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家電製品ミニレビュー
ユーアイ商事「焼きグルメ」

~煙が出ずに油も落ちる食卓向けロースター
Reported by 杉浦 真理子

杉山金属「焼きグルメ」
 家庭の焼肉といえばホットプレートが定番だが、やはり油ハネや煙がつきものだ。しかし、この「焼きグルメ」はホットプレートとは違い油をしっかり落とし、煙も出ないという製品。主婦にとって「煙があまりたたない」「炭火で焼いたようにおいしい」「熱効率がよい」「掃除が簡単」「不要な油を落とす」といったフレーズはとても魅力的だ。

 この製品は製造元がキッチン用品を多く取り扱っている杉山金属で、ユーアイ商事が販売している。メーカー希望小売価格は33,600円。ユーアイ商事の直販サイト「ユーアイネットショップ」で26,000円で購入した。

 商品が到着し早速箱を開けてみると、意外にもたくさんの部品が出てきた。焼きグルメの枠となる本体、ステンレス側板2枚、ヒーター、ヒーター受け、マルチ網、サンド網、スイッチ、受け皿、網や受け皿を取り出すための引掛けと全部で9種類。これを組み立てるということだ。

 本体は42.7×23.0×10.6cm(幅×奥行き×高さ)とそれほど大きなものではない。焼き網の部分は19×32cm(縦×横)。重量は2.8kgとホットプレートなどにくらべるとだいぶ軽い。


「焼きグルメ」本体
ステンレス製の側板
本体内部に入れるヒーター

マルチ網
受け皿
電源スイッチ

サンド網
網や受け皿を外すときに使う「引掛け」 取り扱い説明書のほかに、焼きグルメを使っての調理方法が載っている料理本も」付属する

 最初は、組み立てが面倒くさいなぁと感じたていたが、丁寧な説明書がついていて、あっと言う間に組み立てが終わってしまった。時間にして1分くらいだ。

 さっそく使ってみよう。まず、受け皿に400ccの水を張りその上にアルミ箔をかぶせる。これが焼きグルメの遠赤外線の機能を高めるポイントのようだ。また、この時にアルミ箔と水がしっかり密着してることを確認したい。食材から落ちた脂はこの水で冷却する。隙間があると、その隙間に脂が入り込んでしまうからだ。


組み立てが終わったあとの製品 受け皿に400ccの水を張ってその上にアルミ箔をかぶせる アルミ箔の張り方赤外線効果を高めるポイントのようで丁寧に説明されている

 スイッチをオンに切り替えてから3分ほどでヒーター部分が赤くなってきた。このヒーターが赤くなったら準備完了だ。


煙が全く出ない

食卓料理の定番、焼肉をする
 まずは食卓料理の定番、焼肉だ。せっかく遠赤外線でヘルシーにいただけるのだからと、今回はちょっと奮発をして肉質が良い、脂の多いものを購入。

 肉をのせてみると、のせるのが早すぎたのか、ジューっという音は聞こえない。じんわりじんわりと火が通っているような感じだ。

 しばらくすると油が少しずつ落ちてきた。でもまだ肉が焼けている時の、あのおいしそうな音は聞こえてこない。ちゃんと焼けているのか不安になって、2分ほどで肉を返してみたら、軽く焼き目がついている。火はしっかり伝わっているようだ。リビングで焼肉をする時に気になるのが煙りがまったく上がらない。

 両面を2分くらいずつ焼いて食べてみると、ふっくらして肉本来の味がした。油が落ちているせいか若干物足りない感じもしたが、肉のうまみは逃げていない。おいしく焼けたようだ。


2分ほど経ってからひっくり返した肉 脂の多い肉を焼いているのにもかかわらず、煙が出ない
両面を2分ずつ焼いた肉

焼肉をしたあとに、受け皿に落ちていた油
 説明書には「お肉が効率的に焼ける」とあるが、普段より多少時間がかかるような気がするが、煙が全く上がらないのには、感動した。まったくゼロではないのだろうが、目で煙を見ることができない。

 自宅でやる焼肉というと、肉の表面を高温で一気にジューっと焼いて、みんなで脂と煙まみれになりながら食べるという、まるで戦いのようなイメージだったのだが、焼きグルメを使っての焼肉は、煙が出ることもなく、周りに油もハネるないので、落ち着いてゆっくりといただく大人の焼肉といった雰囲気だ。

