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家電製品ミニレビュー
デロンギ「HTM02」

~足もとを暖めるのに便利なコンパクトヒーター
Reported by 西村 敦子

「頭寒足熱」にぴったりのコンパクトな電気ファンヒーター

デロンギ「HTM02」。本体はB5サイズを正方形にした程度のサイズ
 部屋全体を暖めるほどではないものの、足もとだけなんとか暖かくしたい……という場面は結構あるものです。そんなときに便利なのが、デロンギのコンパクトヒーター「HTM02」。デロンギはエスプレッソメーカーなどでも有名なイタリアの家電メーカー。この季節だと、白い縦型のオイルヒーターで有名ですが、このコンパクトヒーターは、オイル式ではなく、電気ファンヒーターです。メーカー希望小売価格は8,800円。Amazon.co.jpでは7,050円で購入しました。

 本体は250×240×110mm(幅×奥行き×高さ)。低く薄い、安定感のあるフォルムなので倒れたりすることはありません。重さは約1.6Kgとごく軽量。本体の材質はメタルで、軽量ながら、かなりしっかりしています。

 機能はごくシンプルで、本体内部に電熱部があり、これを電気で暖めてファンで温風を出す方式。操作は本体のダイヤル式のスイッチで「OFF」「送風」「1(600W)」「2(1,100W※)」「適温設定」「凍結防止機能」を切り替えます。(※50Hz地域の場合。60Hz地域では、「1」500W、「2」1,100W)


ボディは薄いグレー、送風口と底面は濃いグレーのカラーリング 本体の背面や側面にはなにもないすっきりしたデザイン 横から見ると送風口が斜め上に広がっている

底面には2mの電源ケーブルがすっきり巻き取れる
上面のダイヤルですべて操作。左上のメッシュ部分が空気の吸入口

 常に一定の温風の出る「1」「2」、サーモスタットが働いて適温を保つ「適温設定」のほか、電熱部に電気を通さずにファンモーターだけを動かして涼風を出す「送風」や、5℃以下になると自動的にスイッチが入る「凍結防止機能」の機能があります

 送風口近くは熱いので直接手や足を近づけすぎると危険ですが、本体自体は使用中でも約25~28℃とそれほど熱くなりません。本体に取っ手がなくても使用中のちょっとした移動はラクにできます。ちなみに転倒検知などの機能はないので動作中に移動させても電源は切れません。


コンパクトなのにパワフルで膝下が全体的に暖まる

 朝起きてリビングのソファに座ると、ソファのクッションと床の間の隙間から風が抜けて、足もとだけが底冷えします。部屋全体が寒いというほどではなく、床暖房をつけるほど寒くはないときには、このぐらいのコンパクトヒーターがぴったり。ダイヤルを回すとすぐに温風が出て、スピーディーに暖まるのが便利なところです。

 また、この温風は、まっすぐ前ではなく、送風口から斜め上に広がります。そのため、ソファに座って足もとから30cmほど離して置いておくと、ちょうど膝下が暖まるイメージ。送風口のサイズからするともっと狭い範囲を想像しますが、使ってみると「思ったより暖かさが広がる」という印象を持ちました。

 この送風口から10cmの位置での温度は、威力の強い「2」の場合で約85℃。試した限りでは、直接温風を感じる距離は、室温にもよりますが「1」で30~40cm程度、「2」で60~80cm程度ぐらいでした。それ以上離れると、風は感じますが暖かくは感じません。


上面にあるダイヤルは「●」が停止位置。右回りでも左回りでも操作できます
「1」の位置で600W
「2」の位置で1,100W

 長時間つけていればもちろん部屋全体を暖める効果もあります。仕様では3~6畳向きとあります。私の場合、普段は足もとを短時間暖めるのにしか使っていません。

 ただ、一度「適温設定」にしたままスイッチを切り忘れて寝てしまい、朝起きてリビング全体が暖かくて驚いたことがありました。ただし、電気ファンヒーターなので赤外線などのタイプと比べると電気代もかかりますし、暖まるまで時間もかかるので、広範囲を暖めるのはあまり向きません。


デスク下で足もとだけを暖めたいときにもおすすめ

デスクの下など、足もとを暖めるのにも便利。温風でしっかり暖まるので、パネル式だと物足りないときにおすすめ
 デスクで仕事をしていると足もとだけを暖めたくなることはよくあります。特にオフィスの空調は「あっちは暑いのに、こっちは寒い」というような、まだらな暖まり方をすることや、暑くて頭がぼーっとするのに足もとは寒い、なんて場合もあります。「HTM02」だと、温風で暖まる範囲がそれほど広くないので、同じ部屋で、寒いと感じる人と暑いと感じる人がいるときでも使いやすいでしょう。

 オフィスに一日中いる場合、寒さは結構深刻な問題です。「冷え」は万病の元ですから、そんなときは足もとにヒーターを置いて、寒さ対策をとるのも1つの方法です。デスクの下に設置しやすいようにプレート状になっている遠赤外線パネルのヒーターも発売されていますが、パワフルさや即効性では温風の出る「HTM02」の方が効果大です。

 また、パネル式はほかの用途との兼用はしにくいので、その点でも「HTM02」が便利。足もとに置いても本体が熱くなりませんし、オイルヒーターなどと違って火を使わないので安全性の面でも使いやすいでしょう。


脱衣所やキッチンなど狭い範囲を急速に暖めるのに最適

急速に暖まるので、寒い時期に脱衣所などを暖めたいときにも
 オフィス以外でも、「HTM02」が便利な場所は結構あります。たとえば、脱衣所を一時的に暖めたり、エアコンが届きにくいキッチンの足もとを暖めるなど、狭い範囲を暖めたいときや、ほかの暖房との併用におすすめです。ただ、水を使う場所での使用は、本体上部に水がかからないように気をつける必要があります。

 使っていて気になったのは「適温設定」の使い方。温風の「1」か「2」に設定して、適温になったら「適温設定」の範囲でパイロットランプが消えるところまでダイヤルを回します。この時点でパイロットランプは消えて、温風はストップ。

 しばらくして温度が下がるとサーモスタットが働いて、自動的に温風が出て温度を保ちます。基本的には便利な機能なのですが、あまりひんぱんにスイッチを入れたり切ったりするのは本体に負担がかかるそうで、ある程度温度が下がらないとスイッチが入りません。「あれ、寒いな……」と思い始めたころやっとスイッチが入る印象で、自動的にスイッチが入る前に自分でスイッチを入れたことが何度かありました。


涼風の出る送風機としても使える
「適温設定」はサーモスタットが働いて自動的に電源を入れたり切ったりする
「*」は「凍結防止」機能で、気温が5度以下になると温風が出る

 また、気になるのが電気代。コンパクトな割にパワフルなので、電気代も「2」の1,100Wで1時間あたり約24円、「1」の600Wで1時間あたり約13円。「2」で一日3時間使うと、1カ月で2,000円以上になります。最近は灯油も高騰しているので一概に電気の方が高いとは言えませんが、補助的に短時間使うという使い方がベストではないでしょうか。

 コンパクトな本体ながらパワフルで、電気ファンヒーターの手軽さが魅力のこの製品、一家に一台あると、いろいろなところで補助的な暖房器具として使えて便利です。





URL
  デロンギ・ジャパン株式会社
  http://www.delonghi.co.jp/
  製品情報
  http://www.delonghi.co.jp/product/list/heater/htm02.html
  暖房器具関連記事リンク集
  http://kaden.watch.impress.co.jp/static/link/heat.htm



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2007/12/05 00:00

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