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やじうまミニレビュー
バンダイ「のりまきまっきー」

~簡単に可愛らしいのり巻きが作れるのり巻き玩具
Reported by 但見 裕子

バンダイ「のりまきまっきー」
 のり巻きが好きだ。

 外側は真っ黒で地味だが、切ったときの断面は鮮やかで、何だか「おお、そうか」と嬉しい気持ちになる。

 「そうか、中身はこうなっていたのか、キュウリと、カンピョウと、卵焼きか」などと、しげしげ見つめてしまうことがある。整然と収納された具、きちんと巻かれた形。なかなか可愛いやつだと思う。

 バンダイの「のりまきまっきー」は、そののり巻きを、ローラー式の機械で簡単に作れる「のり巻きマシン」だ。対象年齢は6歳以上となっている。希望小売価格は2,940円。Amazon.co.jpで2,499円で購入した。

 「本体」に「ハンドルローラー」「移動ローラー」をセット、2本のローラーは、ループ状になった薄いポリブロビレンの「まきまきシート」に通す。「まきまきシート」の上に酢めしと具を盛り付け、2本のローラーの操作で巻いていく仕掛けだ。


パッケージ裏面
パッケージ側面。一般的なのり巻きのほかにも色々な種類ののり巻きが作れる 左上から時計回りにレシピカード、本体、本体フタ、トング、しゃもじスプーン、レシピカードスタンド、まきまきシート2枚が付属する

ハンドルローラーと移動ローラーをセットした本体とフタ 横に置いたのは30cm定規。子供が扱いやすいように、本体サイズはかなりコンパクトだ 奥にあるのがハンドルローラー、手前の小さい方が移動ローラー。まきまきシートという薄いポリブロビレンを通して使用する

本体には子供が好きそうなのり巻きのレシピが裏表に記載された6枚のレシピカードが付属する 付属のレシピスタンドを本体にセットすると、レシピカードを見ながら調理が行なえる

 と書いただけでは、具体的にどうなっているのか、よくわからないと思う。手順を追って書いてみよう。

 まず、酢めしを用意した。ごはんを普通に炊き、市販の「すし酢」を規定の容量混ぜる。

 昔は、「混ぜた酢めしをうちわであおいで冷ます」ことがさかんに推奨され、子供の役割だったものだが、現在はあまり行なわれなくなっているようだ。すし酢メーカーが提案するレシピにも、特に記載されていないことが多い。

 のりは、市販の一枚サイズを4つに切って使う。子供の口の大きさにも合った、かなりミニサイズののり巻きになるわけだ。

 具は、卵焼き、きゅうり、かんぴょう、しいたけ、そして色どりを考えてカニカマと魚肉ソーセージを用意した。


酢めしと、市販サイズを4等分した海苔 用意した具は卵焼きや、キュウリなど色どりを考えた6種類 ここまで用意すればあとは調理を始めるだけだ

 まず、ハンドルローラー(のり巻きを巻き取る動力用途のローラーで、一番手前に固定されている)と移動ローラー(本体の3カ所に掛けかえて使う。掛けるミゾの位置によって役割が違う)に「まきまきシート」を通し、本体にセットする。

 移動ローラーは、まずは、ハンドルローラーからいちばん遠いミゾへセットする。「まきまきシート」は、このとき、ぴんと張った状態になっている。このシートの上に、付属の「しゃもじスプーン」で、酢めしを平たく盛りつける。

 そして具をのせて、具を蔽うように酢めしをかぶせ、移動ローラーを、ハンドルローラーのすぐ隣のミゾへ移動させる。


移動ローラーとハンドルローラーの間に張られたシートの上に酢めしをのせる なるべく均等に広げた酢めしの上に具をのせる
具の上にさらにご飯をのせる

 シートは酢めしをのせて2つに折られた形だ。

 ここで、ハンドルローラーを手前に回す。

 「まきまきシート」がぐるぐるとループして動くので、酢めしは、シートの中で回転し、くるくると円筒形に形成される。コンビニの手巻き寿司の、のりを巻く前の状態を思い浮かべてもらうといいと思う。

 何度か回転させて、酢めしがまとまったら、2本のローラーのすきまにのりを入れて回転させる。すると、のりはスルスルと巻き取られていって、酢めしに巻きつく。


移動ローラーを手前の溝に移動させて、ハンドルローラを手前に回す 2本のローラーの間に海苔を入れる 海苔を入れたあとにハンドルローラーを回転させると海苔がローラーの間に巻き込まれていく

