぞって単語の意味検索”が可能だ。

 なお、スキャン可能な対象物は、前述のように印刷物。文字としては、ひらがな、カタカナ、アルファベット、JIS第1水準漢字、第2水準漢字の約20%(辞書搭載見出し語に対する比率)となる。

 また、読み取り可能な文字サイズは6~22ポイント───2.11~7.73mmまでとある。実際試してみると、雑誌の小見出し~本文~キャプションくらいまでの文字サイズに十分対応できた。汎用性アリですな。


英文をスキャンしてみた。特殊な記号や風変わりな書体でなければ、ほとんど問題なくスキャン・単語の意味表示が可能だ
和文もスキャン可能なのは驚き。ペンでなぞるだけの和英辞典として使えるので、日本語を勉強中の外国人にも便利だと思われる
国語辞典も案外便利。言葉の意味を調べる時はもちろん、読めない漢字を調べる時にも役立つ

 あとこの電子辞書、英語を発音しますな。ただ、パカッと開くタイプの電子辞書は“ネイティブ発音”がアタリマエとなっているが、クイックショナリー2漢字リーダーは合成音声寄りのサウンド。でも、イントネーションの参考になって便利ではある。

 以下、どんなふうにスキャンが行なわれ、どう発音するのかを動画でご覧いただきたい。


英文をスキャンするところ。比較的に細かい文字でもちゃんとスキャン~認識してくれる

単語のみのスキャンも可能だが、一文をスキャンしてそれぞれの単語の意味を調べることもできる 読み取った文章を発音してくれる。ただし発音は英単語・英文のみに対応

日本語の文章も同様にスキャンできる
英語・日本語とも、読み取り精度はけっこー高い。もちろん、対象になる印刷物やユーザーの操作の善し悪しにもよるが、十分実用的だと感じる

 てな感じで、なかなか役立ってくれて実用的なクイックショナリー2漢字リーダーだが、任意の英単語を入力して使うこともできる。そういう使い方をする場合にちょいと便利なのが、本体に付属するケースだ。


パッケージには、本体、電池、専用ケース、イヤホン、スキャンガイド、各種マニュアルが付属する 本体は専用ケースに入れて持ち歩ける。本体サイズは163×38×23mm(幅×奥行き×高さ)、重量は90g。ややかさばるが、常時携帯しても苦にならない 専用ケースの裏には、オプティカードと呼ばれる一覧がある。英単語を一文字ずつ入力する場合に使う

 要は付属ケースの裏側に、スキャン操作で入力するためのバーコード一覧(オプティカード)がプリントされてるんですな。配列はUSキーボードと同様で、各文字をスキャンしていくと、英単語を入力でき、入力後は本体で意味を調べられるというシクミだ。オプティカードを使って単語を引くのは、実際、ちょっと面倒で時間もかかりがち。だが、時には任意の単語を入力して使える電子辞書にもなる、ってことでプチ便利な機能だと言えよう。

 クイックショナリー2漢字リーダーを使ってみての難を言えば、まず液晶画面。表示画素数が少ないので、文字が美しくはなく、一覧性も低め。それともう1つ、ボタン位置の関係で、両手で操作しなくてないけないケースが少々多めであること。画面の狭さおよびボタン位置から、メニュー操作や機能設定時のスムーズさにも少々欠ける。

 でも、印刷物をなぞれば即、単語の意味を引けるという点は非常に安楽である。クイックショナリー2漢字リーダーの場合、英語・日本語とも文字認識率が高く、誤認識という面でのストレスも少ない。個人的には“意外なほど実用性が高い製品”だと感じられたので、興味のある方は一度ジックリと吟味してみて欲しい。





URL
  ジャパン21株式会社
  http://www.japan21.co.jp/
  製品情報
  http://wizcom.jp21.jp/product/qt2j.html



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2008/06/09 00:02

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