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やじうまミニレビュー
セイコーの毛玉取り機、2機種を試す

~カーテンや衣類の毛玉をとって冬支度をする
Reported by 本誌:阿部 夏子

セイコー「毛玉カットとるとる KS4000A」(右)と「KS8500T」(左)
 衣替えが好きだ。1年前自分がどんな服を着ていたのかなんてすっかり忘れて「あぁこんな服もあったな」とか「この服はお気に入りだったなぁ」とふけっていると1日があっという間に終わってしまう。

 毎年、冬の衣替えで迷うのが、この服は捨てるべきか、捨てざるべきかということである。着られなくはない、ただちょっと毛玉が……毛玉さえなければまだまだ着れそうなセーター。いままではどうしても毛玉が気になって、まだ着られそうなセーターを捨ててしまうことが多かった私だが、今年は毛玉取り機を試してみようと思いついた。

 「毛玉取り機」の存在は昔から知っていたものの、自分で購入するのは初めてだった。ネットで色々みていると毛玉取り機も色々なタイプがあった。今回はセイコー「毛玉カットとるとる」シリーズの「KS4000A」「KS8500T」の2台を購入した。希望小売価格はオープンプライス。ヨドバシカメラのネット通販では、それぞれ980円と5,980円だった。

 同じ毛玉取り機でも値段がずいぶん違うのは両機の大きさが、全く違うからだ。大きいタイプの毛玉取り機というのを今まで見たことがなかった私だが、自宅のカーテンの毛玉が気になっていたのでカーテン用に大きいサイズの毛玉取り機も合わせて購入することにした。


特大サイズの毛玉取り機

「KS8500T」の製品パッケージ
 届いた2製品の大きさを比べるとその差は歴然だ。サイズが大きい「KS8500T」は一見アイロンのようにも見える形をしている。サイズは17.5×8.2×12.1cm(幅×奥行き×高さ)。本体の大きさだけではなく、毛玉を刈り取る有効面積が一般的な毛玉取り機と比べて約1.5倍だという。毛玉取り機というと、電源は乾電池式のイメージが強かったのだが、この製品は本体が大きいだけあってコード式だ。

 本体の他に刃のお手入れ用オイル、本体のお掃除ブラシがついてくる。お掃除ブラシは、本体のダストボックスを取り外したちょうど下の部分に内蔵されている。付属品の類、とくにこのような小さなブラシはなくしてしまうことが多いのでこれは便利だ。


アイロンのような形をしている本体 本体上面に、電源スイッチがついている

KS8500Tの一番の特徴は刃の大きさ 一緒に購入したKS4000Aと比較すると、その刃の大きさの差は歴然だ

刃のお手入れ用のオイルが付属する 毛玉取り機には珍しいコード式電源 お手入れブラシは本体に内蔵されている

 この製品は大きいだけではなくて機能も優れている。外刃と衣類との間隔を3段階に調節することができる「ふわふわガード」がついている。毛玉取り機は刃を直接衣類にあてて使うため、長い毛足のセーターなどは毛玉以外にセーターの毛が巻き込まれてしまうことがよくあるが「ふわふわガード」をつけることによって、刃が直接衣類にあたることなく毛玉のみを切り取ることができるのだ。

 3段階のうち、「高」は毛足の長いセーターや太い毛糸で編んだセーター、「中」は毛足の長さが中程度のセーター、毛糸の太さも普通程度のセーター、「低」は毛足の短い生地や、薄手のセーターと使い分けることができる。カーテン用にと、購入した特大サイズだが普通の衣類にも充分使えそうだ。


「ふわふわガード」は3段階に調節できる
調節は、刃の上部分の茶色いガードを回して行なう
刃部分の上にプラスチックのガードがついている。ここで刃と生地までの距離の調節をする

【動画】カーテンの毛玉を取っている様子(WMV形式,374KB)
 さっそく使ってみた。自宅のカーテンは遮光性の、表面が綿のタイプだ。4年ほど前に購入したものだが、最近表面に毛玉が目立つようになった。外刃と、生地の間隔は「中」に設定した。

 スイッチをいれるとモーターの「ウィーン」という音と、刃が動く「シャカシャカ」という音がする。同じ部屋にあるテレビの音を聞き取ることができなかったので、かなりの音の大きさだ。生地にあてると、毛玉を刈り取っている音も新たに加わる。毛玉取り機をやった後の生地は、毛玉が切り取られていて、生地が毛羽立っている様子もない。ガードの間隔は「中」で大丈夫そうだ。

