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家電製品ミニレビュー
ビタントニオ「エッグボイラー」

~好みの固さが選べる電気ゆで卵調理器
Reported by 本誌:阿部 夏子

ビタントニオ「エッグボイラー」
 ただ茹でるだけなのに、ゆで卵を作るのは案外難しい。茹で加減に好みがあったり、黄身が寄ってしまったり、なかなか理想のゆで卵ができないのだ。自宅で茹で卵を作って、殻を剥く時はいつも「今日はどうだろう」とまるで賭けでもしているような気持ちになる。

 ゆで卵は、カロリーが低い上に満腹感があるので女性には嬉しい料理の1つ。個人的には毎日食べても問題ないと言えるくらい好きな食べ物でもあるのだが、そのわりに調理が思い通りにいかないので、思い切ってゆで卵専用の調理器具を購入することにした。

 ゆで卵の調理をめんどくさいと感じる人は多いらしく、専用の調理器具も様々なところから販売されている。今回選んだのはアメリカの調理器具メーカーのビタントニオのもので、その名も「エッグボイラー」だ。メーカー希望小売価格は5,250円で、Amazon.co.jpでの購入価格は4,780円だった。

 この製品の特徴は、電子レンジやガスなどを利用してゆで卵を作る補助的な道具ではなく、単体でゆで卵が作れてしまうことにある。電気で水を熱して、蒸気でゆで卵を作るのだ。本体は卵をかたどったような銀色のステンレス製のカバーに覆われていて、想像していたよりもずっとコンパクト。円柱形のような形をした本体は直径が160mm、高さが190mmなのでキッチンの隅に置きっぱなしにしておけるサイズだ。


製品パッケージ
本体
本体底面。電源コードを巻き付けられるようになっている

ステンレス製のカバー
カバー丈夫には蒸気が出てくる空気孔
カバーの取っ手部分

 機能はとにかくシンプル。最大7個のゆで卵を1回で作ることと、ポーチドエッグを作ることの2つで、スイッチも正面にある「ON/OFF」スイッチのみで操作はとても簡単だ。

 本体にはステンレス製のカバーのほかに、卵をセットするクッキングラック、ポーチドエッグ用トレイ、ビーカー、ゆで卵をたてて置いておけるエッグスタンドが付属する。

 本体底部はプレート状になっていて、調理する時はそこに水をいれる。卵をセットして電源を入れると電気で水が温められ、その蒸気でゆで卵を作るという仕組みだ。この製品ではゆで卵の固さを「hard/medium/soft」の3つから選ぶことができる。これは最初にセットする水の量で調節するのだという。


左上から時計回りに、カバー、クッキングラック、ビーカー、エッグスタンド
茹で加減は水の量で調節する
ビーカーの底部には卵に穴を開けるための針がついている

クッキングラックは本体に載せて使う 操作はON/OFFのみのシンプルなもの

mediumの固さで3つのゆで卵を作るときの水の量
 まずは自分で作ろうとすると一番難しい「medium」(半熟卵)を作ってみよう。

 付属のビーカーには固さを指定する目盛りと共に、作る卵の数を指定する目盛りもついている。その時の個数と、固さの分の水の量を計り、本体底部に流し込む。次にビーカーの裏についている針で、卵の底部分が広い方の中央に小さな穴を開ける。これは卵のひび割れを防ぐ意味があるという。

 卵に穴を開けるなんて大丈夫? と少し不安になるが、手芸用の針と比べるとかなり太くて丈夫なので、思い切って押し込むようにする。穴を開けると言ってもとても小さなものなので、そこから中身が出てくるようなことはない。


ビーカーの裏側に付いている針で、卵の底部が広い方に穴を開ける 穴を開けた卵。穴は小さいので中身がこぼれてくるようなことはない 穴を下にしてクッキングラックの上にセットする

スイッチをいれたところ。調理終了後はスイッチを切るまでアラームが鳴り続ける
 穴を開けた卵を付属のクッキングラックにセットして、カバーを掛ければ準備は終了。あとは本体底部付近にあるスイッチをONにするだけだ。一度に調理できる卵は最大7個までで、1個から調理することもできる。

 スイッチをいれてしばらくすると「ジュー」という水が熱されているような音がするが、それ以外の音はほとんどしない。しばらくたつとカバーの空気孔からは白い蒸気が立ち上ってくる。調理時間は設定した固さ、個数によって異なるが、medium(半熟卵)に設定した場合で9~12分程度、一番固いhardに設定した場合だと約20分ほどだ。

