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新輝合成「ピクレK-10」

~食べきる量だけ作れるミニサイズの漬けもの器
Reported by 但見 裕子

新輝合成「ピクレk-10」
 「漬けもの器」とは、スプリング式の押しブタで野菜を押して、手作りの漬けものを作れるプラスチック容器である。

 自分で漬けるなら好みの野菜を、好みの味加減で漬けることができるし、添加物や保存料の心配もない。押すことでカサが減るから、サラダにするよりたくさん、効率的に野菜をとることもできる。何より、いろんなものを漬けてみるのが楽しそうだ。

 それなのに導入をためらっていたのは「漬けもの器って、大きすぎる」という印象があったからだ。漬けもの器といえば長らく、丸くて背の高い、バケツのような形状で、容量もかなりある。多人数の家庭を想定して、大量に漬けられる仕様になっていたのである。

 これは想像だが、バケツ状になっていたのは、昔ながらの木の樽の形を残したかったのかも知れない。

 私の実家の親も、こうした昭和時代スタイルの大きな漬けもの器を使っているが、一人暮らしなので、わずかな量のナスやキュウリが大きな容器の底に、薄ーく漬けものがはりついてあり、まるで何かの「ごっこ」みたいである。

 そのつけもの器は高さが30センチ近くあって、当然冷蔵庫には入らないので、流しの下の物入れに置いてある。夏場など、うっかり出すのを忘れると、一晩で発酵しまくって泡を吹いているらしい。

 漬け物器というと、そうした「大きい」「少人数むきでない」という印象が圧倒的に強かったのだ。

 しかし、少し調べてみたら、今はいろんな形や大きさの漬けもの器が出ているようなのである。

 昔ながらの大きな丸型も健在だが、どちらかというと四角いものが主体になっているらしい。大きさも、用途に応じて「きゅうりが丸ごと漬けられる長いもの」「一度か二度で食べきるための小さいもの」など多岐にわたっているだ。

 今回は、探した限りでは最も小さい新輝合成株式会社の「ピクレK-10」を試してみた。メーカー希望小売価格はオープンプライスで、Amazon.co.jpのマーケットプレイスでの購入価格は1,580円だった。

 165×85×120mm(幅×奥行き×高さ)で、冷蔵庫の扉ポケットに入る大きさだというのが、とても気に入った。


本体サイズは165×85×120mm(幅×奥行き×高さ)で、漬け物器のイメージとはほど遠いコンパクトさ 本体側面。フタをパチンと止めて上のダイヤルを回すだけ 手前がピクレK-10。奥は同じピクレシリーズのK-40。用途に応じて大きさが選べる

本体はフタ部分と、容器部分に分かれる 付属の説明書。漬け物のレシピも付属している

 漬けものの味は、発酵の力に負うところが多いのは知っているが、やはり冷蔵庫に入れないで長時間置いたものはあまり食べたくない。水が上がるまではともかく、漬かった状態になったら冷蔵庫に入れておきたいのだ。

 扉ポケットは、お茶や牛乳など毎日使うものを入れるところだから、ここに入れておけば、「うっかり出し忘れ」もないだろう。


白菜を漬ける

 まずは、白菜の塩漬けを漬けてみた。

 漬けものの本を見て、白菜と塩の量をはかる。大量に仕込むやりかたが書いてある本なので、いきなり白菜1kg、塩25gなどと書いてあるが、ここは単純に10で割っていくことにした。

 白菜100gを4~5cmにざくざく切り、2.5gの塩をまぶす。細かく切った昆布と唐辛子を、風味づけに入れる。フタをして、上から押すと、ワンタッチ式でパチンと止まる。

 本の通りなら、2時間ほどで水気が上がってくるはずなのだが、2時間ではほとんど変化がない。

 水が出て、全体が4分の1くらいに押されるまで、8時間近くかかった。


白菜とそのほかの材料をいれたところ 水分が上がってきた状態。本来ならばここまで2時間ほどで出来るはずなのだが、フタのダイヤルを回すのを忘れて8時間ほどかかってしまった

