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家電製品ミニレビュー
パナソニック「おたっくすジュニア VE-GP62DL」

~とてもコンパクトな受信専用FAX
Reported by 清水 理史

割り切りが大切

パナソニックのコードレス電話「おたっくすジュニア(VE-GP62DL)」。FAXの受信もできるコードレス電話だ
 パナソニックのFAX「おたっくす」シリーズのラインナップの中では、今回発売された“ジュニア(VE-GP62DL)”は、もしかするとかなりの人気製品になるのではないだろうか。

 パナソニックから発売された「おたっくすジュニア VE-GP62DL」は、一見、ただのコードレス電話、しかしながらその実体はFAXという実にユニークな製品だ。希望小売価格はオープンプライス。Amazon.co.jpでの購入価格は15,817円だった。

 FAXと言っても、どう見ても原稿を送るためのフィーダーもなければ、受信したFAXを印刷するための紙も出てきそうにない。それもそのはずで、本製品は受信専用、それもメモリ受信専用のFAXとなっている。

 世の中、“割り切り”が大切だと思うことは多々あるが、受信専用で印刷なしという本製品の割り切り方には個人的にも多いに賛同できる。

 筆者は仕事柄FAXのやり取りをゼロにすることはまだできない。実質的に自らFAXを送信することはほとんどないが、一部の企業、特に家電系の企業からのニュースリリースはFAXで届くことがまだある。

 故郷の両親からの連絡がFAX、学校の連絡がFAXで届く、などという話を聞くこともあり、FAXのニーズは確かに存在するが、その多くは「受けられれば良い」、「確認できれば良い」というものであることに気づく。

 「一応、送信できるようにした方が……」とか、「紙で印刷できないと問題があるのでは……」などなど、恐らく製品開発の段階で、このような話題が何度も挙がったと思われるが、それをバッサリと切り捨てているあたりは、実に潔い。


親機正面
側面
背面

仕組みは単純、メモリー受信

 仕組みとしては単純で、通常のFAXのメモリー受信の延長線上にある。受信方法は通常のFAXとまったく同じで、かかってきた電話で「ピー」という発信音を確認したら、「FAX受信」ボタンを押して受信を開始すればいい。

 もちろん、自動受信も可能で、たとえば留守モードにしておくと、受信した電話にメッセージで応答し、音声なら録音、FAXなら受信と自動的に切り替えてくれる。

 違うのは受信したFAXの見方だ。受信したFAXは本体のメモリーに保存されるため、親機側の液晶画面で確認することになる。本体の「FAX一覧」というボタンを押すと、受信した日付ごとにFAXの一覧が表示される。そこから見たいFAXを選ぶと、それが液晶画面に表示されるというわけだ。


FAXの受信方法は通常のFAX機とほぼ同じ。電話がかかってきたら「FAX受信」ボタンを押でば受信を開始できる 受信したFAXは画面で確認できる。留守番電話のように受信したFAXが日付ごとに一覧で確認できる

 本体の液晶はモノクロだが、3.8型と大きめになっているため画面でもFAXの内容を十分に確認できる。たとえば、案内状などで日時や場所などをきちんと確認したいという場合でも、ズーム機能を使って、見たい部分を拡大すればはっきりと文字を確認することができる。

 写真などが見にくいのは通常のFAXと同じだが、地図などのようなイラストであれば問題なく確認できるので、液晶だけの確認でも十分に実用的だ。


試しに本誌のトップページを印刷してFAXで送信 受信したFAXのイメージ。画面が大きいので十分に確認できる

ズーム機能を利用して拡大すれば細かな文字も判別可能
縮小すれば全体のイメージも確認できる

SDメモリーカード経由でPCでも閲覧可能

液晶背面にSDメモリーカードスロットを搭載。受信したファックスを保存できる
 本製品でもう1つ特徴的なのは、SDメモリーカードを利用できる点だ。液晶画面の裏側のカバーを開けると、SDメモリーカードスロットが現れる。ここにSDメモリーカードを装着しておくことで、受信したFAXを本体メモリから保存(コピー)することができる。

 SDメモリーカードに保存したFAXはJPEG形式の画像ファイルとなるため、PCでも問題なく閲覧することができる。前述したように液晶画面でも受信したFAXを閲覧することはできるが、用紙全体を俯瞰するような見方は液晶ではやはりつらい。

 その点、SDメモリーカード経由でPCに転送すれば、大きな液晶画面で全体から細かな部分まですべてを見ることができる。もちろん、プリンタが接続されていれば、印刷することも可能というわけだ。

 出力形式がJPEGとなるため、複数枚のFAXも1枚につき1ファイルとなるのが少々残念だが、その分、汎用性は高い。今回は手元に製品がなかったため試していないが、同社のVIERAシリーズなど、デジタルカメラの写真再生に対応した家庭用のテレビなどでも表示できるだろう。


FAXを保存したSDメモリーカードをPCに装着すればFAXを閲覧できる JPEG形式となるため、複数ページの場合でも1枚1ファイルとして保存される 実際のFAXイメージ。ゆっくり見たい場合はPCでの利用が楽

 このほか、SDメモリーカードは音声の保存、データの保存用にも利用できるようになっており、たとえば留守番電話のメッセージや通話中の音声を記録として録音したものをWAV形式で保存することができる。今までは、聞いたら消すしかなかったメッセージをデータとして気軽に残しておくことができる。

 一方、データは具体的には電話帳となる。本体の電話帳データをテキスト形式で保存することで、PCで編集して再び書き戻すことができる。これなら、面倒な電話帳の管理もラクラクだ。


FAXからの買換えに最適

 このようにパナソニックの「おたっくすジュニア VE-GP62DL」は、非常にコンパクトなサイズ161×210×98mm(幅×奥行き×高さ)ながら、FAXとしての十分に実用に耐えうる機能を搭載した画期的なコードレス電話だ。

 電話機としての機能も非常に豊富で、ユニークなところでは、迷惑電話対策として着信時に通話お断りのメッセージを流して電話を切る「通話拒否」機能、相手との会話を録音する旨をメッセージで通知する「通話録音」機能、かかってきた電話に対して相手に名乗ってもらうようメッセージを流してから応答する「あんしん応答」機能などが搭載されているうえ、子機側の機能としてボイスチェンジャー機能なども搭載する。

 FAX電話機をそろそろ買換えたいが、設置場所が必要で、コストも高くなりがちなFAXへの買換えに躊躇しているという人も少なくないはずだ。そういった家庭にぜひおすすめしたい製品だ。





URL
  パナソニック(松下電器産業株式会社)
  http://panasonic.jp/
  製品情報
  http://panasonic.jp/phone/gp62/index.html

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2008/03/12 00:06

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