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家電製品ミニレビュー
象印「EE-PA25」

~場所をとらないキューブ型加湿器
Reported by 但見 裕子

象印「EE-PA25」
 寝室用に、小型のスチーム式加湿器を購入した。

 去年の冬は、ペンギン型の超音波式加湿器を使っていたのだが、少し大きすぎるのと、水の補給が面倒なのが難点だった。

 給水のたびに、本体のタンクをはずし、水道のあるところまで持っていく必要があるのだ。タンクの細い口から水を入れて満タンにし、ペンギンの胴体にあたる丸いタンクを抱えて戻ってセットする。これが、毎日のこととなるとけっこう面倒なのだった。

 今年は、給水が楽で、しかも、小さくて場所をとらないという触れ込みの、象印マホービン「EE-PA25」を購入した。

 メーカー希望小売価格は15.750円と高いが、Amazon.co.jpでの購入価格は7,280円だった。ほとんどの通販サイトで、8千円は切っているようだ。ほぼ半額なのがすごい。

 象印の加湿器には、スチーム式とハイブリッド式があるが、スチーム式の方は他社にない特徴がある。取り外しをする水タンクというものがなく、象印の代名詞である電気ポットのように、上部のフタが大きく開き、そこにヤカンなどで直接水を入れるようになっているのだ。この注水方法は2つメリットがある。変わった形が多い水タンクを持ち歩かなくてすむことと、タンクが広口で掃除が楽なことだ。

 EE-PA25は、今年発売された製品で、大きさは、ニンテンドー ゲームキューブを一回り大きくしたくらいの感じ。取扱説明書によれば、205×195×205mmで、たしかに小さくて邪魔にならない。床に直接置くものだけに、このくらい小さいほうが動線が乱されなくてありがたいのだ。

 これまでの象印のスチーム式加湿器は、電気ポットそのままのデザインだったが、ちょっとカッコ良くなった。白一色のあっさりした外見にも好感が持てる。


本体正面
本体側面
本体はとてもコンパクトだ。上にCD-Rを載せてみたところ

本体サイズは205×195×205mm(幅×奥行き×高さ)。上に置いてあるのは30cm定規 電気ポットのように本体上部のフタが大きく開いてその中に水をいれる 給水はポットやヤカンなどから直接行なえる

操作パネルは本体正面についている。ボタンは少なくシンプルだ
 操作パネルはシンプルで見やすい。電源の入/切と、加湿の強/弱のほか、チャイルドロック用のキーがあるだけだ。

 さっそく水を入れてみた。計量カップで量ったところ、約1L入るようだ。「強」で運転をはじめてみる。

 15分ほどすると、お湯を沸かす、かすかな音がしはじめた。

 さらに数分で、本格的に煮えてきた感じ。音が、かなりはっきりしてきた。サーモスタットが、加熱したり止めたりを繰り返しているらしく、静かになったり、また動いたりしている。静かなときは、蒸気吹き出し口に手をかざしても熱くない。

 この製品では、満水(1L)の状態で「弱」運転だと8時間、「強」運転だと4時間連続使用できることになっている。使ってみた感じではもう少しだけ長くもつ。部屋の広さや密閉度によって多少の差があるのだろう。

 加湿量は強で250ml/h、弱で125ml/hという計算になる。対応する部屋の目安は、木造和室で4畳/プレハブ洋室で7畳。寝室は6畳弱の洋室なので、計算上はちょうど合うはずだ。

 11月初旬の私の寝室の湿度は、普通の状態ではおおむね30%台である。これが、EE-PA25を強で運転して30分後には、50%になった。

 「強」のまま運転を続けると、湿度はすこしずつ上がり、最終的には70%ぐらいで安定した。快適な湿度は50~60%と言われているので、ちょっと強い。湿度センサーによるおまかせ機能などはないので、「強」ではちょっと強すぎるらしい。この部屋では「弱」運転を基本にした方が良さそうだ。

 現在は、毎夕、リビングを片付けて寝室に入るときに「弱」で運転を始めることにしている。

 寝床で本を読んだり、テレビを見たりしている間に部屋の空気ががほどよく潤ってくるので、つけたまま寝る。翌朝になると、運転は終わっており、水が切れたことを知らせる給水ランプが点灯している。

 寒い日の暖房にはエアコンを使っているが、冬にありがちなノドのいがらっぽさもなく、肌も気のせいかしっとりして調子がいいようだ。

 


フタは子供が開けないように、左のロック解除レバーを押しながらでないと開かない
 お湯を沸かして使うスチーム式なので、以前使っていた超音波式とは、いろいろ違うところがあった。

 たとえば、音がすること。つぶやくような「プツプツ」という音がしたかと思うと、「シューッ」と息を吹くような音がすることもある。いつもではなく、思い出したように音がする。

 特にうるさいとか、大きい音というのではないし、私はすぐに慣れたが、敏感な人の場合、しばらく気になってしまうかも知れない。

 また、スチーム式は、熱いお湯を使うだけに、小さな子がいる家庭などではやけどの心配がされることもあるようだ。


電源コードはつまずいた時にも本体が倒れずにコードが抜けるようにマグネット式になっている
 その点を配慮して、この製品では、チャイルドロックと転倒時自動オフ機能が装備されている。電源コードも、つまづいたときに本体を倒さないマグネット式になっている。このあたりは電気ポットを作り慣れている会社ならではの安心感がある。

 あと、水を煮沸して蒸留していく結果、タンクの底には水道水に含まれるミネラル類が鍾乳石のように溜まる。これも超音波式ではなかったことだ。

 この製品の場合、給水のためフタを開けたときに、いやおうなく目に付くから、まめに掃除をしたい。別売のクエン酸洗浄剤で、1~2カ月に一度洗浄をすることが推奨されている。

 こう書くとスチーム式は欠点だらけのようだが、そんなことはない。スチーム式の場合、放出される水分は加熱殺菌されているので衛生的であるという長所がある。風邪気味など、体調が悪いときに使うことが多いだけに、これは重要なことだ。また、使うのが冬場だけに、加湿器から出るのが、冷たい霧ではなく、暖かい湯気なのもありがたい。せっかくの暖房を妨げることがないし、なにより気持ちが温かく感じる。


 3週間ほど使っての感想としては、なんと言っても給水が便利になったのが良い。朝一番に台所から、ヤカンで水をくんできて、タンクを満タンにしておくことにしている。やっぱり、水を汲んできて注ぐ道具としてヤカンは良くできている。

 一つだけ心配なのが、タンクの中で成長しているミネラル類だ。これが、本当にクエン酸洗浄剤で簡単に落ちるのかどうか、ちょっとだけ不安だ。水を注ぐ前に浄水器を通してカルキ抜きをしているので、少しは成長が遅くなるのではないかと期待しているのだが、どうだろう。





URL
  象印マホービン株式会社
  http://www.zojirushi.co.jp/
  製品情報
  http://www.zojirushi.co.jp/syohin/comfortable/EEPA.html

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2007/12/18 00:01

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