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コクヨS&T「たまフック フク-217」
~12kgまで吊り下げられる超強力マグネットフック
Reported by 本誌:伊達 浩二
フク-217 ホワイト
家電Watchが入っているオフィスの壁はコンクリート製で、パーテーションはスチール製だ。どちらの壁も、ちょっと重いものをぶら下げたいと思ったときに良い方法がない。たとえば、重量のある壁掛け時計や絵を吊ろうなどと思うと、困ってしまうのだ。
これが自社ビルであれば、コンクリート壁のほうに、電動工具とコンクリート用のピンを使ってしまえば良いのだが、借り物なのであんまり乱暴なこともできない。とりあえず、スチール壁で使えるフックのたぐいを探しに行って見つけたのが、コクヨS&Tの「たまフック」だった。
たまフックは、強力なネオジウム磁石を使ったマグネットフックだ。製品は2種類あって、上位機種の「フク-217」は約12kgのものまで吊り下げられる。下位機種の「フク-215」でも約5kgまで保持できる。壁に傷を付けないタイプのフックで、ここまで重いものを保持できる製品は見たことがない。
メーカー希望小売価格は、217が1,365円、215が840円だった。楽天市場などで見ても、あまり値引きされていない商品のようだ。なお、217は白と青の2色、215はそれに黄色を加えた3色が用意されている。とりあえず、近所の文房具店でも売っていたので、数種類買ってきた。
「フク-217」のパッケージ。こちらはブルー
裏面の説明書きには12kgまでの重みに耐えるとある
左が215、右が217
小さい方の215は約5kgまでの重さに耐える
マグネット面
まず、215を使って壁掛け時計を吊るしてみる。吊り下げたカシオ「IC-2000J」は重量が約1.5kgなので、なんの問題もない。
吊るすときにわかったのが、たまフックの使いやすさだ。フック本体についているレバーを引くと、簡単に取り外しができるのだ。強力なマグネットを使っているので、位置決めなどで苦労するとおもっていたのだが、レバーを引いてから移動すれば良いのだ簡単だ。
フックの上側にレバーが付いている
レバーを引いた状態。てこの原理で磁石が浮き上がるため、外しやすい状態になる
レバーを下げると強い力で吸い付く
1.5kgの壁掛け時計を吊す
時計は1.5kgなので問題ない
設置完了
つぎに、上位機種の217を使って、絵を吊り下げてみた。
217は約12kgの重さに耐えるだけに本体も大きく、フックも頑丈そうだ。構造は215と同じで、レバーを引くと簡単に取り外しができる。
絵は複製の印刷物だが、約70×100cmの額に入っているので、重量は9kg強ある。ちょっと心配していたのだが、何の問題もなく保持できた。数日経ってチェックしてみても、元の位置からずれるようなこともない。
絵画の額をかけてみる
9kgの重さがある額も、ずれることなくしっかり支えている
たまフックは、マグネットフックなので、オフィスに多いスチール製の家具との相性が良い。ただし、強力な磁石を積んでいるので、パソコンなどの電子機器、電子医療機器、時計、フロッピーディスク、磁気テープなどは近づけないように注意が必要だ。パソコンの側面に貼り付けたりしてはいけない。
また、水のかかるところ、高温になるところ、凹凸がある面などでは、保持力が落ちる。たまフックを使う前に、壁を軽く拭いておいたほうが安全だろう。
たまフックは、小さな製品だが、これまでできなかったことをできるようにしたという点で優れている。また、レバーによる開放という、ちょっとしたアイデアの導入で、とても使いやすい製品になっている。周囲にスチール家具の多いオフィスでは、意外と使い道が広いのではないだろうか。
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URL
コクヨS&T株式会社
http://www.kokuyo-st.co.jp/
フク-215 製品情報
http://www.kokuyo-st.co.jp/search/1_detail.php?seihin_sikibetu=1&c1=05&c2=05C7&sid=100111728
フク-217 製品情報
http://www.kokuyo-st.co.jp/search/1_detail.php?seihin_sikibetu=1&c1=05&c2=05C7&sid=100111730
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