 調理が終了すると、「ピーピーピー」というアラームが鳴る。このアラームは本体のスイッチをOFFにするまで鳴り続け、音もかなり大きめだ。説明書によると「調理が終わった時点で加熱は停止されますが、そのままスイッチをONにしたままにしていると再び加熱が始まり空焚きになる恐れがあります」とあった。ここらへんの安全機構は改善の余地があるのではないかとも感じるが、アラームの音がかなり大きく鳴り続けるので、うるさくて消さずにはいられなくなる。

 調理が終わった卵はかなり熱くなっている。プラスチック製のクッキングラックを使って本体から取り外すのがいいだろう。また外側のカバーも表面はかなり熱くなっているので、取り扱いには注意したい。


出来上がったゆで卵。半熟加減が絶妙だ
 さて、完成した卵はというと、スゴイ! しっかり半熟になっている。黄身もきれいに真ん中で、黄身の真ん中辺りだけがトロっとしている。この仕上がりはマネしようと思ってもなかなか難しいものだ。

 気に入ったのはいくつ作っても、いつも同じように出来上がるということ。1回に7つ作っても仕上がりにムラはなく希望通りの固さに茹で上がっている。タルタルソースを作る時はhardに、そのまま食べたい時はsoftにと用途に合わせて固さを簡単に変えれるのも卵好きには嬉しい機能だ。

 この製品はゆで卵以外にポーチドエッグも作れる。ポーチドエッグというと一般的には沸騰しているお湯の中に卵を割り入れて作るものだが、この製品の場合は蒸気でポーチドエッグを作るという。最大で3個まで作ることができる。

 作り方はゆで卵とさほど変わらない。違うところはポーチドエッグ用トレイに少量の油かバターを塗り、卵を割り入れるということ。水の量はビーカーのmedium表示を、数量にあわせた水を入れる。水をセットしたらあとはスイッチをポーチドエッグは入れるだけだ。

 できあがりは目玉焼きとも、温泉卵とも違う不思議な食感。全体的にフワフワとしていて、黄身もトロトロだ。ハンバーグやサラダのトッピングとしてもおいしくいただけそうだ。


油を塗ったポーチドエッグ用トレイに卵を割る
調理後のポーチドエッグ
白身はフワフワ、黄身はトロトロで、トッピングとしてもピッタリ

 お手入れは、本体以外は全て水洗いが可能。そのままジャブジャブと洗えるのでとても楽ちん。1つ気になったのが本体のプレートに付着する白っぽい汚れ。これは卵の殻からでるカルシウム分が付着するものだという。濡れた布で拭き取ると一応の汚れは取れるものの、白っぽい斑点は擦ってもなかなか落ちない。人体に以上のあるものではないものの、汚れが気になる人がクエン酸を使っての掃除が必要になる。本体プレートはカバーに覆われて普段は見えない場所にあるものだが、神経質な人には少し気になるかもしれない。汚れは1回の調理ですぐに付着してしまう。


調理直後のプレート
濡れた布で拭き取るとあらかたの汚れは落ちるが、白い斑点のような汚れは落ちない

 電気で水を沸騰させるので消費電力もかなりいくのかなと思いきや、350Wで以外と低め。
忙しい朝にコーヒーメーカーと併用して使えるのは嬉しい。

 私の場合は7個を一気に調理して冷蔵庫に保管して使っている。ゆで卵を常備するようになって気づいたのはゆで卵の万能さだ。ラーメンのトッピングから丼物のトッピング。サラダにグラタン、ベーグルや煮物にまで和洋幅広く使えるので、食材としてかなりマルチに使える。


7個を一気に調理してストックしておく
ゆで加減をhardにしたもの
黄身を固めにしたものはタルタルソースに向く

ソースにしたり、そのままスライスしたりゆで卵の調理方法は様々だ 本体がそれほど大きくないので他の調理家電と一緒に出しっぱなしで使える

 卵だけに特化した専用調理器の値段としては高めな印象はあるものの、ガス台を1つ占領しないでサイドメニューが簡単に作れるのはやはり便利だ。卵好きな人なら購入する価値は充分あるだろう。





URL
  ビタントニオ(株式会社三栄コーポレーション)
  http://www.sekai-kaden.com/index.html
  製品情報
  http://www.sekai-kaden.com/product/08/index.html

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2008/04/16 00:08

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