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家電製品ミニレビュー
ナショナル「エアーリッチ F-PXC50」

~コンパクトで、高性能な空気清浄機
Reported by 本誌:阿部 夏子

ナショナル「エアーリッチ F-PXC50」
 もともと身体は強くない方だが、今年の風邪はとにかく長引く。気がつけば1カ月以上ゴホゴホと咳き込む日が続いている。年齢のせいなのか、身体を休めていないからなのかと、自分なりに色々対策を練って実行したものの、いつになっても咳が止まらない。これはもしかしてハウスダストもあるのかもしれないと思い始めた。

 仕事をしているので掃除機をかけるのはどうしても週1回くらいになってしまう。ホコリに気がついたら、その都度コロコロなどで掃除はしているものの、朝カーテンを開けるとホコリが部屋に舞っているのが朝日に照らされる。これは何か対策が必要だと空気清浄機を導入することにした。

 実は空気清浄機を購入するのは初めてだったのだが、とにかくハウスダストに効果がありそうな製品を中心に探した。今回購入したのはナショナル「エアーリッチ F-PXC50」だ。価格はオープンプライスで、Amazon.co.jpで37,790円で購入した。


製品正面
側面
背面

 F-PXC50はニオイを感知したときと、ハウスダストを感知したときでは別の種類の気流が発生する。また、ナノイーイオンを放出する機能では、空気中のハウスダスト対策はもちろん、衣類などの繊維に染みついたニオイも取ってくれるのだという。

 ワンルームとまではいかないもののベッドのある部屋で食事をし、同じ部屋にクローゼットもある、その上、喫煙者の私にとってこの繊維の奥のニオイまで取り除いてくれるというナノイーは魅力的だった。

 ハイスペックの空気清浄機にしては本体はとてもコンパクト。A4スペースに置くことが出来る。本体サイズは620×300×210mm(幅×奥行き×高さ)。質量は6.4kg。女性の私でも片手で持つことが可能だ。本体のフォルムは柔らかなカーブがかかっている、シンプルなデザイン。


2種類の気流が出る、本体上部の吹き出し口 ナノイー搭載はこの製品の特徴の1つ 柔らかなカーブのかかった本体デザイン

 吸気口は、本体側面と前面についている。本体上部にある吹き出し口から、ナノイーとフィルターを通った空気がはき出される。ルーパーは、上部と前面の下部分の2カ所についている。前面のルーパーはホコリセンサーがハウスダスト・大を感知したときのみ開く。

 本体の右側面の下部分にホコリセンサー、上部分にニオイセンサーがついている。操作パネルは本体上部に設置されていて、スイッチボタンは全部で5つ。全ての設定、運転切り替えをここで行なう。

 吸気口は、本体側面と前面についている。本体上部にある吹き出し口から、ナノイーとフィルターを通った空気がはき出される。前面のルーパーはホコリセンサーが特に大きなハウスダストを感知したときのみ開く。

 パネル部分はセンサーの感知で色が変わるLEDが埋め込まれている。吹き出し口の横のライトが赤く光ると、「汚れている」赤と青、半分づつの色になると「やや汚れている」青になると「キレイ」というサインだ。視覚で、汚れの程度を確認できるのでこれはわかりやすい。このサインは消灯設定にして消すこともできる。かなりの明るさがあるので、寝室などで使用する際に便利だ。


操作パネル。5つのボタンで操作を行なう 本体側面にある、ニオイセンサー

側面のホコリセンサー。2週間に1回ほど掃除機でホコリを吸い取る ホコリセンサーのカバーを外した状態。汚れがひどいときはカバーを外して掃除する

 フィルターは集じんフィルターと脱臭フィルターの2種類が内蔵されている。この2つのフィルターは集じんフィルターが10年に1回、脱臭フィルターは7年に1回の交換でよい。フィルターの交換の周期が長めに設定されているのは空気清浄機初心者の私にとってはうれしい。


集じんフィルター
脱臭フィルター
フィルターを全て外した状態

集じんフィルターには表と裏があるので取り付ける際は注意が必要 脱臭フィルター。本体から外した状態 本体背面にある、フィルター開始日を記入するラベル

【動画】電源をいれて吹き出し口のルーバーが動く様子(WMV形式,1.76MB)
 自宅で2週間ほど使ってみた。設置場所は8畳の部屋、壁から30cmほど離れた場所だ。まずは、風量をターボに設定して、30分ほどそのままにしていた。かなり大きい音がする。隣の部屋の妹が「何やってるの?」と聞きに来るくらいだ。空気清浄機を初めて置いた私の部屋はニオイセンサーもハウスダストセンサーも反応して、全部色がつく。「やっぱり」という思いもあったが、買った甲斐があるというものだ。

 しばらくすると、センサーの色が消えたので今度は運転を自動設定にした。先ほどのターボ運転に比べると音はかなり落ち着いて点けっぱなしにしても気にならない。

 同じ部屋で「D spec」(ニオイと煙を抑えたタバコ)のタバコを吸う。するとすぐにニオイセンサーが反応して、サインが赤く灯る。ニオイの感度はかなり良いようだ。

 すぐそばを幹線道路が走る自宅の窓を開けると、すぐにハウスダストセンサーが反応する。窓をあけたり、部屋でヨガをやったり動き回るとすぐにホコリセンサーが反応するので、今まで生活状況の悪さが、心配になるくらいだ。

 この製品の優れている点は、センサーの感度だけではない。就寝時は自動運転の静音に設定していたのだが、このときの運転音が本当に静かなのだ。メーカーホームページによると、静音設定時の運転音は18dBだという。通常運転時に比べるとかなり静かだ。実際、寝るときに気になったのは、空気清浄機の音よりも、時計のカチカチという音だった。


自宅で電源をいれると、全部にセンサーが反応して、LEDが赤くなった ホコリセンサーの大が消えるとLEDライトは赤と青の半分づつになる ナノイースイッチを押すと、ナノイーのLEDが点灯する

夜間にLEDライトを消すという設定も2つのボタンを長押しする
 2週間後、自宅の玄関を開けた時のニオイが、なくなった。偶然なのか、清浄機導入のおかげなのか、長引いていた風邪も完治した。

 もっと早く空気清浄機を導入していれば、風邪を引く頻度も、治るまでの時間も短くなっていたのかもしれないと思うと、なんだか悔しく感じるくらいだ。

 ほとんどの点で大満足なのだが、1点だけ、設定が少し複雑に感じた。5つのボタンのうち2つのボタンを長押しにして設定するものがいくつかあるのだ。最初は、そのたび説明書を引っ張り出してきて確認していた。

 1人暮らしなら、自分だけ設定を把握してれば良いのだろうが、家族がいた場合、家族みんながその設定を理解していなければいけない。ボタンが少なく、わかりやすいパネルにしたのはいいが、2つのボタン長押しの設定は逆に覚えづらかった。

 田舎で育った私にとって、空気清浄機という存在自体が、なんとなく信じられないものだった。だが、今回使ってみて、その性能に驚いた。デザインもシンプルでコンパクト。音も静かなのでマンションで暮らしている人にはピッタリの製品だと思う。空気清浄機の購入を迷っている人にはぜひ試してもらいたい。





URL
  ナショナル(松下電器産業株式会社)
  http://national.jp/
  製品情報
  http://ctlg.national.jp/product/info.do?pg=04&hb=F-PXC50

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2007/11/19 00:02

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