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家電製品ミニレビュー エレクトロラックス「EAC602」
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~6つのフィルタを搭載したコンパクトな空気清浄機
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Reported by
清水 理史
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● すべての部屋に空気清浄機を
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エレクトロラックスのコンパクトエアクリーナー「EAC602」。インテリアにマッチするデザイン性の高さと性能を兼ね備えている
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リビングはエアコンだけでは物足りないので、当然1台。やっぱり寝室には欲しいのでもう1台、仕事部屋は必須として、あとは和室で合計4台か?
何の話かというと、空気清浄機の話だ。いやはや、あらためて考えてみると、こんなにも必要なものかと感心してしまうほどだ。
子どもの頃は空気がこもれば窓を開けて換気などという具合で、空気清浄機などというものの存在すら知らなかったが、今や部屋にあることが当たり前。今の季節ならまだ良いが、花粉症のシーズンともなれば、むしろ空気清浄機がない部屋だと、何とも言えず不安になってしまう。
というわけで、我が家は比較的空気清浄機が充実している家庭だが、できればすべての部屋に、廊下に、空間に、ということでさらに購入したのが、このエレクトロラックスのコンパクトエアクリーナー「EAC602」だ。Amazon.co.jpで18,000円で購入した。
● 6つのしくみで空気をクリーンに
EAC602の特徴は、しっかりとした清浄力を持ちながら、比較的コンパクトでデザインもスッキリとしていることだ。
性能重視で製品を選ぼうとすると、どうしてもサイズが大きく、見た目にいかにもパワフルな製品を選びたくなるものだが、実は最近の製品はフィルターの性能が向上しているうえ、プラズマや光触媒など複数の方式が組み合わされているため、コンパクトでも性能としては必要十分なことが多い。
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正面
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側面
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背面
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上部
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実際、このEAC602も、230×180×400mm(幅×奥行き×高さ)というコンパクトサイズながら、約12畳の部屋の清浄に利用できる性能を備えている。空気性能のしくみも実に凝っていて、本体側面から吸い込んだ空気は、まずプレフィルターを経由し、大きなホコリが取り除かれる。その後、2番目のHEPAフィルターで細かな粒子までしっかりと除去。同時にアクティブカーボンフィルターによってタバコの煙やペットのニオイなどが分解・脱臭される。
この3つのフィルター経由で本体内部に取り込まれた空気は、続いて本体中央のプラズマモジュール経由で花粉やウィルスなどを除去。さらに上部へと送られる過程でUV光触媒モジュールによってバクテリアや細菌類などを抑制・脱臭。最後に本体上部でマイナスイオンをプラスされて吹き出してくるというしくみになっている。
いやはや、見た目もスッキリとした設置場所を取らない筒状のボディのどこにそんなしくみが詰め込まれているのかと感心するほどだ。
● 部屋の片隅で常に電源オン
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操作系はシンプルで、わずか3つのボタンしか用意されない。風量調節やタイマーなども利用できるが、普段はON/OFFのみの操作だけで利用できる
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実際に使ってみた印象としては、コンパクトな空気清浄機らしく、動作音が静かな点に感心した。もちろん、寝室などの静かな部屋に設置すれば、「コー」という感じで空気が吸い込まれる低い音がかすかに聞こえるが、耳を澄ませば聞こえるという程度で、リビングなどのいろいろな生活音がする空間ではまったく気にならない。
清浄能力重視というのであれば、3段階に切り替え可能な風量調節ボタンを2段階目以上に設定して、音を犠牲にするのも手だが、個人的には低い風量で静かなまま、部屋の片隅などで常に動作させておくという使い方が良いのではないかと感じた。
ちなみに、操作系は非常にシンプルで、前述した風量調節用のボタンに加えて、電源ボタン、タイマーボタンの合計3つのボタンしか用意されなない。いざというときに風量を上げる程度で、普段は電源のON/OFFだけで使えるというのも簡単でありがたいところだ。
しかしながら、エレクトロラックスの製品というのは、どの製品を使っても共通して「清潔感」というものが感じられることにいつも感心する。おそらくホワイトのカラーとシンプルなデザインによって、この印象を受けるのだろうが、こういった製品全体のコンセプトが徹底されているのは、なかなか国内の家電製品には見られない特徴だ。
● 気になるお手入れもさほど手間なく可能
コンパクトなボディに、いろいろなしくみが詰め込まれているということで、メンテナンスの手間が気になるかもしれないが、これもさほど手間ではない。
プレフィルターとHEPAフィルターは、本体両側面のサイドパネルを開くことで簡単に取り外すことができる。目安としては6カ月に1度の交換となるが、交換自体は数分もあれば、サッとできる印象だ。
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側面のパネルを外すと(両側とも)、プレフィルターとHEPAフィルターを取り外すことができる
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背面のパネルを外すと、プラズマモジュール、光触媒などのモジュールもお手入れ可能。プラズマモジュールは水洗いもできる
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一方、本体背面のパネルを開けることで、内部のプラズマモジュールを取り外すことも可能。こちらは1カ月に1度の水洗いが推奨されるが、取り外しは取っ手をつかんで引っ張るだけと実に簡単だ。
このように、エレクトロラックスのコンパクトエアクリーナー「EAC602」は、適度なサイズながら高い性能を備えた製品だ。部屋の片隅で常に使うのも良いだろうし、部屋の間を持ち運んで自分がいる場所を常にクリーンにするといった使い方もできる。個人的にはお気に入りの製品だ。
■URL
エレクトロラックス・ジャパン株式会社
http://www.electrolux.co.jp/
製品情報
http://www.electrolux.co.jp/household/products/eac602/index.html
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2007/11/09 00:00
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