 サイコロステーキもカルビも野菜も焦げることもなく、おいしく食べられた。個人的にはやはり肉を焼くときのジューっという音がないのは寂しいが、煙が出ないし油が飛ばない、しかもヘルシーということを考えると、やっぱり焼きグルメに軍配を上げた。


 それにしても、どうして肉が焦げないのか、更に煙もでないのかと考えてみた。「タレつき」のお肉ならばきっとタレが焦げて煙も出るのではと、勝手な想像だが、どうしても確認してみたくなり、今度は味つきのちょっと油の多いお肉で焼肉をしてみた。しかし、タレつきの肉を載せてみても、やはり肉を焼くときのジューもなければ煙もでない。肉にもともと付いていた胡麻や、ネギが焦げて一瞬煙らしきものが見えたが、煙が見えたと思ったのはそれ1回だけだった。


タレつき肉を焼いているとは思えないほど、静かに肉が焼かれていく 肉が少しこげるくらいにまで焼いてみるが、煙が出ない 網についたタレの焦げから煙が出るかもしれないので、さらに焦げ付いた網の上で肉を焼いてみたが、やはり煙は出なかった

脂の乗った秋刀魚でも煙が出ない!

 焼きグルメでは何を焼いても本当に煙がでないのか。なんだか意地のようになってきて、今度は油の乗った秋刀魚で試してみた。秋刀魚といえば焼くときに煙や匂いが気になる魚の代名詞だ。さすがに秋刀魚ならば煙が出るのではないかと思ったのだ。

 付属のレシピ本には片面3分、両面6分で焼き上がるとある。さっそく付属のはさみ網に秋刀魚を2匹載せて焼く。すると2分ほどで油がしたたり落ちてきた。すごい量の油だ。さすがにこの量の油ならば煙もでるだろうと見ていたのだが、3分が経っても煙は全く上がらない。秋刀魚の魚臭さもない。


付属のはさみ網に秋刀魚を2匹はさんでのせる
2分ほどで油がしたたり落ちてきた
両面をしっかり焼いて解説通り、6分で焼きあがった

今回は焼き色欲しさにさらに2分追加して、おいしそうに焼きあがった
秋刀魚から出た油の量

 それにしても、秋刀魚でも煙が出ないとはスゴイ。秋刀魚から落ちた油はすごい量なのだが、煙も臭いも出ないとはさすがだ。


後片付けでわかった組み立て式のメリット

 さて、焼肉にしてもサンマにしても、油がたくさん落ちるのだからその後の片付けが問題だ。

 まずは、組み立てた部品をそれぞれ外していく。網、側板、受け皿には当然ながら食べ物の油などがついている。最初は面倒だと思っていた組み立て式だったが、本体を洗う時になると組み立て式によるメリットを感じた。

 ホットプレートなどスイッチと本体が一体型のものは、コードなどが内蔵されているため、ジャブジャブと水洗いすることができないが、焼きグルメの場合、本体が組み立て式であるがため、それぞれの部品をつけ置きにして、丸洗いすることができるのだ。

 ヒーターとスイッチ以外は全て丸洗いできるのでとても衛生的。たっぷり油の落ちた受け皿も、アルミを引いているので、処理は簡単! さっと洗い流すだけできれいになった。

 洗う部品の数は確かに多いが、清潔さを保てるということを考えれば大した作業ではない。

 煙がでない、匂わない、ヘルシーなこの焼きグルメは食卓での料理に幅を持たせてくれるような一品。これまで焼肉、焼き鳥など煙や匂いが気になる料理をリビングでするのは敬遠していたが、この焼きグルメならば今まで気にしていたこと全てをクリアしてくれそうだ。

 今回は肉・魚を焼いてみたが、その他にもパンを焼いたりコロッケの温めなおし、ヒーターの上に直接鍋を乗せて湯豆腐などもできるようだ。別売でお好み鉄板やたこ焼きプレートもある。

 カロリーや油を気にする方は日常的に、あまり気にされない方でもホームパーティなどで大活躍できる一品ともいえそうだ。





URL
  株式会社ユーアイ商事
  http://u-ai.shop-pro.jp/
  製品情報
  http://u-ai.shop-pro.jp/?pid=1788525

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2008/01/17 00:09

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