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家電製品ミニレビュー タニタ「BC-528-SV」
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~円形ガラスの透明デザインが印象的な体組成計
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Reported by
清水 理史
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● 体が重い……
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タニタ「BC-528-SV」
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走ると息切れするとか、長い階段を上るのがツライとか、非日常的なシーンで運動不足を感じさせられることは、これまでにもあった。
しかしながら、普通に生活しているだけでも、常に「体が重い」と感じるようになったら、もう手遅れなのだと実感した。久しぶりに体重計に乗ったら、3kgくらい体重が増えていて、自分でもビックリした。
それもそのはずで、筆者の生活スタイルの中に、「やせる」ことにつながる行動が一切ない。ほぼ一日中、PCの前に座りっぱなしで、気がつけば家から一歩も外に出ていない日がざら。外出するときは外食するときなので、カロリーの差し引きは大幅にプラスになる。
それでも、ここ数年、体重を維持できていたのは、胃腸が弱ってきて、油物に弱くなったという何とも後ろ向きな理由だけに、ついにこの恩恵すら受けられなくなったのかと、少々ショックだ。
● これ以上、太らないために
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タニタの「インナースキャン50 BC-528SV」。ガラスデザインが印象的な体組成計
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ダイエットなどと大それた目標を立てるつもりがなくても、健康維持のためには、体重だけでも毎日チェックしておいたほうが良さそうだ。
そもそも、筆者の敗因は、ここ数カ月、体重をチェックしていなかったから。最後に体重をチェックした記憶をたどると、年末に手に入れたWii Fitを喜んで使っていた懐かしい記憶にまでさかのぼらなければならない。
仕事もそうだが、ちっちゃなミスをその場で修正していけば大きなトラブルも防げるが、ある日突然、3kgもダブついたお腹を現実として認識してしまうと、もはや、一体どうやって消費すれば良いのかと途方に暮れてしまう。
というわけで、今の3kgという現実は素直に受け止めておくことにして、これ以上、体重を増やさないために手に入れたのが、タニタの最新の体組成計「インナースキャン50 BC-528SV」。メーカー希望小売価格は16,800円。Amazon.co.jpでの購入価格は10,579円だ。
● スタイリッシュなデザイン
この製品の最大の特徴は、何といっても、そのデザインだ。
円形のフレームに囲われた中央部分は、何とガラス。床が透けて見えるクリアな外観は、いわゆる体重計という健康器具然とした印象をまったく感じさせないクールなデザインだ。
ガラスでどうやって体脂肪などを測定しているのかが気になるかもしれないが、よく見ると完全な透明ではない。左上、右上、左下、右下の四方に導電性を持つITO(酸化インジウムスズ)を採用した電極が配置されており、透明感を維持したまま、きちんと体組成を測定できるようになっているわけだ。
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中央が円形のガラスになっており、背景が透けて見える
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光の反射具合によってはガラスの四方に電極が配置されているのが見える
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ガラスということで、その上に体重をかけるとなると、ちょっと躊躇してしまうところだが、強化ガラスが使われているため、物を落としたり、飛び乗ったりしない限り、強度に問題はない。
あまり負担をかけないように、少しでも体重を減らそう、などという意識が乗る人に働くのかどうかはわからないが、いずれにせよスタイリッシュなデザインに好感が持てる製品だ。
● 実用性の高さも魅力
デザインだけでなく、実用性の高さも魅力だ。
まず、測定機能だが、体重、体脂肪率、内蔵脂肪、基礎代謝、推定骨量、筋肉量、体内年齢を測定できる。たとえば、筆者の場合のデータは以下の通りだ。
項目 | データ | 備考 |
体重 | 86.55kg | |
体脂肪 | 28.50% | |
体内脂肪レベル | 14 | 内臓脂肪レベル10=体脂肪面積100平方センチ(内臓脂肪型肥満) |
基礎代謝 | 1,764kcal | 体重と筋肉量から推定。30~49歳の基準値は1,500kcal |
体内年齢 | 52歳 | |
筋肉量 | 58.05kg | |
筋肉スコア | 2 | 筋肉量スコア2で、体脂肪率が高い場合「かた太り型」 |
推定骨量 | 3.2kg | 男性の場合75kg以上で3.2kg |
いろいろな情報が表示されて、なかなか興味深い。筆者の場合、筋肉量がそれなりにあったため基礎代謝は悪くないようだ。これが、あまり運動をしなくても、ソコソコ体重を維持できていた理由なのだろうが、いかんせん体内脂肪が多い。お酒は飲めない体質なので、やはり高カロリーな食べ物を避けることが必要なようだ。
それにしても、体内年齢52歳とは……。こういった年齢で表示されてしまうと、さすがに「マズイ」という実感が高まってくる。
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体重、体脂肪率を計測したところ
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基礎代謝や体内年齢なども測れる
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● 乗った人を自動で判別
このように、いろいろな情報を計測できるが、便利なのは、この情報を個人ごとに自動的に管理できることだ。
一般的な体重計の場合、あらかじめ年齢や身長などの情報をプリセットして番号などで管理し、体重計に乗る前にその番号のボタンを押すのが一般的だが、本製品では、このプロセスが自動化されている。
もちろん、事前に年齢と身長をセットしておく必要はあるが、一度、計測するとその人の体重や電極で計測したときの抵抗などから個人を識別し、次回は本体に乗るだけで、その人を自動的に認識する。
我が家では、筆者、妻、娘の3人が使うが、筆者が乗れば1番に登録した筆者として、妻が乗れば2番の妻として、自動的に体重計が乗っている人を判断する。電源を入れずに、ただ乗れば良いだけなので、非常に手軽だ。
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矢印で前回測定時からの変化の様子もわかる
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しかも、過去の情報をメモリに記憶しているため、前回の計測から値がどう変化したのかが矢印マークで表示される。たとえば、体重が増えたら「↑」、同じなら「→」、下がったら「↓」という具合だ。
前述したように、痩せないまでも、現状を維持するには日々の変化をこまめにチェックすることが大切だ。そういった意味では、この矢印は、変化をひと目で判断できて非常に重宝する。
なお、本製品は6歳から利用可能となっており、我が家の小学1年生の娘も問題なく利用できるようになっている。子どもでも計測や基準に合わせた判断ができるようになったいるのは、ありがたいところだ。
● 手軽さで選ぶなら最適な製品
以上、タニタの「インナースキャン50 BC-528SV」を使ってみたが、毎日の体重チェックに手軽に使うには、とても良い製品だ。
もっと詳細にデータを計測したいなら、ハンドグリップタイプの計測器を備えた同社の「インナースキャン50V」シリーズがあるので、そちらを使った方が良いが、乗るだけで自動的に個人が識別されるし、前回からの増減もひと目でわかると、とにかく手軽に使える。
こまめなチェックには、何よりも手軽さが大切なことを考えると、本製品を選ぶ価値が見えてきそうだ。
■URL
株式会社タニタ
http://www.tanita.co.jp/
製品情報
http://www.tanita.co.jp/tanita/hp/productDetail.do?_productId=875&_isListBack=true
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2008/05/02 00:05
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