 移動ローラーを真ん中の「のり巻きを取り出すときの位置」に移動させると、シートの上には、長さ10cm、太さ2cm程度の、コロンと可愛いのり巻きができている。


移動ローラーを移動させると、のり巻きができている 長さ10cm、太さ2cm程度のミニサイズののり巻きだ

 以上は、手順がすべてうまくいった場合である。

 だが、実際には、なかなかむずかしかった。

 小さくて、おもちゃみたいだから(実際おもちゃなのだが)といって、楽で簡単だということはない。 うまく適量で巻けたときは、いわゆる手巻きとは違う、きっちり巻けたのり巻き独特の仕上がりになって、とてもおいしいのだが、個人的には、巻きすで普通ののり巻きを作るほうが、手加減でまとめやすいというか、少々のことはごまかしがきいてラクかもしれないとさえ思った。

 具体的にむずかしかったところを書いていこう。

 酢めしの量をちょうどよく盛るのがむずかしい。盛り付けすぎると、ギュウギュウになってローラーが回らないし、量が少ないと、巻きやすいが、のり巻きらしい「みっちり感」がない、何だかさびしい味になってしまう。

 取説には「しゃもじスプーン4杯(約45g)が適量」と書いてあり、それを守っているつもりでもなかなかうまくいかない。

 また、酢めしがはみだしたり、ハンドルのとってに貼りついたり、手についたりして、けっこう乱雑な現場になる。

 対策としてボウルなどに酢水を用意し、手元にはきれいなふきんを置くなどして、常に手や道具をきれいにできるようにしておいたほうがいいと思う。


説明書では付属のしゃもじスプーンで酢めしの量を量るとあったが、実際には調節が難しかった 酢めしが本体にくっついてしまったり粘りで調理しずらくなってしまったりするので、布巾と水は必ず用意しておいた方がいいだろう

 ハンドルローラーは、手前に向けて回さないとうまく回転しないのだが、人間、力が入るとつい、むこうに向けて押すような動きをしてしまうもので、実にしばしば、逆向きに回そうとしてしまう。慣れないうちは、「手前に」ということを常に心がけていたい。

 それから、のりを巻く際は、のりの裏側を手前にして差し込むことだ。そうすると表側が外に出る。

 具の大きさや量もむずかしいところで、欲ばってたくさん入れると、はみ出しの原因になるし、バランスが悪くて具が真ん中にならなかったりする。

 真ん中に具が入っていたほうが、やはり、のり巻きらしくておいしい。

 衛生面を考えてだろう、酢めしは「しゃもじスプーン」で扱い、できたのり巻きはやはり付属の「トング」でつかむなど、できるだけ素手を使わない作り方が推奨されている。


具が片方に寄ってしまった例
説明書では扱いはなるべくトングを使うようにとされている

手間や作業の難しさはあるものの、細かいこだわりを持たなければ楽しくのり巻きを作れる
 しかし、実際には普通ののり巻き同様、手も使って具を押さえる、酢めしをならすなどしたほうが楽で、できあがりもいいようだ。

 「きれいに作らねば」「手際よく作らねば」という思い込みを持たなければ、出来上がりにバラつきがあるなどというのは、ごく些細なことともいえる。

 子どもを含めて何人かで、楽しくワイワイいいながら使う製品なのだから(「必ずおうちの人とつくりましょう」と、取説の冒頭にある)、多少はみだそうが、手にごはん粒がつこうが、そんなものは楽しみの範囲だと思われる。

 子どもと親とで作って遊んでいるうちに、一回の食事も済んでしまうのだから、便利な製品とも言えるだろう。

 実際うちでも、この小さなのり巻きを巻いては、ああだこうだといいながら食べているうちに、気がついたら、2人で2合近くの酢めしを食べてしまっていた。何だかんだいって面白くて、つぎつぎ巻いてしまうのである。

 家族で代わる代わる巻いては、今度はうまくできたとか、いまいちだとか、ちょっとパパに貸してみろなどと楽しくやるのが、きっと「正しいあそびかた」だ。ごっこ遊びが楽しい年頃のお子さんのいるお宅に、お勧めしたい。





URL
  株式会社バンダイ
  http://www.bandai.co.jp/
  製品情報
  http://catalog.bandai.co.jp/item/4543112231789000.html

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2008/06/02 00:05

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