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エレクトロラックス「ポップアップトースター ETS4000」
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スウェーデン生まれの家電メーカー「エレクトロラックス」は、優れたデザインの製品で人気を博しているが、同社からこの春、新たなキッチン家電「NERO」シリーズが発売された。「NERO」はイタリア語で「黒」を表しており、黒が基調のデザインが特徴になっている。
今のところラインナップはコーヒーメーカー/電気ケトル/ポップアップトースターの3製品となっており、それぞれに統一されたデザインが特徴だ。例えば、正面に光沢がある素材が使われ周囲の物が映り込む一方、側面や背面は光沢がない。また、正面の形は直線的で、真正面から見ると平べったく見えるが、正面以外の部分はゆるやかなカーブになっている。同じ「黒」を使用しながら、素材や形の違いでさまざまな顔を見せるのが、このシリーズの面白いところだ。
見た目が良いのは分かったが、実際に使ってみてどうなのか。まずはこの「NERO」シリーズの中から、ポップアップトースター「ETS4000」を紹介しよう。価格はオープンプライスで、Amazon.co.jpでは5,250円だった。
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ETS4000を正面から見た様子。四角形の正面パネルは、カメラが映り込むほど光沢がある
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横からみた様子。側面は光沢がなく、ゆるやかなカーブになっている
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● フタや収納できる電源コードなど、使いやすい工夫
「ETS4000」の本体サイズは175×290×185mm(幅×奥行×高さ)と、ポップアップトースターの中では特に大きくもなく小さくもなく、一般的なサイズだ。パンの投入口は2つあり、食パンは最小で12枚切り、最大で4枚切りまで焼くことができる。ホテルで出されるような縦長の食パン(イギリスパン)は、本体内からハミ出てしまいそうだ。
消費電力は850W。電源コードの長さは約1.5mあり、コードは本体の裏側に巻きつけて収納できるので、必要な長さだけ外に出しておける。付属品はフタと前述のパンウォーマー。フタはパンの投入部分を覆って、中にホコリなどが入らないようにために使う。本体のデザインに合うようブラックとなっており、かぶせた姿はなかなかに洒落ている。
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本体にはフタとバンウォーマーが付属する
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フタを置いた様子。スロット部分を覆うので、保管時も衛生的だ
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裏面に電源コードを収納できる。コードの長さは1.5m
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焼き方は食パンをスロットに入れ、本体の正面にあるトーストレバーを下げるだけ。あとは待っていると、レバーが自動的に上がって焼きたてのトーストが飛び出してくる。
焼き具合は、右下の「焼き色調節ダイヤル」で調節する。目盛りは「1」~「6」まであるが、無段階で設定できるため目盛り中間の設定も可能だ。標準の焼き具合は「3」ということになる。
機能としては「オートセンサー」と「クールタッチハウジング」が備えられている。オートセンサーは、続けて何枚か焼く場合、スロット部分がすでに高温になっていても、次のトーストを同じ焼き加減に自動調整するというもの。「クールタッチハウジング」は、加熱中も本体の外側が熱くならないというものだ。
このほか、一度トーストした食パンを温め直す、冷凍した食パンを解凍しながら焼く、バンウォーマーを使ってスロットに入らないロールパンやクロワッサンなどを焼くという、3つの焼き方ができる。これは、右上部にあるボタンを使って操作する。ボタンは、左から「温め直しボタン」「解凍ボタン」「stopボタン」だ。「stopボタン」は、途中で加熱を止めたい時に使うもので、押すと加熱が止まり、トーストレバーが上がって食パンが取り出せるようになる。「温め直し」「解凍」「バンウォーマー」の3つの機能については後述する。
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スロット部分。分厚い4枚切り(28mm)の食パンもトーストできる
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「焼き色調節ダイヤル」。「1」~「6」までのメモリがあり、無段階で設定できる
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左から「温め直しボタン」「解凍ボタン」「stopボタン」になっている
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● 強力な加熱で素早く焼きあがる
さっそく、トーストを焼いてみよう。食パンをスロットに入れ、調節ダイヤルで焼き色を設定して、トーストレバーを下げる。スロットの中の食パンを観察すると、スロットの内側の網がせり出して、食パンを挟み込んでいる。
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使い方は、スロットに食パンを入れて
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トーストレバー下げるだけ。ポップアップトースターとしてはいたって普通の作りだ
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加熱中のスロットの中の様子。内側の網がせり出し、食パンを挟み込んで固定する
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しばらく待つと、ポンっと音がして、焼きあがったトーストが飛び出てきた。食感は外側はサクサクで中はふんわりという、ポップアップトースターならではの焼き加減となっている。
