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家電製品ミニレビュー
ジャパンインターナショナル「VitaViva V-103EX」

~沸騰を光で知らせる電気ケトル
Reported by 本誌:正藤 慶一

VitaViva(ビタビバ) V-103EX
 これまで当コラムでは、電気ケトルに関するレビューを10回以上やってきたが、全製品に共通している気になる点がある。それは、沸騰の完了をアピールする機能を持った機種がないということである。

 もちろん、沸騰完了後には自動で電源がOFFになり、スイッチが持ち上がる時の「カチッ」という音はする。しかし、それ以上のお知らせ機能を持ったものはなく、例えばできあがり時に音や光を発するような製品はなかった。もともと必要な分の水をすぐに沸かすための製品ジャンルだし、沸騰する「ボコボコ」という音も聞こえやすい構造のため、敢えてつける必要はないと判断されているのだろうか。

 今回紹介する電気ケトル「VitaViva(ビタビバ)」は、沸騰の完了を色付きのライトで示してくれる、電気ケトルとしてはなかなか珍しい機能を持った商品だ。希望小売価格は5,250円で、Amazon.co.jpでの購入価格も同じく4,950円だった。ちなみに、イタリアには同名のインテリアブランドがあるようだが、特に関係はないようだ。

 本体カラーはホワイトで、丸みを帯びたフォルムは、電気ケトルの典型的なデザインと言っても過言ではないだろう。サイズは200×170×200mm(幅×奥行き×高さ)、重量は660g。材質はポリプロピレンというプラスチック素材を使用する。

 容量は最小で0.5L、最大で1.5L。本体の一部は半透明で、容量はこの部分に描かれた目盛りで測る。使用方法は、本体上部のフタを開け、中に水を注ぎ、付属の電源プレートに載せる。最後に、取っ手上部のスイッチを入れて沸騰がスタートする。


スイッチは取っ手上部
フタを開けたところ。メッシュのフィルターが備わっており、取り外して洗える 透明の部分には目盛りがあり、水量を透かして測れる

 ここで、プレートの電源をコンセントに繋ぎ、水を入れたケトルを載せてみる。すると、本体内のライトが青色に光り、透明部分を照らし出す。青い光を放つことで、通電中であることを知らせてくれるのだ。

 次に、本体のスイッチを入れる。すると今度は、ライトが赤に切り替わり、沸騰中のサインを出す。先ほどの青色とはハッキリ色が違うので、沸騰中であることはすぐに分かる。数分間待つと、本体内がボコボコと沸く様が見え、間もなくカチッという音ともに本体の色が赤から青へと変わった。沸騰は完了したのだ。


プレートにケトルを載せると……
ケトルが青く光る
スイッチを入れると、赤く光る

【動画】沸騰が完了すると、ライトが赤から青へと自動で切り替わる(WMV形式, 670KB)
光はケトル内部から発せられる
赤い光。ちなみに、水を入れずにスイッチを入れると、安全装置が作動し、自動的にストップする

 これまでのケトルでは、沸騰する音とカチッという一瞬の音を頼りに沸騰を感知していたが、それに気づかずに、せっかく沸騰させたのに冷ましてしまうこともあった。本製品では、これに「光」という要素を加えることで、よりわかりやすくした点に価値がある。

 ちなみに、説明書では消費電力を1,100Wとあったが、ワットチェッカーで測ると1,000W前後を示した。1Lを沸騰させるまでの時間は6分30秒で、消費電力量は0.1kWh、電気料金に換算すると1回当たり2.2円ということになる。電気ケトルとしてはこんなところだろう。試しに、沸騰させずに青ライトが点灯しているだけの状態で消費電力を測ると、わずか1Wという結果になった。ライトを使うからといって、特別に消費電力が高いということはないようだ。

 問題点は、フタが取り外せず、しかも斜め60度までしか開かないので、内部が洗いにくいところ。もちろん水しか使わないので、内部がそこまで汚れることもなさそうだが、気にする人には向かないだろう。また、本体はすべてプラスチック製なので、沸騰時にはプラスチック臭がすることもある。説明書には「プラスチックが熱で温められたときに出るにおいです。お湯にはにおいは移りません」とあったので大した問題ではなさそうだが、これもまた、“気にする人”向けではない。


沸騰中の消費電力は1,000W程度
フタが斜め60度くらいまでしか開かないので洗いにくい

 しかし、電気ケトルというジャンルの弱点であった、沸騰のできあがりを知らせる機能を強化したという点で、見逃せない製品である。電気ケトルで沸騰が終わったのを忘れてしまった経験がある人は、一度試してみてはいかがだろうか。

 それにしても不思議でしょうがないのは、ここまでやってくれるのに、どうして“ピッ”と鳴らしてくれないのだろう。何か申し合わせでもあるのかもしれない。





URL
  株式会社ジャパン・インターナショナル・コマース
  http://www.jicworld.co.jp/
  製品情報
  http://www.jicworld.co.jp/vitaviva/index.html



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2007/11/21 00:01

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