 自宅の部屋には窓が2つあるので200×100cm(幅×丈)が2枚、135×100(幅×丈)が2枚でカーテンだけで4枚ある。かけなければいけない面積もかなりあるので、これを普通サイズの毛玉取り機でやろうとするとかなりの時間と手間がかかりそうだ。

 ここは、この機種の本領発揮だろう。刃の面積が大きいので作業がどんどん進んでいく。毛玉の量が多かったので1枚作業を終えたところでゴミを捨てることにした。

 ダストボックスを開くと、思った以上にたくさんの毛玉が溜まっている。ダストボックスは、静電気防止素材が使われており、取った繊維がダストボックス内にへばりつくようなことがない。

 4枚のカーテン全てに作業を終えるのにかかった時間は15分ほどだった。短い時間で作業が終了したわりには、仕上がりはとても満足出来るものだった。毛玉を取っただけなのにキレイに見える。毛玉取り機を使うのは10年ぶりくらいだったが、この単純な構造の製品が売れ続ける理由がわかった気がする。

 カーテンやカーペットに毛玉取り機を当てるというのは正直これまでなかった発想だが、実際試してみると有効性は充分感じられた。


ダストボックスは本体底面についている。スライドして開閉する
カーテンのような大きいものでも本体が大きいので時間をかけずに毛玉をとることが出来る 掛け布団カバーや、毛布、カーペットにも使用できる

1,000円以下で買える毛玉取り機

セイコー「毛玉取り機KS4000A」
 KS4000Aは、いわゆる一般的な毛玉取り機だ。値段も980円と購入しやすい。サイズは14.5×6×9.2(幅×奥行き×高さ)。電源は別売単三電池2本でアルカリ電池使用時は約80分の使用が可能。本体裏の電池ケースに入れる。

 KS8500Tのように、3段階の刃の調節機能はついていないものの、刃の上に「生地保護リング」がついている。生地の毛足が長めの場合はこのリングを装着した状態で作業を進める。また、お掃除ブラシも付属する。


付属の「生地保護リング」
刃の周りに「生地保護リング」をはめて使用する
付属のお掃除用ブラシ。これは内蔵することはできない

 さっそく毛玉の気になるセーターで試してみる。音は先ほどに比べるとだいぶ控えめだ。大きいタイプの毛玉取り機とは違って、ちょこまかと本体を動かしていかなければならないが、その分見落としが少なく、丁寧に作業を進めることができる。

 1枚のセーターをかけ終わったところで、ダストボックスを開けてみるともういっぱいになっていた。本体が小さいので、ゴミもこまめに捨てた方が良さそうだ。

 この製品は縦に置いておくことも出来るので、鏡の前のスペースに置いておこうと思う。出がけに、毛玉が気になったらさっと使うことが出来る。これは乾電池式ならではの利点だろう。毛玉取り機を2台買うのはどうかなと思っていたが、しっかり使い分けできそうだ。


【動画】スウェットの毛玉を取っている様子(WMV形式, KB) ダストボックスに溜まった毛玉 本体自体が小さいので、ダストボックスもすぐにいっぱいになってしまう

毛玉を取るのは気持ちいい

 今回久しぶりに毛玉取り機を購入して、家の中で毛玉を探してみると色々な生地に毛玉がついていた。例えば家でくつろぐ時のスウェット、気づいたら3年も使い続けていたものだったが、これにもバッチリ毛玉がついていた。色々なものの毛玉を取ってみると、ただ毛玉を取っただけで見た目がだいぶ変わる。スウェットなど毛玉をとったら、あと3年は使えそうだ。


毛玉のついたままの3年使用したスウェット
毛玉を取ったあとのスウェット
手前が使用前、奥が使用後。比較するとかなり差がある

 毛玉を取るのは気持ちいい。次から次へと毛玉の取れそうな衣類を探しはじめてしまう。結果が、ダストボックスでしっかり確認できるし、衣類そのものの見た目も変わる。これからさらに寒くなって新しい冬服も欲しくなる季節だが、今年は毛玉をとって去年の服を大事に着てみようかなと思っている。





URL
  セイコーホールディングス株式会社
  http://www.seiko.co.jp/corporate/
  製品情報
  http://www.seiko-syd.co.jp/others/

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2007/11/07 00:02

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