使ってみてまず感じたのは、加熱力の強さだ。2つのスロットに食パンを入れた場合でも、調節ダイヤルの「3」までの設定だけで、ちょうどよいトーストが作る。しかも、うちで使っている平置き型のトースターと比べても、焼きあがるまでの時間は早い。
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左から順に、調節ダイヤルの「1」「3」「6」で焼いたトースト
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焼き上がり具合を、調節ダイヤルの「1」「3」「6」で比べてみると、「1」ではちょっと表面が固くなった程度で、内側はとてもやわらかい。標準の「3」にすると、表面がちょうどいいキツネ色だ。「6」では、完全に焦げ過ぎた感じ。焼き時間を計ってみると、ダイヤルの「1」~「6」は、ほぼ1~6分間に相当しているようだ。
少し気になるのは、食パンの中央部だけ焼き色がつきやすい傾向があること。「1」~「3」の設定では、パンの耳の辺りは白いままで、キツネ色の焼き色はつかなかった。もっとも、焼き色が無いだけで、しっかり熱は通っており、ちゃんとパリパリの食感もあるのだが、見た目にこだわりのある人は注意されたい。
● 一度冷めたパンを焼きたてへ戻す「温め直し」
では、本製品に搭載された「温め直し」「解凍」「バンウォーマー」の3の機能について、順に見ていこう。まずは「温め直し」機能だ。トーストした食パンはしばらく置いてしまうと、冷たくなり、ふにゃふにゃになる。これを焼きたての状態に戻すのがこの機能である。使い方は、冷えたトーストをスロットに入れ、レバーを下げて「温め直しボタン」を押す。1分ほどでできあがった。なお、温め直しボタンを使う時は、焼き色調節ダイヤルの設定はどの位置にあっても関係ない。
結果は、まるで焼きたてのトーストの食感になった。手でちぎるだけでも、「パリパリパリ」という、焼きたてと同じ音がする。おまけに、表面も焦げていない……これにはびっくりした。
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トーストの温め直しをする。まずは一度焼いた後に冷えてしまったトーストをスロットに入れる
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レバーを下げて「温め直しボタン」を押す
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左が冷えてふにゃふにゃな状態のトースト、右が温め直し機能を使ったあとのもの。表面のパリパリ感がぜんぜん違う
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● 冷凍したパンもこんがりキツネ色に
次に、冷凍したパンを焼いてみる。本製品では「解凍ボタン」を押すことで、冷凍されたパンにちょうどよい焼き方をしてくれる。しかも、焼き色調節ダイヤルも通常のように使えるのだ。
ダイヤル「3」で焼いたできあがりは、ちょうどよいキツネ色に仕上がった。焼く前はパンの表面に小さな氷が付着していたのだが、焼き上がりはそんなことを微塵も感じさせない。また、パンが変形することもなかった。
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冷凍したパンを解凍しながら焼く。凍ったパンをスロットに入れ、トーストレバーを下げる
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「解凍ボタン」を押す
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ちょうどよい焼き色のトーストに仕上がった
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● クロワッサンなどスロットに入らないパンも加熱できる
続いて、バンウォーマーで、クロワッサンを温める。使い方は、スロットの上にバンウォーマーを置き、クロワッサンを2つのせて、トーストレバーを下げる。スロットから放出する熱で温めるという仕組みだ。
すると2分ほどで、クロワッサン全体が素手で持てないほど熱々になった。裏側は、少し焦げ色がついており、食感もパリパリでとてもおいしい。ただし、直接熱が当たらない上側はまだ柔らかいので、ここもパリパリにしたい時は、ひっくり返して温めるとよいだろう。
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バンウォーマーで、パンを温める。大きめのクロワッサンが2つ置けた
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これはトーストレバーを下げるだけでよい
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できあがったクロワッサン。素手でもてないほどあつあつになった。裏側に少し焦げ色がつく
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最後に、お手入れ方法について触れよう。本体の背面にはパンくずトレイが引き出せるようになっており、ここでパンくずが捨てられる。本体、フタ、バンウォーマーは、固く絞った濡れ布巾で、汚れを拭き取る。ボタン・調節ダイヤルも掃除しようと思ったが、隙間が無い造りなので、パン屑などが入り込んでいなかったのは好印象だ。
● デザインだけでなく、トーストの焼き色にもこだわれる
外見的なデザインはもちろん面白いのだが、トーストの温め直しや、冷凍した食パンをトーストするなど、実用的な機能もしっかりと備えている。また、ボタンなどの造りには細かい配慮があって使い易い。
トーストの焼きに関しても強い加熱力があり、オートセンサーと、無段階で設定できる焼き色調節ダイヤルで、焼き具合の調節が簡単になっている。使う人によって微妙に違う好みの焼き具合に、しっかり対応してくれそうだ。デザインと共に、トーストの焼き色にもこだわった一品として、おすすめしたい。
■URL
エレクトロラックス・ジャパン株式会社
http://www.electrolux.co.jp/
製品情報
http://www.electrolux.co.jp/household/products/ets4000/index.html
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2008/05/22 00:16
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