どうにか完成した白菜の漬け物。昆布が効いていてなかなかの味だった
 これは単純なミスだった。

 フタがパチンといったので安心して、もっと押すためのフタのダイヤルを回すのを忘れたのだ。このダイヤルを回すことで、押しの強弱が調節できるようになっていたのである。
押しが弱くて十分に水が出きらなかったせいか、食べてみたら少し味がとがっていて、塩からかった。

 今度試すときはダイヤルをしっかり締めて、それから、白菜は1cmくらいに細かく切ったほうが早く漬かるかも知れないと思っている。

 風味づけの昆布と唐辛子は有効で、見た目のアクセントにもなったので、今後どんな野菜を漬けるときにも、基本的に必ず入れていきたいと思った。


大根を漬ける

 大根をいちょう切りにして、昆布、唐辛子と、にんじんの千切りをいろどりに少し入れた。白菜が少し塩辛かったので、塩の量は2.5%から2%にしてみた。

 今回は更に、隠し味に少量の砂糖と酢を入れた。砂糖にも、塩同様の浸透圧効果があるし、酢とあいまって多少複雑な味にならないかな? という目論見だ。

 こうやって、少しずつ工夫をしたり、味を変えたりできるのが少量漬けのいいところだ。何週間も食べ続ける大量仕込みで、思いつきを試して失敗したら目も当てられない。

 出来上がりは、砂糖と酢の影響はよくわからなくなっていたが、そこそこおいしくできた。なぜか、白菜のときより昆布の味とぬめりが前面に出て、「千枚漬けもどき」という気分で食べられた。

 今度は、大根でなくカブを使って、より千枚漬け寄りになるかどうか試してみたい。


昆布のぬめりがあって千枚漬けのようなできあがりになった いつもの食卓に一品漬け物が増えるだけで食卓に彩りがでる

きゅうりを、しょうゆで漬ける

 これも本に載っていた「たたききゅうりのしょうゆ漬け」を作った。

 きゅうりは4等分くらいにブツブツに切り、包丁の腹で押さえ、ゲンコツで叩いて割れ目を入れる。叩きすぎて分割してしまっても、気にしないでいいらしい。

 これにしょうがの千切り、とうがらし、しょうゆ、少量のみりんを入れて押す。昆布を省略したのは、しょうゆ、みりんという、うまみの強いもので味付けしたので、いらないかなと思ったからだ。


きゅうりとしょうがを小さく切る 包丁の刃の裏できゅうりをたたく きゅうりとしょうがの千切りに唐辛子、しょうゆ、みりんを入れる

 できあがりを食べてみる。

 皮目がポリポリしておいしい。しょうゆ味なので、白いごはんに合うが、ビールのおともにもよさそうだ。しょうがの香りが、とても有効なので、嫌いでない人ならぜひたくさん入れるといいと思った。


しょうゆ漬けを漬けているところ 出来上がった「たたききゅうりのしょうゆ漬け」ビールのお供にもいけそうな味だ

自分で漬けるのは面白い

冷蔵庫の扉ポケットに入る。いつも見えているので忘れにくい
 買ってくる漬けものもおいしいが、こんなご時世では、売り場で袋の裏の原材料欄を一生懸命調べてから買わねばならない。

 その点、自分で選んだ野菜で、自分が漬けた漬けものなら安心だ。何より、野菜や味付けの組み合わせで、あれこれやってみるのが面白い。

 ピクレK-10なら、一人暮らしや少人数でも、1回から2回で食べきれる量を作れるので、たくさん作ったものを「早く消費しなければ」と心の負担になることがない。

 冷蔵庫に無理なく入り、保冷しておけるので、漬かりすぎてすっぱくなるなどの心配もないはずだ。

 野菜を漬け込んで押しをし、「さあ、どんな感じに出来るかな」と待っている気分も、またいいものだ。夜つけておいて、翌日の朝ごはんに食べるのが、わが家的にはちょうどいいサイクルである。

 明日あたりまた白菜を買ってきて、白菜漬けに再チャレンジしてみるつもりだ。





URL
  新輝合成株式会社
  http://www.shinkigosei.co.jp/
  製品情報
  http://www.shinkigosei.co.jp/products/pickles.html



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2008/04/28 00:01

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